【明城学院】シンジとアスカの学生生活6【LAS】 [無断転載禁止]©2ch.net
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★アスカとシンジの学生生活を想像してどんどん書き込んでください!★
貞本義行氏の漫画版「新世紀エヴァンゲリオン」の「LAST STAGE 旅立ち」を起点とします
「明城学院附属高校」の受験日に起きた二人の出会いから始まる学園モノを想像/創造しよう!
内容は「貞エヴァのラストから始まる学園LAS」という形に準じていれば特に制限はありません
TV版・旧劇場版・新劇場版の設定・登場人物・エピソードを織り交ぜたり等々
そういったミクスチャーもOK!職人さんの裁量にお任せ!
構想をお持ちの方はジャンジャン投稿してください!
短編・小ネタもドシドシ投稿お待ちしています!
よ〜し職人さんの作品に挿絵を付けちゃうぞ
という絵師の方もガンガン投下お願いします!
★前スレ★
【明城学院】シンジとアスカの学生生活5【LAS】
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1450700274/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活4【LAS】
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1437394781/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活3【LAS】 [転載禁止]c2ch.net
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1416674769/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活2【LAS】
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1384532292/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活【LAS】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/eva/1370587184/ トウジの関西弁はエセ関西弁や。サクラの関西弁こそホンマモンの関西弁なんや。ワシはトウジの関西弁なんて関西弁とは認めへんでぇ。 >>693
言われてみればサクラの関西弁は違和感は感じなかったですね マユミ「ねぇシンジ君、惣流さん」
シンジ「山岸さんどうしたの?」
式波「あたしは式波よっ!。」
マユミ「ごめんなさい。シンジ君と一緒だから惣流さんかと思っちゃった。浅利君ってどの人かなって??」
式波「惣流!ちょっと来てもらえる?」
惣流「なによ。どうしたの?」
式波「浅利君ってどの人?だって」
惣流「えーっと、あの辺に居るぼーっとした感じの人よ」
シンジ「それは酷いんじゃないかなぁ・・・あの小柄で角刈りのお巡りさんみたいな感じの人だよ」
マユミ「あ、あの人が浅利君なんだ!ありがとう」
式波「8か月も同じ学校通ってて知らない人とか居るもんなのねぇ〜」
ケイタ「鈴原君、山岸さんってどの人かな?」
トウジ「おやおや、ケータきゅん、どうしたんでうぃす?」
ヒカリ「なによ鈴原。その変な喋り方(笑)」
トウジ「なんやケイタ聞いたら無性にこのセリフ喋らないかん気がしてのぅ」
ヒカリ「それはともかく、山岸さんって図書委員やってる人なんだけど・・・
いつも本持ってるからわかると思うわ。」
ケイタ「あ、あの人山岸さんって言うんだ。ありがとう」
図:浅利ケイタさん(From:鋼鉄のガールフレンド)と山岸マユミさん(From:2nd Impression)
https://i.imgur.com/dUNMuJb.jpg
トウジ「意外と人の名前って覚えてないもんやのぅ」
ヒカリ「ところで鈴原って、昔から大阪なの?」
トウジ「ワイか?ワイはコテコテの東京生まれや。幼稚園の時に大阪に引っ越してのぅ。
サクラとナツミは大阪生まれやから『兄ちゃんの関西弁おかしいわぁ』よく言われるんや。
こっち来たから関西弁抜けるかと思ったらこれが抜けんでのぅ」
ヒカリ「鈴原に標準語も似合わないものね」
トウジ「なんやそりゃ???」 >>698
乙乙乙ー!
これがケイタとマユミか
ケイタはまさにモブキャラって感じが出てるなw
トウジの東京生まれの大阪育ちって設定は公式だったのか?
続きはよ >>698
乙です
鋼鉄のガールフレンドからの出演者もいるんですね
wikiだとトウジは大阪出身で祖父の代からネルフの関係者ってことになってますね 風が凄かったですね
アスカのスカートが風で捲れ上がったとこにシンジがいて
「なに見てんのよ!エッチ変態スケベ!信じらんない!」
とか言いそう >>706
ホワイトデーかー
シンジからのお返しを楽しみにするアスカ
どうなるんだろ? スーパー
シンジ「えーっと合びき肉と玉ねぎと・・・」
式波「シンジ!付け合わせのソーセージは買わないの?」
シンジ「あっ、忘れてたよ。ありがとう。」
式波「あたし、ドイツ育ちだからソーセージにはウルサイわよ!どれにしようかな〜」
式波「ハンバーグの材料買うのも結構大変ね!」
シンジ「疲れたでしょ。ちょっと休んでから帰ろうか??」
ビッグアップルダイナー
徳さん「おや、シンジさん いらっしゃい」
シンジ「徳さん!ホットコーヒー2つとアップルパイ2つ!」
徳さん「はいよ!今日もアスカちゃんとデートですかい?」
シンジ「調理実習の買い物して来ただけですよ。それにアスカだけどアスカじゃないんです。
こちらドイツからの留学生の式波アスカさん」
徳さん「こりゃまたアスカちゃんにソックリですなぁ」
シンジ「もう学校中大騒ぎになっちゃって」
式波「あたしも驚いたわよ!」
徳さん「そりゃ自分にソックリな人は世界に3人居るって言いますがねぇ。目の前に居たら驚きますわなぁ」
徳さん「はいよ。ホットコーヒーとアップルパイ」
シンジ「アスカがここのアップルパイ好きなんだ。だから式波さんも気に入ると思うよ」
式波「美味しそう!!!あたし、惣流と好みまで一緒だから面白いわよね〜」
惣流「あっ!シンジここに居たの?レイったら何作るかも教えてくれないのよ!ってあたしのアップルパイ〜!!!!!!!」 >>708
乙乙乙ー!
惣流と式波がいると知らん人なら実際に紛らわしいな
まあ胸の大きさで区別できるかw
続きはよ >>708
乙です
ドイツのハンバーグとソーセージってどんな味なんだろう?
やっぱり日本の味付けとは違うんだろうか お久しぶりです。。。
1月の下旬に帰国した途端にインフルエンザにかかり
やっと治ったかと思ったら、ベッドから起き上がった時にクシャミでギックリ腰になって、
立ち上がることもできずに、そのまま入院。。。
どんだけ身体が弱いというか不幸なんだ。。・゚・(ノД`)・゚・。
それで、先週何とか退院できた。
ま、そのおかげで、中国行きを断ることができたのは、ラッキーだった。w
入院中に気付いたことが3つ。
その内の1つはプラーベートな事だから書けないけど
1つは、入院していても仕事からは解放されないことを知った。
入院したことを告げると、翌日、個室に移動させられ、そのまま資料と書類とMacが持ち込まれて
中国に行けないんだから、ここで働けという。さすが日本一のブラック企業。。。
もう1つは、12月に書いたインフルエンザと茶粥ネタ。
それが、被っていたことを見舞いにきたヤツから教えられた。(こんなところまでチェックしてんじゃねーよ!お前だよ!)
茶粥は、地方が限られているので、作者さんは同郷なのかも知れない。。。
(でも、普通は、ほうじ茶だけど、うちは雁が音を俸禄で煎ってから使うんだ。コレお薦め)
んで、しばらくここを見ることができない生活してたんで、2ch(5ch)を卒業できそうな気がしてきた。w
ともあれ、日曜にネタが奇跡的に浮かんだんで、投下します。
ちょっと、今までとは違う感じです。
では。。。 番外編
【やっぱり敵わない】
一時間ほど前に終業式を終えて、寮へ戻り、そして昨日用意した荷物を持ち、帰省のために駅へ駆け足で向かっている。
タッタッタッタ・・・
空を見上げると、今にも一雨来そうなのだ。
「明日から夏休みだというのに・・・・」そんな恨み言を口にしながらワタシたちは急いだ。
ワタシたちと言っても、片割れは、後から寮を出たのにワタシを追い越して行った。
多分、もう駅前のアーケードに着きかけているはずだ。
それにしても、ワタシを追い越す際に発したひと言には、少しカチンときた。 「はよ走らな、濡れてまうで」
そんなことは分かっている。だからワタシは走っているのだ。
そう言う事を言う余裕があるなら、荷物で脹れたこのバッグを持つなりしてから言葉をかけてくれてもバチは当たらないだろう。
付き合っている女性に対する態度ではない。何より、このバッグに入っている荷物はワタシだけのものじゃないんだから・・・。
そんなことを思いながら走って、駅前のアーケードが見えてきた時にポツリポツリと雨が降ってきた。
少し濡れたが、どうと言うことはない程度だったが、ハンカチで頭を拭いているワタシをニヤニヤしながら見ている相方にイラついた。
「鈴原っ!このバッグ、アンタの荷物も入ってるんだからね!」
「スマンなぁ」
この男には、労をねぎらう若しくは感謝の言葉を持ち合わせていないのだろうか。ワタシは怒りよりも情けなさと幾許かの後悔を強く感じてしまった。 それにしても、心配なのは、後から見送りに来ると約束したカップルである。
あのふたりは、2日ほど前から理由はよく知らないがケンカをしていて、まったく口をきいていないのだ。
先週の時点では、ふたりとも仲良く見送りをしてくれると笑って約束をしてくれたのだが、先程の終業式でも顔を合わせるのを避けていたようだった。
少し深刻な気がしないでもないが、鈴原は、『犬も食わへん!』とひと言。まぁ、多分そんな理由なんだとは思うし、アスカも碇くんも約束は守るタイプなので、ケンカはしていても見送りには来てくれるんだろう。
でも、すでに雨は、本降り状態。風も強くなってきているようだ。
アスカは職員室に寄ってから、そして碇くんは相田くんと何か話を済ませて学校から直接駅に向かったはずなので傘を持っていないかもしれない。
濡れていなければいいけどと思っていると、アスカが、そしてやや遅れて碇くんが、ずぶ濡れでアーケードに入ってきた。 まだケンカは続いているみたいで、ふたりとも変な空気を出していた。
しかし、全力で走ってきたのか、ふたりとも肩で息をしている。
するとアスカは、持っていたバッグの中からタオルを取り出すと、
「あっ、アスカが碇くんの背後に・・・」
「おっ、シンジもすぐに回り込んで無言で睨みつけとる」
「アスカ、お構いなしに飛びかかったわ」
「シンジのヤツ、ひるみよった・・・」
「・・・勝負あったわね」 アスカは、無言で碇くんの頭を持っていたタオルで拭きはじめた。
それを見ていた鈴原は
「ほれ、見てみぃ。じゃれとるやないか」
「一見じゃれているように見えるけど・・・」
「なんや?他にどう見えるや?」
「アスカは、自分が濡れているのに、自分を拭く前に碇くんを拭いている」
「・・・ン?惣流は、そんなに濡れてへんからやないのか」
「よく見なさいよ。どちらかと言えばアスカの方が濡れてるわ。シャツにも少し泥が付いてるし。それでも碇くんのことを気遣って拭いてるの」
「珍しいこともあるモンやのぉ〜」 「鈴原、気付いてないの?珍しくなんてないよ。アスカは、いつだって碇くんが第一よ。そんな女の子なのよ!ほら、学食でも、『シンジ。はい、お茶、お水』とか言ってすぐに世話するでしょ」
「あぁ。そう言えば、そんな感じかぁ。それで何でか分からんが、時々惣流が顔を赤くしとるよな」
「それはね、碇くんが『ん〜』て言いながら、アスカの手をさりげなく触っているのよ。感謝の合図みたいなものよね。女の子にしてみたら、すごく嬉しいことよ」
「・・・やっぱ、男と女の中になると違うんやな」
「・・・その前からよ。心遣いは女のワタシから見てもアスカには敵わないなって思うモン。碇くんだってスゴイけど・・・」
「そんなもんかのぉ。ワイだってシンジみたいに深い仲になれば・・・」
「深い仲にならなきゃ、ってこと?」
「ま、そりゃ、そう言うモンやろ」
「・・・そっか」 ◇ ◇
パタン
明城学院時代のアルバムを閉じた時、あの日のことが蘇ってきた。
夏休みに帰省した日のこと。 あの日、親には、寮の掃除があるからと言って終業式後すぐに帰れないと嘘をついていた。
そう、鈴原と二泊三日でリゾートホテルに行く予定だったから。
でも、結果的には行かなかった。
それには2つの大きな理由があった。
ひとつは、アスカみたいに相手の男の人を第一に考えて行動できる自信がなかった。
もうひとつは・・・・。それまでに鈴原とは、何度もキスはしていた、好きだったから。鈴原は、優しかった。でも、その優しさはフィジカル的な事の場合が多くて、本当に心からワタシを喜ばせてくれるのかが不安だった。 それでもその後も、鈴原との付き合いは卒業後も続いた。
だけど、大学の教育実習で行った中学校で碇くんにちょっとだけ似ている若い先生と出逢った。恋に落ちた。
ひょっとしたら、アスカみたいにこの人のことを第一に考えられる気がしたんだ。
そして、明日。ワタシは結婚する。
鈴原が、せめて釣った魚には餌を与えない程度であれば、ワタシは釣られていたのかも知れない。でも、彼は、釣れない魚に餌は与えない主義だった。
アスカと碇くんは、喜んで出席してくれると言ってくれた。
彼女たちは、不幸な事件というか謎の出来事のせいで、一時的に会えない時期があり、今はその埋め合わせじゃないけど以前にも増して仲が良い。
特に碇くんは、暇さえあればアスカの頭を撫でるように触れて、耳もとから髪を手で梳くっていて、その度にアスカは顔を赤らめている。
アスカもアスカで、どこにいたって碇くんに抱きつくし、絶対に手を離さない。それに子供の前だって平気でキスをする。ワタシたちもあんな夫婦になれたらと思うけど・・・
やっぱり敵わないな。
fin. と、まぁ、いつもと違う感じのヒカリ目線で、シンジとアスカの会話無しバージョンを。。。
時には第三者の目線から、シンジとアスカを見てみるのも新鮮じゃないかと。。。w
(トウジのファン、スマン。w) >>725
乙です
入院中も仕事させられるって相当なブラックですね・・・・・
日本一ってことはもしかしてワ○ミ?
そしてトウジ、最後はフラれてしまったようでw
とりあえず5ちゃん辞めるなんて悲しいこと言わないでー! >>725
乙乙乙ー!
トウジwwww
一体何があったか詳しく掘り下げるのもアリかも
てかブラック企業やったんか
2chはやめる必要はないぞ!
自分に素直になりましょうw
続きはよ >>726,725
どもです。
ワ○ミも大変そうらしいですね。w
ブラックと言ってもも黒さの質が違うというか。。。
しかし、入院すると逃げも隠れもできない分、監視・軟禁状態に近かくてつらかった。w
(病気して体力が落ちていて気圧が低い時に、急にムリな力が加わったりするとギックリ腰になりやすいそうですよ。皆さんも気を付けて)
いつものベタな感じじゃなくてアスカのシンジに対する愛情表現を他者の目から見た感じで書きたかったんだけど、
若干消化不良気味になっちゃったなぁ〜。
ま、急に思いついて書いたから、こんなモンかも知れないね。
結婚式後の続編で、遺跡ネタだとか元のエヴァの世界にワープだとか、いろいろプロットは、随分前から溜まっているんだけど
全くまとまる気配がしない。w
多分、お蔵入りになりそう。。。
と言うわけで、続きは、当面ムリっぽいです。
今回のような思いつきはあるかも知れませんが。ま、あまり期待しないでください。
エヴァ以外にも書かなきゃならないのが少しあるし。。。 どもです。
寒いなぁって思ってたら、思いついた。
(少しヒマになったせいもあるかな)
即興なので、イマイチとは思いますが、よしなに。w 番外編
【続・やっぱり敵わない】
昨日、念願の最新型フルフレームカメラが届いた。高校生風情が持つには贅沢品とも言える一品だ。
それで、昨晩は興奮して一晩中いじり回し、夜が明けると同時に寮を出て、この丘の上の公園でテスト撮影している。
例年だと10月は、まだ暖かく、夏日とは言えないまでもそれなりに暑い日があったりするんだが、
今年は、1ヶ月ほど早く冬が来そうで10度を下回る日もあったりする。なので今日も少し肌寒い。
近頃は、地球温暖化とか何とか騒がれてはいるが、一説には氷河期が近づいているとも訳知り顔で解説者がニュースでは言っていた。
そんな訳かどうかは分からないが、公園の木々も1ヶ月以上も早く色づき始めたんだ。
それにしても、本格的な紅葉シーズンの到来前に新しいカメラが届いたことは、カメラマン志望の身としては何よりである。 そう、何よりなんだけどさっ・・・
こんな早朝から何でベンチに座ってんだよ、アイツはよぉぉぉ。
多分、十中八九間違いなく例の相手が来るんだろうけど。あ、ほら。来ちゃったよ。両手に熱々のコーヒーかなんか持っちゃってる・・・イヤ〜ンな感じしかしねぇ。
「ッたく・・・納得できねぇ」
アイツを見かける度にそう思う。って言うか、アイツは友だち、いやむしろ親友なんだけどさ、そう思ってしまうんだ。
思えば、入試の時に朝、電車で見かけたんだ。同じ車両で3つ隣のつり革に掴まっていて、可愛いなぁって見とれてたんだ。
通勤時間帯だったから満員電車で、駅に降りるのに苦労していて、その時、アイツが手を引いて降りるのを助けたんだけど・・・
だけど、彼女を最初に見つけたのは、このオレの方が先なんだぜ。
だからオレに、少しだけ運とチャンスがあれば、何とかできたのかも知れない。と今でも思ってる・・・・ 入学式だって彼女はとびきり目立っていて、男子学生の羨望の的になっていた。
下駄箱は、いつだってラブレターで満タン。もちろんオレも1週間連続で出したさ。でも、みんな玉砕。1通も開かれることなくゴミ箱行きだったんだ。
きっと運命的な出会いを予感していたのかもな。
あっ、碇のヤツが、ベンチから立ち上がってそこに惣流を座らせた。
ん?碇が、なんか言ったな。あんまり聞き取れなかったけど・・・『座り疲れたから・・・』だとか、オイオイ何だぁ?今度、碇のヤツに聞いてみよ。
碇の顔を見上げて、笑ってるよ、教室じゃ絶対見せない嬉しそうな顔して。
それにしてもカワイイ顔してるなぁ〜。でもここでシャッター切ったら、惨めになるだけな気がした。 「・・・・チクショー」
未練がまし事は承知の上だが、オレが、あの時、惣流が抱きついた写真を撮ってなけりゃ・・・
少しは感謝しろよ。盆暮れ正月には付け届けしろとまでは言わないがな。 昼過ぎに寮で碇に会ったついでに聞いてみた。
「今朝、オレも公園にいたんだぜ。ベンチから立ち上がる時、オマエ、惣流になに言ってたんだ?」
碇は、すぐには何のことか分からなかったのか、少し間を置いて
「ン?・・・あぁ、アレね。ボクから聞いたってアスカに言わないでよ。あの時コーヒーを持ってきてくれてすぐにボクの隣に座ろうとしたんだ。
でもアスカ、冷え性だから冷たいベンチに座らせたくなかったんだ。内緒だよ。それにケンスケも知ってるようにアスカって少し意地っ張りだろ。
それでね、大した理由もなく親切にされたりするのを嫌うんだよ。おかしいよね。だから、『ボクは座り疲れたからアスカはここに座ればいいよ』って言ったんだ。下手な言い訳みたいでアスカから笑われちゃった」
「それにしたってもう少しマシな言い方があるだろ」 「えっ。でも『座り飽きた』とかじゃ『待ちくたびれた』みたいに聞こえると思って『座り疲れた』にしたんだけど・・・やっぱ変だったかなぁ」
「ああ、十分すぎるほど変だと思うな。そりゃ惣流も呆れて笑うわな」
「あ、でもケンスケ、耳、良すぎだよ」
「バカ言うな。誰もいない公園で結構な声で喋っていたら、誰にだって聞こえるさ。木下藤吉郎」
碇は、そうだねって言って笑っていた。案外その純朴さというか、キザったらしいところがないから惣流が好きになったのかも知れないと思った。こ・の・時・は・・・
因みに、何で朝っぱらから公園にいたのかを聞いたら、『初心忘れべからず』で、毎月6日は、早朝デートしてるそうだ。
コイツら、リア充かよ!爆ぜろ! ◇ ◇
夕方、駅前に新しくできたラーメン屋に行く途中、オレの前にウチの制服を着た3人の女学生が歩いていた。
3人とも、そこそこ可愛くて、聞こえてくる話し方がやや幼い感じで好感が持てた。
一人じゃなきゃ、ナンパしてたかも知れない。(何で、こんないいタイミングの時に碇もトウジもいないんだ、使えないヤツらだ)
彼女たちを追い越すこともなく、後ろを歩いていると、なかなか興味深い話をしはじめた。 「昨日さ、A子と映画見に行ったの.そこでスゴく良いもの見ちゃったの」
「そうなのよ!B子なんて耳まで真っ赤にしちゃってさ」
「えぇ〜いいなぁ。それなんて言う映画?」
「C子、映画じゃないのよ。映画館を出た後よ。そう言えばアンタ、昨日はデートだったんでしょ?」
「そうだったんだけど、なんかこう態度に余裕がないというか、ミエミエでさ。それに話題も無くって退屈でさ・・・それより何よ、良いものって」
「へっへへ。2年生で評判の碇先輩と惣流先輩だよ」
「あぁ、あの明城学院のベストカップルだよね。なになにキスしてるところでも見ちゃった?」
(フッ。ベストカップル?1年前は、謹慎カップルって呼ばれてたんだけどな。出世したな、碇) 「チッチッ。C子、甘いわよ。そんなモンじゃないわよ。ねっA子」
「そうね・・・・ある意味、全女性の理想型かなぁ〜」
「えぇぇ!何よ、勿体振らずに教えてよ」
「それはねぇ・・・CMの後で」
「ムー。・・・いらない!そんなボケ」 「そっかぁ。えぇーとね。昨日ってスッゴく寒かったじゃない」
「うん、寒かったねぇ。デートの時、マフラーと手袋してたもん」
「そうそう。ワタシらもそうだったんだ。でね、ワタシらより少し前に映画館を出て歩いていたのが、右に碇先輩、左に惣流先輩だったの。
そしてね、碇先輩が手袋をしている時に隣で惣流先輩がハァって手に息を吹きかけたのよ。
その時、『あれ、アスカ。手袋は?』『急いで出て来ちゃったから忘れちゃった』『そっかぁ。ほらっ』って言うと、左手の手袋を外して惣流先輩の左手につけたの。問題はその後よ」
「どうしたの?何かあったの?」 「碇先輩、何にも言わずに惣流先輩の右手を左手でグッと握りしめて、そのまま自分のコートのポケットに突っ込んだの」
「ちょっと、カッコ良くない?思わず、エェッて叫びそうになったわ」
「真後ろで、それを見てて、ビックリと言うか、もう感動して一歩も動けなくなっちゃったの。ドキドキしちゃった!」
「わぁー。スゴイね、それ。生で見たかったなぁ・・・」
「それからね、惣流先輩が碇先輩の肩に頭を乗せて、小声で『バカシンジぃ』って・・・」
「ふぅぅ〜。もうね、ため息しか出ないよね」
「そっ。おかげで何の映画見たのか忘れちゃったんだから」
「スゴいなぁ〜.良いなぁ〜。ワタシたちも2年生になったら、そんな感じできるのかなぁ?」
「・・・・ど〜なんだろね」
「相手次第なのかなぁ〜」
「「「でも、そんな恋愛してみたぁ〜い」」」 おい、碇。お前、外で、公衆の面前で何やってんだ!
前言撤回だ。何なんだよ、そんなキザったらしいことやりやがって。
いつ、どこでそんなジゴロみたいなこと覚えたんだよ!
親友として許せないぞ。トウジだって、そう言うと思うぞ。てかトウジの場合はこうだな。
泡吹きながら『ワイは、男としてそんな軟弱なこと、できへん』とか言って、その横でイインチョが、ウットリして『アスカ、良いなぁ・・・』なんて妄想をはじめるんだろうな、きっと。
ハッ!ッたく・・・周回遅れにされた気分だ。
あぁ〜あ。何だかもう、バカらしくなってきた。いいよ、もう降参だ。
やっぱり敵わないよ、お前らにゃ。
fin. お粗末さまでした。。。
ケンスケ目線で書いてみた。
完成度は低いけど、思いつく時はあるんだねぇ〜
(腰を牽引するリハビリ中に思いついた。w) >>751
乙です
いかにもケンスケって感じのストーリー(?)でしたね
まあケンスケの場合は旧劇・新劇・貞本版でもパートナーはいなかったから
こうやって小説書いてもパートナーのイメージが湧いてこないから
結局はこうなってしまうよねw >>751
乙乙乙ー!
ケンスケの姿が想像できるなこれは
ある意味ケンスケ視点で書く方が一番深い部分を考察できるって利点もある
てか腰もやっちゃったのか?
続きはよ >>752,753
どもです。
ケンスケは、いいキャラなんだけど恵まれてないというか、報われにくいというか。。。
どうしても主人公の引き立て役になりがちで、
まぁ、その愚痴の一つも交えながら、シンジとアスカの関係をと思ったけど、練り込んでないから軽めのssになっちゃったね。w
ところで、前に書いていたような、セリフ回しのシナリオっぽい方が読みやすいのか、今回のような小説に近い感じが良いのか
どっちが読みやすいんだろ?(ま、内容にも寄るんだろうけど。。。あんまり拘ることもないのかな)
>>753
そう、腰やって入院してた。w
続きねぇ・・・ 調理室
トウジ「ほな作るでぇ」
カエデ「もう鈴原君ったら張り切っちゃって・・・まずは鈴原君チームね」
トウジ「お好みですから、野菜切るだけですわ。」
カエデ「ごはんのおかずにお好み焼きなの?」
トウジ「せんせ、関西では常識でっせ?」
カエデ「栄養バランス 「?」っと」φ(..)メモメモ
カエデ「えっと次は山岸さんチームっと」
マユミ「この本によりますと・・・」
ケイタ「山岸さん、材料足らないよ???」
カエデ「まさかの準備不足っと」φ(..)メモメモ
カエデ「次は惣流さんチームっと」
惣流「レイ!何作るの??」
レイ「ギョーザ」
惣流「相変わらず肉好きねぇ〜ちょっと!レイ!そんなにニンニク入れるの???」
レイ「問題無いわ。ニンニクは沢山入れた方が美味しいもの」
惣流「問題あるわよ!!」
レイ「ソウ・リュウさんってドラキュラか何かだったかしら」
惣流「違うわよ!キッ....キスするときに臭かったらいやじゃない!」
レイ「そういう事ね。( ̄ー ̄)ニヤリ」
カエデ「惣流さんは惚気っと」φ(..)メモメモ カエデ「次は相田君チームっと・・・何々『阿賀野先生江 校庭に居ます』何してるのかしら」
校庭
カエデ「相田君!火なんか起こして何作るの?こんな大きな竹まで持ってきて・・・」
ケンスケ「まぁ見ててください。炎の上にこの竹を乗せて」
マナ「ケン、そろそろ塗るわよ」
ケンスケ「回しながらホットケーキミックスを塗ると」
カエデ「バームクーヘン?へぇ〜こうやって作るんだ」
ケンスケ「あとは何度か塗り重ねれば完成ですよ」
カエデ「相田君は料理までマニアックとφ(..)メモメモ」
カエデ「次は碇君チームね」
カエデ「この材料はハンガーグかな?」
シンジ「えぇ。そんなに凝ったハンバーグじゃないんですけど・・・。」
式波「惣流がシンジのハンバーグ美味しいって言うから楽しみにしてるんです。」
シンジ「まずはみじん切りした玉ねぎにバターを入れて電子レンジで温めてっと」
シンジ「次は合いびき肉にパン粉と牛乳、溶き卵と塩コショウを入れて今温めた玉ねぎを入れて」
式波「混ぜるのあたしがやる〜。うわぁ手がべちゃべちゃする〜。これをハンバーグの形にすればいいのよね??」
シンジ「そうだね。このお皿の上に置いてもらえるかな。」
式波「あとはフライパンで焼けばいいのね!」
シンジ「フライパンだと火加減が難しいからオーブンで焼くんだ。」
カエデ「へぇ〜オーブンで作れるんだ」
シンジ「最近のオーブンは優れものですよ。あとは焼きあがるのを待つだけです。」
式波「それじゃあたし付け合わせのソーセージ焼くわ〜」
カエデ「そうしてると夫婦みたいよ。あなた達」
式波「先生、そんな事言うと惣流が殴りこんできますよ」
カエデ「惣流さんは怖いっとφ(..)メモメモ」 カエデ「次はマヤね」
カエデ「マヤ!なに作ってるの?」
マヤ「生徒に配ろうと思ってクッキーにしようかなって・・・どうかな?」
カエデ「ちょっとバターが足らないんじゃない?」
マヤ「あっ!間違えてマーガリン入れてたわ」
カエデ「なるほど」
カエデ「葛城先生はっと・・・カレーですか?」
ミサト「カレーなら料理音痴の私でも作れそうだしね」
カエデ「そうなんですか?って葛城先生、これ里芋なんですけど・・・」
ミサト「まぁいいわよ。それくらい。あとはルーを入れれば完成ね!」
カエデ「葛城先生、これビーフシチューのルーなんですけど・・・」
食後
シンジ「美味しかったね。綾波の作ったギョーザ」
レイ「碇君に食べてほしかったから頑張って作ってみたの。」
惣流「皮に包んだのはあたしよ??」
シンジ「ごめんごめん」
レイ「それよりも碇君の作ったハンバーグが美味しかったわ。ねっアスカ」
式波「シンジ〜また今度作ってね〜」
シンジ「あっ、うん」
ミサト「一番無難だったものねぇ〜」
惣流「それよりミサトの作ったカレーだかシチューだかわからないの、なーにあれ」
ミサト「ごみんごみん、シチューのルーとカレーのルー間違えちゃったのよね〜」
惣流「今度あんなの作ったら加持さんに捨てられちゃうわよ!」
ミサト「ちょっと!そこまで言わなくても良いじゃないの。こうなったらアスカの内申を・・・」
惣流「それは止めて!」 >>760
乙です
なんか読んでたらお腹減ってきましたw
綾波は相変わらずニンニクですね
ケンスケはやっぱりキャンプ料理ってイメージだから
外でやるのはいいですね >>760
乙乙乙ー!
ミサトwww
まあシチューをライスにかけて食っても普通に食えるからいいけどw
つーかマジでオレも腹減ってきた
続きはよ >>773,774
ウッ!ツ、ツッコんでくるね、キミたち。。。 >>776
おちおち誤爆もできないね。w
そんな容赦のない方たちのために、近々。。。
但し即興につきサラリと さてと。。。
昼メシ食いながら、練ったんで、いつもに増してgdgdかも
オチも、まだ思いついてない。w
書いてるウチに神が降臨されることを願いながら。。。
でも、まぁ
情け容赦ない輩のためと思うと幾分気が楽だ。w
つーことで、ヨロシクです。 番外編
【続続・やっぱり敵わない】
朝、登校後、1時限目が始まるまでの僅かな時間。
クラスメイトたちは、いつものように朝の挨拶を交わすと、昨日見たテレビのことや宿題のことなど、思い思いに雑談に興じていた。
その甘味なる喧噪の時にあるはずの教室が、ある瞬間から、暗雲立ちこめるアルカトラズへと変わったのだ。
鈴原トウジ。17歳。彼がその原因であることは、居合わせたクラスの全員が、後に証言している。
そして彼は今、机に突っ伏し頭を抱えていた・・・・。
「うわぁぁぁぁ・・・」
(何なんや!ワイが何したっちゅうんや!何かもう、人が殺せそうなくらいの怖〜い視線を浴びせられとるんやが・・・・)
彼は、明らかにパニックに陥っていた。しかし、それでもこの状況から脱出するために何かを成さねば死が待っていることを本能的に察した。
そして覚束ない記憶を辿ることを選択した (と、と、とりあえず落ち着いて思い出そうやないか。まずは、それからや・・・)
(10分や、10分前には、何事もなかったはずや。)
(ワイは、シンジやケンスケがまだ来てへんなぁと思いながら、すぐ側にいるコイツらと昨晩見たIPPON GPの話をしてたんや。)
(番組もマンネリ化してきて松ちゃんのトークに切れがなくなったとか、出演者の質が落ちただとか、好き勝手に言いたい放題で盛り上がっとった。・・・うん。ここまでは、問題なしや。)
(そしたら、イインチョがやって来て背中をチョンチョンと突いて『鈴原、お早う』って言うたんで、振り返って『ン?あ、お早うさん』と返して、んでもって、すぐにまたヤツらと話の続きをはじめたが・・・ン?そう言えばあの時、アイツら妙な顔してワイの方を見てたな)
(それでちょっとばかり何か違和感がして、もう一回イインチョの方に振り向いたんや。)
(そうしたら恥じらいを知る淑女のように気配なく近づいた割には、立ち去る時には魔王の歩みのようにドスンドスンと音を立ててこの場から離れていったんで、
つい『けったいなヤッチャなぁ』って呟いてもうたら、突然、教室がザワザワしてきて、黒い霧が教室全体を覆いはじめたんや・・・) そしてトウジは、さらに状況を確かめるために周りの様子をそっと窺ったのだが、普段から色恋沙汰に飢えたハイエナどもが、四方八方から好き勝手に罵倒してきた。
「・・・ダメだろ」
「・・・ダメだな」
「・・・バカか」
「・・・バカだな」
「・・・クズね」
「・・・クズだな」
「・・・カスよ」
「・・・カスだな」
「・・・アホが」
「・・・アホだな」
「・・・ゲスめ」
「・・・ゲスだな」
「・・・DTじゃね」
「・・・DTだな」
「・・・変態なの」
「・・・変態だな」
「・・・どうしょうもないな」
「・・・まったくだ」
「・・・呆れるぜ」
「・・・腹切らせるか」
「・・・介錯は誰が」
「・・・やれやれだぜ」 (オイオイ。マジか、コイツら。援軍はおらんか・・・。オッ、ケンスケがあんなところに。おい!そんな遠くじゃのうて遠慮せんと、はよこっちへ来てくれ。)
哀願するようにトウジはケンスケにアイコンタクトを送ったのだが・・・。
(あ、目ぇ、逸らしよった。ほんまアイツは己の欲望には正直やけど、己の利にならんとなるとトコトン冷たいやっちゃ。はぁ〜。)
トウジは、この日、何度目かの溜め息をついた。 さらに、四面楚歌状態のそんなトウジに追い打ちをかけるが如く、ある女子が、語りはじめた。
「この間夕食を食べている時にね、パパがワタシと姉に話しをしてくれたの。それはね、姉が付き合っていた彼と別れたばかりでパパなりの慰めみたいなものだったんだけど、
『A美も年頃だから一緒に聞きなさい』って言うから聞いたの。パパが言うには社員選びも恋人選びも一緒なんだって」
「えっ!なになに。参考になりそうな話し?」
「そう言えばA美のパパって、一部上場の大会社の社長さんじゃん」
「テレビにもよく出てるわよね」 「うん。まぁ、そうなんだけど・・・それは置いといてぇ〜。パパが言うには、昔は成績が良いとか、スポーツやってるとか、一芸に秀でてるとかが社員選びの基準だったんだけど、
今は、そんなんじゃダメなんだって。どんなに優秀であっても人が一人でやれる仕事って限りがあって、会社という視点から見れば、
優秀なだけとか体力自慢の人とかが必要ならアウトソーシング、外注でも良いんだって。本当に必要なのは気づきができる人。
例えば400mリレーで80mぐらいしか走れない人がチームにいたら誰がどのようにして20m分をカバーするのが良いのかだとか、
場合によっては5人で走った方がいいタイムが出るんじゃないかと提案できる人の方が社員として欲しいみたい。
早い話、仕事に対応できないのはフォローし合えれば何とかなるけど、気づけないのは致命傷になるってことみたい。
まぁ、そんな訳で気づけない人、機微に疎い人は時代から取り残されるから、彼氏選びもそう言う視点で考えてみなさいって」 「なるほどねぇ。確かに鈍感な男子は、疲れるだけだしねぇ〜」
「それにさ、ラブコメなんかでよく出てくる鈍感男子を意識しちゃってさ、何か頭に湧いてるんじゃないのって感じぃ」
「まぁ、ブサ男くんは、問題外として、多少イケてる顔でも、気づけないのは引いちゃうかもね」
「やっぱり女の幸せは、愚鈍な男と付き合ってたら望めないってことね」
「「「ウンウン」」」
「だけどねぇ〜」
「「「あっミサト先生!」」」(ウッ!お酒臭い・・・)
「ウップ・・・わるい、そこのキミ、ミネラルウォーター買ってきてくれる。あー、それから、あ、相田くん。ちょっと職員室に行って出席簿と教科書取ってきてくれる。ウップ」
(あっ、生徒をパシリにしよった。アカンでぇ。ワイをこのイジメから助けるのが先決やろ・・・) 「でも、さすがね。一部上場企業の社長さんだけあってA美のお父さんの言うことは尤もだと思うわ。
だけどね、それだけじゃないのよ、現実は。確かに機微に疎い人間は女の敵かも知れないけど、機微に聡いのも考えモンよ。
いいこと。機微に聡い男は、それを十分に自覚してるのよ。だからアッチにも喜びそうなことを、コッチにもいい顔をする・・・そんなことぐらい平気でやってのけるのよ。期待させるだけさせてさ。ウッウウウウ。ワ〜ン・・・」
ミサトは、号泣すると、そのまま机に突っ伏した。
この時、大人の世界というものは、自分たち高校生の考えが簡単には及ばない恐ろしい世界であることをクラスの全員が理解したのであった。
トウジもまた、ひょっとしたらクラス担任としてワイに助け船を出してくれるんじゃないかと。だが、そんな期待は、ただの幻想でしかないことを理解し、己の甘さを悔いた。 だが、こんな状況下でもトウジは、クラスで一番厄介な人物がまだ来ていないことに、幾分かのツキが残っているように感じていた。
惣流アスカだ。何しろ天敵に近い。ヤクザ映画でもドスを相手に突き刺したら、そのままスッと抜く。ヤツは違う。
ドスで刺したら柄をグルリと一回ししてえぐるように抜き出す。同じひと刺しでも確実に致命傷を負わせる必殺技に昇華させている。
まぁ、実際には高校生活なので、ここまで酷くはないが、口論でも腕っ節でも勝ったためしがない。
それは、この明城学院においてただ一人の男子生徒を除いて全員が屈服させられているのだ。
しかし、そんな細やかな期待も、無駄な足掻きのようなものだった。 「オッハヨー」明るく澄み渡ったような声が、黒い霞に覆われた教室に響き渡った。
「ぁによ!暗いわね・・・あっ、ミサト。どうしたの?ン、何か酒臭い・・・えっ泣いてる?ミソジ女の涙はみっともないわよ」
「フンっ。大人には、子供にゃ分からない悩みがあるのよ!」
「どうせ、加持さんの浮気かなんかで悩んでるんでしょ!」
「うっさいわね!色ボケしたアンタなんかに言われたくないわよ」
「フフフ。そうね。ダーリンと仲睦まじく暮らしているアタシには分からない事よねぇ〜」
「ケッ!そう言ってられるのも今のうちよ」
「ウッ!これほど反面教師って言葉が似合うヒト、見たことないわ」
・・・・ガルルル
・・・・フゥゥ、シャァァァ (おい。コレが教師と生徒の会話か・・・)そう思いながら周りを見ると、みんなコクコクと頷いた。
(それよりも惣流と眼を合わせんようにせにゃ。ワイのこの姿を見つけたら、慈悲は一切なく嘲笑・哀れみ・侮蔑に満ちた顔付きでワイを見下すんやろうな。)
そう思っていると、案の定・・・
「あら、鈴原。アンタもナメクジみたいに机に突っ伏してるけど、何かやらかしたの?ま、アンタのことだから息してても迷惑なんだけど」
「ほっといてくれ!」今のトウジでは、この一言を言うのがやっとであった。変に口答えをすれば致命傷を負わせることは自明なのだから。そして、くわばらくわばらと心の中で念じた。 「あっ、ヒカリ。おはよー!わぁ〜似合ってるじゃない。その三つ編み、大人っぽくって素敵よ」
「アスカ、ありがとう!17歳にもなっていつまでもオサゲじゃね。それにもう少し伸びたら三つ編みでオシャレポニーもできるかなって」
「でも3ヶ月間、我慢して伸ばした甲斐があるじゃない。あ、よく見るとちょっとサイドに寄せてるんだ。いいなぁ〜。アタシも大胆に変えてみようかな」
「ムリムリ。だってアスカは、碇くんの許可がないとダメでしょ」
「う〜ん。そ、そうなんだけどさ・・・ま、シンジ好みのアタシでいなきゃいけないしぃぃ〜。でも、でもね。シンジったら、アタシの髪を触ってるのが唯一の趣味みたいなモンでさっ・・・」
(ゲッ!なんちゅう惚気や。ン!あっ、そうか!言われてみればイインチョの髪型か・・・ひょっとしてそれが原因かぁ?)
(しっかし、何やろ。ワイの好みから言えば、前の方が断然ええのに。見る目がないんちゃうか、お前ら。)
(えっ、惣流、なんでワイを睨むんや。) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています