プームプーム「現在を正当化するために、過去を否定するのが人間の常だ。
でも、今まで人間の現在が正当化に値した事があったと思うかい?」
ブギーポップ「…」
プームプーム「いつだって異形呼ばわりされてきたのは、僕らの方だった。
現在という歪な秩序を守る、ただそれだけの為に、僕らは異形なるもの、
いまだ人間ならざるものとして、否定され、強制され、封印されてきた。
その蓄積の中で、僕だけは、本物の異形になっていたらしい。
でも、これだけは分かってほしい。目的は復讐じゃなかった。
僕にはもう分からない。生まれたこと自体、悪だったんだろうか」
ブギーポップ「波及なんだよ。君も彼女も」
真名花「あ、あ、あ、あの…」
ブギーポップ「君らはお互いを犠牲にしあっていた。彼女の能力がはからずも君を生み、
そして、君は彼女を消耗させ続けた。もうすぐ彼女は死ぬ」
プームプーム「ごめんね」

消えるプームプーム。

真名花「あ…」

そして降り出す雨。