まわり「それからそれから」
マナ「ふたりが食べてたランチ、ハンバーグと唐揚げを半分ッコして食べ始めちゃったのよぉぉ〜〜〜〜」
まわり「ワォ!」「アッラァァァ〜!」「なによ!それっ!」
マナ「それだけじゃないわ。ふたりとも、ひとつのコップでお水、飲んでたわ」
まわり「それって、アレ?」「そうよね、アレよね」「「「「間接キッス!」」」」「「「「・・・不潔っ・・・」」」ザワザワっ
マナ「あんなの見せられて、もうね、こっちまで恥ずかしくなって、ご飯もほとんど食べずに出てきっちゃたわよ。あのふたり、ぜーったいに昨日今日の付き合いじゃないわよ!」
まわり「「「「なにぃぃっ!・・・・・・・・・・う〜ん」」」」
マナ「しかもよ。碇くんったら『ほらっ』って言いながら、ティッシュ取り出して惣流さんの口元を拭いてあげってんのよぉぉ!」
まわり「「「「あっりえなぁ〜い!!」」」」
まわりの女子「碇くんって、もう売約済みってことぉ〜?」「あんなにおとなしそうな顔してるのにぃ〜」「ちょっと、どうする?」
まわりの男子「碇のヤロー!怒」「虫も殺さないような顔しやがって裏じゃ・・・怒」「万死に値するぜ!怒」メラメラ
まわり「「「「「「どうしてくれよう!」」」」」
その時、マナのまわりにはクラスのほぼ全員どころか。黒山の人だかり。
ケンスケとトウジも、もちろんのこと、さらには噂を聞きつけ、となりのクラスからも十数名がこの輪に加わっていたことは言うまでもない。
その後もマナは、続けた。その邪推しかない脚色のもとにシンジとアスカの関係が、この場にいた全員のアタマに刷り込まれた。