シンジは違いました。
アタシの痣を、なんの躊躇もなく撫でて、さらに自分のせいだとまで言ってくれました。
あの夢が本当にあったことで、それが原因でこの痣ができたにしろ、シンジが背負うべきことではありません。
それなのに、シンジはアタシがトラウマにしているこの痣を優しく撫でてくれた。手を握りしめてくれた。
アタシは、容姿やちょっとした印象だけで人を判断するのはキライです。
だけど、この痣は、アタシにすべてを教えてくれていると思っています。
シンジは、この痣を見て、撫でて、そしてアタシのことを大切にしたいと言ってくれた。

アタシは素直じゃありません。どちらかと言えばワガママです。
だから、シンジを前にして、はっきりと言えない時だってあると思う。
でも今日だけは、シンジに思いきって伝えたいの。
シンジ、好きよ。
あなたの側にいさせて。ずっと。
I need you.

アスカ
ps.
今日はさすがに、もう眠いです。おやすみなさい、シンジ。
来年の誕生日には、驚くようなプレゼントをします。期待して待ってるのよ!