そして翌日、シンジとアスカは、キョウコに自分たちの考えを伝えた。すると、
キョウコ「・・・・・反対はしないわ。だけどね、大切なことだから電話じゃなくて、こちらに帰ってきなさい。しっかり話をしましょ」
アスカ「分かったわ、ママ。週末に、シンジと帰るね。あっ、シンジが午前中に用事があるみたいだから、夕方になると思う」

アスカの実家へ向かう電車の中で、アスカは、ずっとシンジの右肩に頬を乗せていた。それが一番素直に話せると思ったから。
アスカ「ねぇ、シンジ。アタシってワガママだよね。ごめんね。勝手に結婚なんて口走っちゃって。。。
シンジ、イヤならそれでもいいよ。アタシが悪いんだから。。。」
シンジ「聞いて。ボクは、アスカと出会ってから、少し大人になった気がするんだ。これまでは、人の言ってることやしてることなんかが気になって
自分の意見なんか、話せなかったんだ。でもね、アスカのことを好きになってからは、もう子供の時のように無責任じゃいられないって思った。
アスカだって、いい加減な気持ちで結婚を口にしたんじゃないよね。ボクだって結婚したいと思ったんだよ。だから、ママさんに結婚の件は、ボクの方から話すね」
アスカ「・・・・うん。ありがとっ、シンジ」
そう言うと、アスカは、シンジの手を強く握り締めた。指と指を絡めて、二度と離さないかのように。
シンジは、左手でアスカの頬をやさしく撫でた。アスカが安心していられるように。