ガサッガサガサ・・・・シンジとアスカが座っていたベンチから5mほど離れた草むらで怪しい動きが。。。。

マナ「アンタ、ちゃんと撮れた?」
ケンスケ「ああ、バッチリさ!多分、今年の最高傑作さ!」
マナ「じゃ、すぐにちょうだい。写真付きで配信するから」
ケンスケ「いや。これは、相当にいい写真になるはずだから、ちゃんとLightroomで現像して渡すよ」
マナ「時間かかるの?」
ケンスケ「授業始まる前には渡せるよ」
マナ「分かったわ。ワタシもシッカリ記事書いとくから」
ケンスケ・マナ「「じゃ、ヨロシク!」」
そう言うとふたりは二手に分かれて、小高い丘を後にした。。。。
それにしても、手際が良すぎるぜ、アンタら。。。。w

その日、また再び学院を騒ぎが襲った。激震である!原因は、マナが放った現場写真付きの特報メール。
そして職員室で、ケンスケとマナは尋問を受けた。。。(当然ながら、シンジとアスカも・・・それは後ほど)
ケンスケは、新しく買ったカメラのテストをかねて夜明けの写真を撮りに行ったら偶然見つけてしまったと弁明をし
マナの方は、あそこへ行ったのは第六感よ!きっと何か動きがあると予感がしたの。あの二人にはそう思わせる何かがあるのよ!まだまだこんなモンじゃないはずよ!と言い放った。

その時に撮られた写真はと言うと、
逆光でローアングル。若いふたりが抱きしめ合った姿は、美しいシルエットとなって浮かび上がった。その瞬間をケンスケは逃さなかった。
その後、ケンスケは写真雑誌に「早朝の告白」と題して投稿。そして見事に優秀賞を獲得した。
余談ではあるが、彼はフォトグラファーとして活躍することとなるのだが、後にも先にも、これを超える作品を生み出すことは無かった。
まさに奇跡のワンショット。言ってみれば、彼の人生の運をすべて、この1枚に費やしたのかもしれない。