【明城学院】シンジとアスカの学生生活6【LAS】 [無断転載禁止]©2ch.net
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★アスカとシンジの学生生活を想像してどんどん書き込んでください!★
貞本義行氏の漫画版「新世紀エヴァンゲリオン」の「LAST STAGE 旅立ち」を起点とします
「明城学院附属高校」の受験日に起きた二人の出会いから始まる学園モノを想像/創造しよう!
内容は「貞エヴァのラストから始まる学園LAS」という形に準じていれば特に制限はありません
TV版・旧劇場版・新劇場版の設定・登場人物・エピソードを織り交ぜたり等々
そういったミクスチャーもOK!職人さんの裁量にお任せ!
構想をお持ちの方はジャンジャン投稿してください!
短編・小ネタもドシドシ投稿お待ちしています!
よ〜し職人さんの作品に挿絵を付けちゃうぞ
という絵師の方もガンガン投下お願いします!
★前スレ★
【明城学院】シンジとアスカの学生生活5【LAS】
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1450700274/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活4【LAS】
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1437394781/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活3【LAS】 [転載禁止]c2ch.net
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1416674769/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活2【LAS】
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1384532292/
【明城学院】シンジとアスカの学生生活【LAS】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/eva/1370587184/ >>134
まいど!
連休中で、少しヒマになったので、腰を落ち着けて書いてみようかと、思いましたが
思いつきでここまで来ちゃったんで。。。。www
でも、いつ破綻しても、おかしくは無い展開なので、近々見直そうかなと思ってます。どうなるか分かんないけど。
ま、そんな訳で、続きを アスカは眠くてたまらなかったが、シンジにどうしても自分の気持ちを伝えたかった。
なぜなら、このメールを読んで貰えなかったら、シンジと付き合うにしても長続きしない気がしたからである。
それだけ真剣にシンジのことをアスカは考えていた。だからありったけの勇気を振り絞って素直に自分の気持ちをしたためたのだ。 宛先:碇シンジ
Cc:
件名:ありがとう。
差出人:惣流アスカ
シンジ
朝からいろんなことがあったね。
何だかとっても疲れました。
でもね、シンジにこれだけはちゃんと伝えておかないとと思いメールしました。 夢で見たこと。それはシンジとアタシだけが共有していること。
だから誰に話をしても、きっと理解して貰えないと思います。
それにあの夢は、あまりにも残酷で、思い出す度に苦しくなります。
でも、だからと言って目を背けてはダメなような気もしています。
なので、この話は、ふたりで少しずつ話しましょう。
今日、どうしても伝えたいことは、アタシの痣のことです。
初めてでした。アタシの痣を優しく撫でて涙してくれた人に会ったのは。
幼稚園の頃、アタシの痣を見て『アスカちゃんの手にヘビがいる』って言われたことがあります。
子供って、見たままを口にするから素直であると同時に残酷であったりもします。
多分アタシはそれがトラウマになり、幼稚園からずっと長袖の服を着ています。
夏の暑い時も、日焼けするのがイヤだからと言い訳しています。
どうしても半袖のシャツを着なければならない時には、腕に包帯を巻いたり化粧をして隠しているのです。
小学校の時も、ジュニアハイスクールの時も、何度か男の子からデートに誘われましたが、
この痣は隠していました。そして、この人なら大丈夫と思った人だけに、この痣を見せました。
でも、みんな目を背けてしまいました。翌日には、クラスでこの痣を知らない人はいませんでした。
やはり、気持ち悪かったのだと思います。 シンジは違いました。
アタシの痣を、なんの躊躇もなく撫でて、さらに自分のせいだとまで言ってくれました。
あの夢が本当にあったことで、それが原因でこの痣ができたにしろ、シンジが背負うべきことではありません。
それなのに、シンジはアタシがトラウマにしているこの痣を優しく撫でてくれた。手を握りしめてくれた。
アタシは、容姿やちょっとした印象だけで人を判断するのはキライです。
だけど、この痣は、アタシにすべてを教えてくれていると思っています。
シンジは、この痣を見て、撫でて、そしてアタシのことを大切にしたいと言ってくれた。
アタシは素直じゃありません。どちらかと言えばワガママです。
だから、シンジを前にして、はっきりと言えない時だってあると思う。
でも今日だけは、シンジに思いきって伝えたいの。
シンジ、好きよ。
あなたの側にいさせて。ずっと。
I need you.
アスカ
ps.
今日はさすがに、もう眠いです。おやすみなさい、シンジ。
来年の誕生日には、驚くようなプレゼントをします。期待して待ってるのよ! 宛先:惣流アスカ
Cc:
件名:Re:ありがとう。
差出人:碇シンジ
アスカ
もう、寝ちゃったかな。だとしたら、このメールを読むのは、朝だよね。
おはよう!アスカ。
アスカからのメール、とっても嬉しかった!
ありがとう!
初めてだよ、この気持ち。言葉にできないよ。。。
でも、今アスカに伝えたいこと、ありのままに書きます。 ボクは、この数日でいろんなアスカを見た。
ボクと一緒にいるアスカ
美味しそうにハンバーグを食べるアスカ
怒ってボクに平手打ちをしたアスカ
あの夢の話をして悲しそうな顔をするアスカ
キレイな碧い眼に涙を溜めて泣いたアスカ
腕に残る痣の辛さをガマンするアスカ
地震に怯えてボクに抱きついたアスカ
最高の誕生日プレゼントをくれたアスカ
ヒマワリのような笑顔を振りまくアスカ
先生たちに堂々と意見を言うアスカ
少し強がってみせるアスカ
素直になれないアスカ
いきなりkissをせがんでくるワガママなアスカ
甘えん坊なアスカ
可愛いアスカ
ボクを気遣ってくれるやさしいアスカ
一緒に謹慎になったアスカ。。。 こんなにも多く、そして素敵な表情を見せてくれた人をボクは知らない。
そして、ボクはそんなアスカのすべてが好きになった。
でも、ボクはアスカに相応しい男なのだろうか。。。
今のボクに、誇れるものは、何もない。
それどころか、あの夢の中のボクと同じで臆病者なのかもしれない。
実際に、中学生だった頃は、夢や希望に対して無関心で、
いつ死んでも別に構わないと思って過ごしてきたんだ。
けど、希望が見えなかったのは、自分が探してこなかったせいじゃないかと。。。
ボクは、自分のしたいことやできることを探し始めたばかりだ。
なので、アスカを大切にする、守りたいと言っても、どれくらいできるのかは分からない。
アスカの腕に残る痣も、あれは、きっと卑怯で臆病なボクそのものだ。
だから、ボクが夢や希望を見つけて、自分の足でしっかり歩ける強い人になって、アスカの痣を消したい。
それが、アスカを受け止められる男になる道だと思うから。
それまでは、アスカに心配かけるかもしれない。
でも、一生懸命に頑張るから。。。
you too.
シンジ
ps
アスカの誕生日はいつなの?
アスカから喜んでもらえるプレゼントを用意するね。 電話で、思いの丈を伝えても、それは耳に心に残りはするが、目には残らない。
メールは、目にも残るが、それ以上に行間が、心に染み渡るように残る。
アスカが送ったメール、シンジから来たメール。それはお互い心をひとつにしてくれたメール。
アスカは、まるでマリッジリングのように感じていた。
(下駄箱に入ってくるラブレターは、別よ!あんな無駄なものはないわ。だって絶対に見ないから!アタシにとってゴミでしかないんだから!)
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ >>143
乙です
量産機戦の時の傷が時を経て痣になって残るとはミステリアス
でもそれのおかげでシンジとの距離が縮まったんだから結果的に良かったのかな
この後二人がどうなっていくのか楽しみです >>144
ありがとです!
>>143で、Part 6 fin.です。
では、Part 7を Part 7
アスカは、朝から興奮気味であった。原因は、そうシンジからのメールである。
アスカ(アタシのこと、ちゃんと見てくれているんだ。そして、すべてを好きと言ってくれたんだ。
でもシンジ、ひとつだけ間違ってるわ。もう、すでにアタシに相応しい?いいえ、アタシの一番の人よ、シンジ。この痣だってシンジが、側にいてくれるんだったら、
他の誰に、どう思われても気にならない。消えてるも同然よ!キャッ!これって、愛のチカラよねぇ・・・・)ポッ///
朝っぱらから、ひとり顔を真っ赤にしながら、ブツブツ呟きながら家の中を徘徊してまわるアスカをキョウコが呼び止めた。
キョウコ「ちょっとアスカ!熱でもあるんじゃないの、大丈夫?」
アスカ「大丈夫に決まってるでしょ!熱だってあるわよ!だってシンジからメールが来たの」
キョウコ「ちょっと見せてくれる」
アスカ「イヤっ!親子でもプライバシーの侵害はダメよ。それにこのメール、宝物なんだから」
キョウコ「なに惚けてるのよ。しっかりなさい。それにママは、保護者なんだから、心配もするわよ。アスカがどんな人と付き合っているのか知る権利だってあるわ」
アスカ「ええっ〜。どうしても?」
キョウコ「どうしてもよ!それともママに読まれたらマズいことでも書かれているの?」
アスカ「そんなことあるわけないわよ!ほら、これよ」とタブレットを渡す。 ・・・・・・・・・・・・・・・・>>137・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・>>138・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・>>139・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・>>140・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・>>141・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・>>142・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ キョウコ(アスカ、あの痣見せたんだ。。。本気ってことか。
あの夢の中の話って、多分アスカが一人で寝れなくなった時のことかな。それをどう言う訳か共有してるみたいね。
それにしてもシンジくんって、こんなにもアスカのことを思ってくれてるんだ。
しかし、こんなに優しいとアスカじゃなくても惚れる子が出てくるかもね。アスカも油断したらダメよ!ま、さすがユイの息子ね。フフフ)
アスカ「ねぇ、ママ。メール見ながら、なに笑ってるのよ。変じゃないでしょ!」
キョウコ「ええ、そうね。とっても素敵なメールね。ちょっと羨ましいわ。アスカも、シンジくんに甘えてるだけじゃダメよ」
アスカ「分かってるわよ。あ、ママ。お腹すいた」と言うとキョウコに渡したタブレットを奪い返すと胸の前で抱きかかえた。
キョウコ「そうね、朝食の準備しようか。アスカも手伝いなさい。料理もできなきゃお嫁にだって行けないわよ!」
アスカ「ヘッ!じゃ、シンジと結婚してもいいのね?」
キョウコ「ちょい待ち!誰もそこまで言ってないでしょうが。我が子ながら、呆れるわ。まだ早いわよ!あと、食べながらでいいから少し聞きたいことがあるの」
アスカ「ええええっ!なんで?ママだって気に入るよ、シンジのこと。。。。」
キョウコ「はいはい。じゃ朝食つくるわよ。ほら、アスカ、フライパンに油を引いて。。。」
アスカは、キッチンに立ち、『包丁の持ち方が違う!』『ちゃんと味見をする!』など、キョウコからアレコレ叱咤されながら、なんとか朝食をつくった。
キョウコ「はぁ〜。我が子ながら手間がかかるわぁ。。。アスカ、夏休みは料理の特訓しないとね」と言うと、アスカを甘やかせて育てたことを少し悔いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アスカ「で、なに、ママ。聞きたいことって?」
キョウコ「謹慎になった経緯は分かったけど、アスカ自身、この謹慎処分については、どう思ってるの?」
アスカ「・・・・う〜ん。正直に言えば、今ひとつ釈然としていない。だってそうでしょ!学食でシンジを引っぱたいて、ちょっとした騒ぎになっただけよ。
そんなのアタシとシンジの問題でしょ。誰にも迷惑なんてかけてないんだから。
まぁ、その後でシンジに抱きついちゃった写真を撮られて騒がれはしたけど。。。それだって、何でアタシとシンジが狙われなきゃならないのか分からないわ。
それが風紀を乱したって言われても、これを事件みたいに仕立てて拡散させなきゃ、誰も騒ぎはしないと思うのよ。
ちっちゃな火種ではあったかもしれないけど、騒ぎを大きくした方が風紀を乱してるのよ。だから謹慎処分に納得はいってないわ。以上がアタシの見解」
キョウコ「ふ〜ん。そこまでの見解を持ってておとなしく謹慎しちゃうんだ、アスカ?」
アスカ「アタシたちは悪くないって思ってるわよ。でもね、いい大人が、こんな簡単なロジックに理解できないわけないと思うのよ。それにシンジだって甘んじて受けるような顔してるのよ」
キョウコ「なるほどねぇ。アスカも大人になってるのね。感心しちゃったわ」
アスカ「そうよ、もう高校生なんだから!それに、もう2年もすれば。。。」ポッ。ニヘラッ////
キョウコ「なに、ニヤケてんのよ、この子ったら。。。さてと、朝食の後片付けするから、アスカはリビングの掃除をしてくれる」
アスカ「は〜い。あ、そう言えば、昨晩、ビッグニュースがあるとか言ってなかった?」
キョウコ「後で話すわよ。リビングが終わったら、お洗濯もおねがいね」最低限必要な家事ぐらい躾ないとねぇ。。。
アスカ「ええええっ!人使い、粗くない?」
キョウコ「みんな、やってることよ!これくらいできないね。そのかわり、お昼は、アスカの好きなものをつくってあげるから」
アスカ「・・・むー!じゃ、ママのアラビアータが食べたい」
そう言うとアスカは、少しふくれっ面をしながらも洗濯と掃除をはじめた。 キョウコ「アスカ、洗濯は終わったの?自分の部屋も掃除するのよ」
アスカ「洗濯物は、今、干し終わったとこよ。今日は天気が良いからすぐに乾きそう。部屋は別に汚れてないわよ。。。」
アスカは、不慣れな家事を何とか終わらせると、すでに正午を回っていた。
キョウコ「もうすぐアラビアータできるから、お皿を用意して」
アスカ「は〜い。テーブルを拭いてッと。。。」
キョウコ「じゃ、食べましょうか」
アスカ・キョウコ「「いただきます」」
アスカ「ねぇ、早く教えてよ。ビッグニュース」
キョウコ「はいはい。昨日の夜の電話は、教頭先生からだったの」
アスカ「エッ!ひょっとしてアタシがママから自宅に連れ戻されたんで追加処分とか。。。」
キョウコ「へへっ。それがね、冬月教頭先生って、ママが京都にいた頃の教授だったの。ビックリした?」
アスカ「へぇー。そうなんだ。そうしたらママと同じの形而上生物学とか何とか?でも、高校の教頭先生とは、関係なさそうだけど」
キョウコ「冬月教授はねぇ、知識がスゴイのは当たり前だけど、人に教えるのがとっても上手いの。冬月教授じゃなかったら、ママ、途中で投げ出してたかもね」
アスカ「そうなんだ。それで、知り合い特権か何かで、謹慎期間を短くしてくれるとか。。。」
キョウコ「ないわよ!そんな甘いことなんか。それどころか今日中にアスカを送還させてくれって。どうする?アスカ」
アスカ「やっぱり、なかなか甘くはないのね。。。でも、ママ、何か笑ってない?」
キョウコ「そんなこと、ないわよ。愛する娘が連れ戻されるんだから。。。悲しいわよ。だけどね。。。」 アスカ「なによ!その芝居がかった表情は。。。なに企んでんのよ、ママ」
キョウコ「さて、ここで問題です。誰がアスカを連れ戻しに来るでしょうか?」
アスカ「ああ、そう言うこと。冬月教頭先生が、お出ましになるってことね。ママは、嬉しいかもしんないけど。。。」
キョウコ「はい。外れ!」
アスカ「じゃ、担任のミサトとか。。。」
キョウコ「担任でも、平日は授業があるでしょ。はい。またまた大外れ!」
アスカ「ええええっ!寮監のおじさんやおばさんは忙しそうだし。。。じゃ、誰よ!」
キョウコ「もう降参?」
アスカ「降参でいいわよ。。。自分だけ楽しんじゃって」
キョウコ「そりゃ楽しいわよ!だって迎えに来るのが、アスカのカレシなんだもの!ママだって会ってみたいもの。クスクスッ」
アスカ「うそっ!シンジが!ホントに?何で連絡よこさないのよっ、シンジぃぃ!ああ、もう。。。アラビアータ食べてる場合じゃないわよね」
キョウコ「落ち着きなさい。夕方よ、シンジくんが来るのは。そんなんだと嫌われるわよ」
アスカ「あ、そうだ。シャワー浴びてくる!」ダッー。バタン。シャー・・・・・
キョウコ「あああ。もうこうなると手が付けられないわねぇ。。。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
所変わって、ここは明城学院。
朝、シンジが自習をはじめようとした時、ミサトから連絡が入る。
ミサト「おはよう、シンジくん。ちょっち話があるんだけど、午前中の自習が終わっても部屋にいてくれるかな」
シンジ「あ、おはようございます。はい。分かりました」
ミサト「じゃ、お弁当持って行くから、よろしくね。あ、それと自習だからってサボっちゃダメよ、いいわね!」
シンジ「あ、はい。よろしくお願いします」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして昼休み
ミサト「えーっと、シンジくんの部屋は、N棟106号室。。。ここか。ンーっと。玄関まで回るより、この垣根飛び越えちゃった方が早いわよね。ヨッと」ドサッ
ミサト「痛ぁ〜。これくらい飛び越えられないなんて・・・運動不足かしら。。。あ、シンジくん。。。」
シンジ「えっ。どこから入ってくるんですか、ミサト先生!てか、大丈夫ですか?お尻に泥が付いてますけど。。。」
ミサト「あははは、まぁ、たまには失敗するわよ。はい、お弁当。一緒に食べましょ」と言うと小さな庭に面したガラス戸からシンジの部屋へ入ってきた。
シンジ「ありがとうございます。話って、アスカのことですか?」
ミサト「さすがねぇ。アスカのことで頭がいっぱいなんじゃ無いの?ちゃんと自習できてる?」
シンジ「自習は、ちゃんとやっています。。。けど・・・」
ミサト「・・・けど。なにかしら?やっぱり不服?」
シンジ「いえ、そんなことは。。。でも、ミサト先生の都合の良い日でいいんで少し相談してもいいですか?」
ミサト「そうよねぇ。シンジくんの思ってることは、だいたい理解しているつもりだから。時期が来たらこちらから話すわ」
シンジ「分かりました。あ、それでアスカから、昨日、自宅に帰るって連絡があったのですが、それってマズかったんですか?」
ミサト「ほぉ〜。アスカもマメねぇ。うん。その件なんだけど、シンジくんにアスカを迎えに行ってくれないかなぁ」
シンジ「アスカを…ですか?いいんですか?ボク、謹慎中なのに。。。」 ミサト「そうなんだけど、保護者の責任で連れ出したんで、何とも言えないんだけど、でもルールはルール通りに寮で謹慎して貰わないと困るのよ。
それでアスカを連れ戻したいんだけど、ワタシたちも授業があるし、手が離せないんでシンジくんに頼んじゃおうと。。。イヤなら別の人に頼むけど」
シンジ「あ、ありがとうございます。ホントに迎えに行って良いんですか?ぜひ行かせてください。お願いします」
ミサト「それじゃ、これがアスカの実家の住所。それと交通費。多分2時間ちょいで着くかな?それで駅に着いたらアスカに電話してね。お弁当、食べ終わったら出かけなさい」
シンジ「はい!」
ミサト「ねぇ、シンジくん。ひとつ聞いていい。アスカのどこが気に入ったの?」
シンジ「素直でやさしいところです!でも少しワガママなところもあるんですけど。それにボク、ヒマワリが大好きなんです。アスカってヒマワリに似てませんか。。。はははは」
ミサト「素直でやさしい、ねぇぇぇ。。。ま、ガンバンなさい。ライバルは多いわよ。あ、それと寮に着いたらワタシに連絡するようにアスカに伝えてね」(あのじゃじゃ馬を。。。シンジくんってMなのかしら)
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Part 7 fin. >>154
乙乙乙ー!
実際にシンジってMなんじゃないかとは常々思ってる
ああの気性難のアスカを相手にしてたら普通の奴は潰れるからなーw
さて大袈裟だが感動の再会はどうなるのやら楽しみ
続きはよ >>155
まいど!
感動の再会。。。無理ッス!
感動的なモノなんて、書けやしませんですよ。
そんな文才があったら。。。orz
多分、笑劇的。www
それにしても、場つなぎのノリではじめて、
そして調子こいて書いちゃったため、ストーリーもネタも切れてます、とっくに。
早く終われとお思いの方もいらっしゃるでしょうが、
こっちも早く終わりたいです。
なので、そろそろ禁断の加速装置を。。。つかいたい。
とりあえずPart 8です。 Part 8
シンジは、アスカを迎えに行く電車の中で、思いを巡らしていた。
ミサト先生は、ボクが『・・・けど』と言った時点で、察したんだ。だから『やっぱり不服?』と言ったんだ。
いくら明城学院が良家の子息が多いからと言って、今どきこの程度のことで、何だかね。。。
ま、アスカは、ミス明城学院に選ばれたっておかしくないぐらい美人だし、注目されて騒ぎになるのも無理ないけどね。。。
霧島マナとケンスケも謹慎になったみたいだけど、そもそもケンスケたちが騒ぎを拡散させて炎上したんだよな。。。
霧島マナは、あまり知らないけれど、そんなに悪い子じゃなさそうだし、ケンスケはボクに対して悪気があるようなヤツじゃないし。。。
となると、誰が悪気があるんだ?う〜ん。。。
それに、アスカをボクに迎えに行かせるなんて、大甘もいいとこだよ!
これが、謹慎に対して軽減処理みたいなものか、それともまだ何かボクらを嵌めようとしてる。。。?
いずれにしろ、ミサト先生たちも何かに関わっているのかもしれないし。。。
でも、それだと、昼休み中のミサト先生との会話が成り立たなくなっちゃうし。。。(振り出しに戻っちゃった)
う〜ん。。。。
まぁ、何にしても、あとひとつピースがないと完成しないというか、見えてこないんだよなぁ〜 あ、大事なこと忘れてた。
アスカを迎えに行くと言うことは、アスカのお母さんに会うってことだよね。
挨拶、どうしよ?
はじめまして。アスカさんとお付き合いさせていただいてる碇シンジと申します。。。でいいのか?
そもそも付き合ってるって言っていいのか?まだ2日だよ!厚かましく思われちゃうよね。
それに謹慎なんて不名誉は、ボクといたからで。きっと怒られちゃうよね。
あ、迎えに行くんじゃなくて、謝りに行かされてるんだ。そうだよね、常識的に考えて。。。
だったら、どう言えばいいんだろ?土下座したほうがいいのかなぁ?
でも、それぐらいで済めばいいけど。。。大事に育てられているんだよね、アスカは。
はぁ〜。どうしよ!でも、逃げちゃダメだよね。
頑張って誠意を尽くして謝ろう!それしかないよね、今のボクには。。。。
う〜ん。。。。 車中であれやこれや考えていたが、結局答えが出せぬまま、アスカのいる街の駅へと着いた。
電車から降りると、シンジは、両方の掌にある痣を見つめ、そして何度か握ったり開いたりを繰り返すと、頑張るしかないな、と自分を励ました。 時刻は、帰宅ラッシュにはまだ早い4時を過ぎたばかりなので、すんなりと改札を出ることができた。
シンジ「ここが、アスカが住んでる街かぁ。キレイで住みやすそうだなぁ。。。」と呟いていると、いきなり後ろから衝撃が。
アスカ「シンジっ!お迎え、ゴックロー!」シンジに後ろから飛びついてオンブする格好になった。
シンジ「ア、アスカぁ?!いきなり、な、なんだよぉぉ。。。アスカ?。。。ちょ、ちょっと降りてよ」
アスカ「イヤっ!!降りないモン」
シンジ「はぁ〜。アスカさぁ、このまま寮に連れて帰る前に、キミのお母さんに挨拶するようにミサト先生から言われてるんだよ。だからさ、降りてよ」
アスカ「知ってるわよ、ミサトから連絡あったし。ママは、あそこの喫茶店にいるわ。だからこのままオンブして進めぇ、シンジ!」
シンジ「また、ワガママ言わないでよ。(あぁ、もう、なんでボクはこの娘を好きになっちゃたんだろ。。。)」と最後に小声で呟くと
アスカ「あ、今、何か言ったよね。ハッキリ言ってよ!」アスカはシンジからの『好き』と言う言葉を聞き逃さなかった。
シンジ「なにも言ってないよ」
アスカ「ウソ!聞いたモン」
シンジ「聞いたんなら、いいじゃん」
アスカ「もう一度、ハッキリ聞きたいのよぉぉ」必死にねだるアスカ
シンジ「なんなんだよぉぉ」必死に抵抗するシンジ
アスカ「ねぇ、ねぇったら。ちゃんと言わないと首絞めるわよ」グイッ。チョークスリーパーが決まる。
シンジ「ゲホッ。ダメだよ、アズガぁぁ!苦じいぃぃ。。。」
アスカ「さぁ、言うのよ、シンジ」
シンジ「ごめん!ギブ、ギブ!絞めないでぇぇぇ」
アスカ「ごめんでごまかさないで!ねぇ、お願いだからちゃんと言ってよぉぉぉ」
シンジ「絞めたらダメ。絞めたらダメぇぇ。もう、やめてぇぇぇ。。。」と言うと、その場にバタリと倒れ込んだ。俗に言う落ちたのだ。
アスカ「あ、ちょっと。シンジ、シンジ、大丈夫?シンジぃぃ」 改札を出てすぐの場所での出来事に、すぐに駅員が駆け寄りシンジを抱き起こすと、濡れたタオルで顔をぬぐった。
シンジ「ブホッ。。。あぁぁ。あ、すいません、だ、大丈夫です、多分」と言ってなんとか立ち上がると、アスカが泣きながら抱きついてきた。
駅員「だ、大丈夫ですよね。。。気を付けてくださいよ。くれぐれも駅で無茶なことはしないでくださいね」
シンジ「あ、はい。すいません。ご迷惑お掛けして。。。」そして何度も頭を下げた
通りがかった人たちは若いカップルの痴話げんかが、一件落着したと思い笑いながら通り過ぎて行った。
通りを挟んだ喫茶店から、その一部始終を見ていたキョウコは、溜め息をひとつつくと「もう、この街で暮らしていけないかもしれない」と呟いた。 シンジ「アスカ、もう大丈夫だから、泣かないで」
アスカ「ご、ごめんね。。。アタシのこと許してくれる?」シンジに抱きついたまま、上目遣いでシンジを見つめた。
シンジ「う、うん。でも、なんで?」反則だよぉぉ、そのねだるような上目遣いは。。。
アスカ「だって、シンジがハッキリ言ってくれないから。。。」
シンジ「・・・・・何を?」
アスカ「ええっ、自分の言ったことだよ!『こんな娘好きに・・・』って」
シンジ「あっ。ごめん」
アスカ「夢の中のアスカやメールじゃ好きだって言ってくれたけど、シンジのクチから直接は聞いてないんだよ!」
シンジ「はっ!!・・・・・」
アスカ「だから、だから。聞きたいのに、言ってよ、バカシンジっ!」
シンジ「・・・・確かにバカだね。ごめんね、アスカ。好きだよ。大好きだ」
アスカ「うん。ありがとう、シンジ。アタシも好きよ」
ふたり見つめ合っていたが、ただならぬ気配を感じて、周りを見渡すと下校途中の小学生7、8人に囲まれていた。
小学生「「「ねぇ、キスしないの?見たぁ〜い。早く、早く」」」
シンジ・アスカ「「わっ!し、しないよ(わよ)」」
アスカ「あ、そうだ。ママの所に行かなくっちゃ。シンジ急いで・・・・」と言うと、シンジの手を取りキョウコのいる喫茶店へ向かった。 喫茶店に入ると、何か人を寄せ付けない怒気のようなものをシンジとアスカは感じたが
アスカは、それをものともせずにキョウコの前に立った。
アスカ「ママ、お待たせ・・・」
キョウコ「ちょっと、アスカ!何やってるのよ、駅前で。。。。すべて見てたわよ!恥ずかし過ぎて声も出ないわよ。ったく、この子は!!」
アスカ「・・・だってシンジ見つけたら、ガマンできなくて。。。」
キョウコ「あのねぇ、しっかりなさい!そんなんだから・・・・」
シンジ「あ、あのぉぉ。よろしいでしょうか。は、はじめまして。碇シンジと申します。こ、この度は、惣流さんにご迷惑をおかけしてすいませんでした。
ボクが、起こした騒動に惣流さんを巻き込んだために、謹慎処分にまでなって、惣流さんの経歴に傷を付けてしまいました。本当に申し訳ございません。。。。」
アスカ「ちょっと、シンジ。なに言ってんのよ!」
シンジ「ボクは、キミを守るって言っておきながら、キミを守れなかっし、結果的に経歴に傷を付けたんだ。
キミのお母さんにしてみれば怒って当然のことなんだよ。だからボクは、お詫びしなきゃならないんだ。。。」
アスカ「シンジ、いいこと。こんなものでアタシは傷つかないわよ!それともアタシ、キズモノになっちゃった?だったら責任とってくれる、シンジ?。
ま、アタシは、それだったらその方がいいけど。でも、シンジ。違うでしょ。本当は、あの処分に納得してるの?」
キョウコ「碇シンジくん。はじめまして。アスカの母の惣流キョウコです。娘が、アナタとお付き合いしていると聞いて、会えるのを楽しみにしていました。
ただ、ふたり揃って謹慎処分を受けるというのは、どう言う付き合いをしているのか、気になります。
なのでアスカの言う通り、あの処分についてシンジくんが、どう思っているのか聞かせてくれないかしら」 シンジ「・・・はい。。。ただ自分の中でまだ整理が付いていないのですが、今の時点では2通りのことを考えています。
ひとつは、例えばスポーツにはルールがありますよね。そして審判は、ルール通りに選手がプレイしてるかを見ています。
だけど選手が好き勝手に行動をすれば、それはスポーツじゃなくなります。
その意味では、ボクがルールをすべて理解していなかったことで反則処分を受けたことになり、今回の件は納得するのが筋なのかもしれません。
ただしスポーツもビデオ判定や時代に沿ったジャッジも採用されていますし、選手側からの権利として審判と協議できるようになればいいなと思っています。
そしてふたつめですが、これは、ハッキリと自分の中で答えが出ている訳ではなくて、まだ判断するには足りないモノがあるような気がしています。
と言うのも、そもそも騒ぎはあったにせよ、それがどう言う訳か拡散炎上していってオオゴトになったことです。そこに関わったのが、ふたりのクラスメイトです。
この件をメールで発信した女子は、あまりよくは知りませんが悪いことをするような子ではないように思いますし、
写真を撮った男子は、ボクの友人で、よくふざけあったりしますが、気のいいヤツです。そう考えると誰に悪気があるのか分からなくなってしまいます。
なので、これ解くには、あと一つか二つのピースが必要なのかもしれません。ボクは、あまりアタマが切れる方じゃ無いのでこれが限界です」
アスカ・キョウコ「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
キョウコ「シンジくん。アスカにも、このことを聞いたの。保護者として知っておかなければならないと思ったから。アスカより、ちゃんと考えてるのね。安心しました」 アスカ「シンジは、それで、この処分は、このままにしておくの?」
シンジ「どうかな?それに謹慎処分を受けているのに、アスカを、あ、アスカさんを迎えに行かせるなんておかしくない?
罰を受けてるのに、ボクを喜ばせてる。ひょっとしたら先生たちも一枚噛んでるかもしれない。。。」
アスカ「あっ。それもそうよね。何か裏で取引でもあったような感じよね。。。」
キョウコ「ま、取引はないでしょうけど。。。葛城先生からの連絡じゃ、手が離せないのでシンジくんを行かせますからと言ってたけど」
(あら、シンジくんって、なかなか鋭いじゃない。こういうとこってユイのDNAかしら)
アスカ「ねぇ、ママ。飲み物頼んでいい?」
キョウコ「あ、そうね。シンジくんも好きなモノを頼んでね」
シンジ「あ、ボクは、お構いなく。。。」
アスカ「じゃ、アタシが頼んであげる。それと、シンジ。もう、ママには、シンジからのメールも見せたし、今さら惣流さんやアスカさんって呼ばなくてもいいんだからね」
キョウコ「あ、それで、シンジくん。アスカってワガママで迷惑かけると思うけどよろしくお願いしますね。
それにしても、アナタたちって、さっきの駅前みたいに学校でもイチャついてるの?度が過ぎると、また謹慎になっちゃうわよ」
アスカ「学校じゃ、まだよ。謹慎中だから、まだ誰にも見せつけてないわよ」
シンジ「ア、アスカぁぁ。。。できれば穏便に。。。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ シンジ「あ、そろそろ、寮に戻らないと。アスカ、大丈夫?」
アスカ「もう、そんな時間?」
キョウコ「大丈夫よ。クルマで送ってあげるから。その方が早く着くわよ」
アスカ「うん。ありがとう、ママ」
シンジ「ありがとうございます。お世話になりっぱなしで。。」
キョウコ「気にしないで。じゃ、行きましょうか」
3人は、キョウコの運転するクルマに乗り込むと明城学院の寮へ向かった走り出した。
その道すがら、シンジといろんな話をしたキョウコは、シンジのことをすっかり気に入り、シンジの母親であるユイのことを話したくて仕方なかった。
因みに、キョウコは、シンジから惣流さんと呼ばれるが他人行儀だとして『ママさん』と呼ばせるようにした。
アスカはクルマの中でシンジとずっと手をつないだままであった。それは、もう2度とこの感触を忘れないために。
途中、レストランで夕食をし、寮へ帰り着いたのは、7時半を過ぎた頃であった。
Part 8 fin.
お盆休みで、頑張って書きました。。。。本日、ここまで >>166
乙です
駅での騒ぎを見られてしまったシンジにはドキドキモノでしたね
それでも帰りの車内では手を繋いでるラブラブっぷり
それはさておき、この謹慎騒動はこのまま収束する・・・・・・・わけないよねw
続き楽しみにしてます >>167,168
どもども!
謹慎騒動。。。はやく終えたい。。。です。
もう、ネタが無いっす。
ただ、拡げた風呂敷たたまなきゃマズイので、乾いた雑巾を絞るようにして書きますが、どこまでできるか。。。
何とかエンディングまで。。。。
ではでは、続きを Part 9
寮に着き、シンジは、キョウコへ「今日は大変、お世話になり、ありがとうございました」と礼を言い、
アスカに「じゃ、また明日。。。」と言いかけた時、アスカはシンジの手を握ると
アスカ「いいこと、シンジ。アタシたちは絶対に幸せになるんだから、これだけは守って。
やさしくしてくれないとダメ!
寂しい時は、抱きしめてくれないとダメ!
間違った時は、しかってくれないとダメ!
いつもアタシだけを見ていないとダメ!
アタシに心配かけちゃダメ!
そして1日最低3回は好きだって言ってくれないとダメ!
約束だからねっ。じゃ、シンジ。また明日ね」と一方的に言うと、シンジと軽るめのkissをして、女子寮へキョウコと向かった。
シンジ(うっわぁ〜。『これだけ』が、こんなに沢山あるんだぁ〜)しばし、その場に立ち尽くすシンジであった。 アスカとキョウコが女子寮に入るとロビーでミサトが待っていた。
キョウコは、ミサトへ改めて挨拶をし、そしてアスカを連れ出したことをわびると、ミサトから冬月教頭から事情は聞いている旨を伝えた。
さらにミサトは、シンジとの交際について、キョウコ同席でアスカの部屋で話をはじめた。
ミサト「一応確認だけど、アスカは、シンジくんと真剣に交際するのよね」
アスカ「もちろん!それが何か問題あるの?」
ミサト「問題はないわ。でもね、シンジくんの場合、アスカが思っているような交際はできないと思うの」
アスカ「それ、どういうこと?アタシじゃシンジに相応しくないってこと?シンジのこと好きよ、誰よりも!大好きなんだから。。。。」
ミサト「アスカ、好きな相手ができれば、少しでも一緒にいたいでしょ。シンジくんとデートとかしたいでしょ?それが難しいのよ、シンジくんの場合」
アスカ「えっ、なんでよ?そんなの当然じゃない!」
キョウコ「それって、シンジくんに何か事情があると言うことでしょうか?母親のワタシが言うのも何ですが、娘とシンジくんが付き合うことに異存はないと思っているのですが。。。」 ミサト「これはシンジくんの家庭の問題で、本来は人に話すべきではないのでしょうが、
アスカが交際するのであれば、これから話すことを知った上で、シンジくんとのことを真剣に考えて貰いたいと思っています。お互いが幸せになるために」
アスカ「どんなことを言われても、アタシのシンジに対する気持ちは変わらないわ。だから、教えて。シンジのこと。。。」
ミサト「分かったわ。。。。まず、シンジくんには両親がいないわ。幼い頃に亡くしているの。それでここに入学するまでは、養父母に育てられていたの。
シンジくんは、養父母に不満があるわけではなかったけど、早く独立したかったのよ。それで養父母に無理を言って、育った場所を離れて明城学院に入ったの。
シンジくんは、無理を言った上に、これ以上世話になりたくない気持ちがあって、自分がバイトすることで生活費などをまかなっているの。
だから、アスカだけじゃなく普通の女の子が思うように休みの日はデートなんてできないのよ。分かってくれる?」
アスカ「・・・・・シンジ、そんなこと何にも言ってくれないし。。。うっ、うっ、うわぁぁぁん。。。」
ミサト「アナタたちを何も別れさせたくて言ってるんじゃないのよ。ただ中途半端な気持ちで付き合えば、お互いが傷つくわ。
だから、アスカ、アンタがシンジくんとこの先も交際するのか、真剣に考えて決めなさい。じっくり時間かけてもいいから」
キョウコ「そうね。アスカが決めなきゃいけないことね。幸せって、決して甘いモンばかりじゃないわよ、アスカ。。。」
アスカ「・・・・・うん。。。ヒック、ヒック。。。」
ミサト「それじゃね、アスカ」
キョウコ「あ、ワタシもお暇するわね、しっかり考えるのよ、アスカ」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・」 キョウコ「先生、ありがとうございます。いろいろと辛いことも経験していかないと大人になれないですものね。それにどんな結果が出ても、アスカにはいい薬になると思います」
ミサト「そうですよね。アスカには辛い選択を迫りましたが。。。本音言うと、あのふたりは、お似合いだと思ってるんです」
キョウコ「ワタシも、そう思っています。先生、ちょっとお時間あります?」
ミサト「はい。大丈夫ですが。。。えっと、もう職員室も閉まっているので、近くの喫茶店でいいですか」
キョウコ「あ、じゃ、ワタシのクルマで」 近くの喫茶店に着くといきなり・・・・
キョウコ「シンジくんの両親が亡くなっていることを知っていました」
ミサト「エッ、なぜ。ですか?!」
キョウコ「もう、ご存じかもしれませんが、ワタシは大学時代、冬月教授の研究室にいました。そしてそこに大親友の碇ユイ、シンジくんの母親もいたんです。
学内じゃ姉妹だろって言われるぐらい仲が良かった。。。なのでユイの葬儀の時にシンジくんに会ってるんですよ」
ミサト「そ、そうなんですか。。。それでそのことはアスカに」
キョウコ「いえ、アスカには話していません。冬月教授、あ、冬月教頭先生から、時期が来るまで話さない方がいいと言われてますので」
ミサト「そうでしたか。。。ところで、今日シンジくんと会って、どうでしたか?」
キョウコ「いい子でしたわ。それにとても嬉しかった。ユイの子と会えたと言うのもありますが、アスカと付き合うなんて夢にも思ってなかったことですから。。。」
ミサト「あの子たち、上手く行くのでしょうか?」
キョウコ「さぁ、それは分かりませんわ。多分アスカ次第かと。アスカがどう言う結論を出すか。下手な同情心なんかでシンジくんと付き合うんだったら、お互いのためになりませんし
何よりシンジくんを悲しませるだけですわ。そしてユイに申し訳が立ちません。その時にはアスカを連れてドイツに行きます。でも多分、あの子たちなら大丈夫な気がします」
ミサト「そうですか。。。そうだといいですよね、ただ今は見守るだけですね」
キョウコ「これからご迷惑をお掛けすることもあると思いますが、ふたりを見守ってあげてください。お願いします」
ミサト「はい。分かりました。何かありましたら、ご連絡差し上げますので。。。。では」 キョウコは帰りのクルマの中で、ある気になることを思い出していた。
キョウコ(それにしても、変よね。何でシンジくんが生活費を自分で。。。保険金が出なかったわけでも亡いだろうし、
それに会社から結構多額の功労金や見舞金が出たはずだし、ちょっとおかしいわねぇ。。。あのゲンドウのバカが妙な遺言なんか残していなきゃいいけど。
ま、場合によっては、シンジくんに分からないように援助してもいいし。それは冬月先生に相談しようかしら。でも、シンジくんて独立心逞しいのね、あの可愛い顔して) その頃、アスカは、泣いて泣いて泣いて泣きまくっていた。。。
翌日もシンジからの電話も出られなかった。。。そしてその夜にシンジにメールを出した。
宛先:碇シンジ
Cc:
件名:明後日の晩
差出人:惣流アスカ
シンジ
ミサトから、謹慎中はシンジと電話、メール、そして会うのはダメって注意されました。
確かにそれぐらいしないと謹慎の意味がないわよね。
でも、ミサトにお願いして1回だけ目を瞑ってくれるように頼んじゃいました。w
で、明後日の晩、8時に女子寮前の自販機の横にあるベンチに来てください。
ミサト曰く5分だけよ!ってことです。
だから遅刻しないでよ!
アスカ 宛先:惣流アスカ
Cc:
件名:感謝だね。
差出人:碇シンジ
アスカ
電話しても出てくれないんで心配してたんだ。大丈夫?
謹慎処分受けてるんだから、仕方ないよね。それにしても、ミサト先生に感謝だね。
でも、5分かぁ。。。大事にしなきゃ。
絶対遅刻せずに行くから!
じゃ、おやすみ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ、アスカ。
約束通りに。。。明日言えない分もね。w
シンジ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アスカ「・・・・バカシンジぃぃ」ポッ////
・
・
・
・
そして約束の午後8時ちかくになったので、シンジが、女子寮の前の自販機の前に行くとアスカとミサトが立っていた。
シンジ「ア、アスカ。。。元気だった?」
アスカ「うん。シンジは?」
シンジ「ボクは。。。」
ミサト「コラッ、そこのふたり。ワタシを無視すんじゃないわよ!ったく。。。」
シンジ「あ、こんばんは。ミサト先生」
アスカ「5分間だけしか会えないんでしょ。ミサト、だったら気を利かせなさいよ!もう。。。」
ミサト「分かってるわよ!5分間だけ後ろむいてるから。ただしキスなんかしちゃダメだからね!じゃ、カウントダウンね。はいスタート!」
シンジ「あ、ありがとうございます。ミサト先生」
アスカ「あのね、シンジ。アレを一緒に見たかったの」と指さす方向を見ると
http://2ch-dc.net/v7/src/1502777402925.jpg
アスカ「今年、一番小さな満月。ストロベリームーンって言って『恋を叶える月』なの。だから、どうしてもシンジと見たくて。。。」
シンジ「キレイな月だね、そしてアスカも。。。」 アスカ「ありがとう、シンジ。あ、そうだ。この前『これだけは守って』って約束したでしょ。あれに一つ追加したいの」
シンジ「えっ、なに?」
アスカ「アタシに絶対隠し事しちゃダメ!分かった?」
シンジ「・・・う、うん。なんで?急に思いついちゃったの?だったらアスカも隠し事しちゃダメだよ」
アスカ「女の子はいいの。いろいろと都合があるんだから。。。。」
シンジ「ええっ。なんだよぉ不公平だなぁ。。」
アスカ「そう言うモンよ!それと、ちょっと寂しいなぁぁ・・・ほら、シンジったら」
シンジ「エッ?」
アスカ「寂しいと言われたらどうするのよ!約束の、あれよ?」
シンジ「あ、あれ、ここでするの?」
アスカ「そうよ!時間がないだから。。。」
シンジ「好きだ。好きだ、好きだよアスカ」ダキッ!
ミサト「ちょぉぉっち待ちなさいよ!ダメよ、こんなとこで抱きついちゃ、離れなさいよ!コラッ!」
アスカ「まだ5分経ってない!」
ミサト「あ、5分過ぎてるわよ。離れなさいったら!」
アスカ「いやぁぁあ!」
ミサト「追加処分するわよ!」
アスカ「分かったわよ。。。融通が利かないんだから、ったく。。。」
ミサト「なによ。電話でしおらしい声でスゴく反省してるって言うから特別に融通してあげたのに。。。あ、シンジくんも部屋に戻りなさい。アスカも、ほらっ」
シンジ「じゃ、アスカ。またね。。。」
アスカ「うん。じゃ、またね」 ミサト(この子たちって、自分たちの置かれてる立場分かってんのかしらねぇ。。?ま、問題は、と言うか、お楽しみは明日なんだけどね。。。)
Part 9 fin.
本日は、ここまで。。。
お粗末さまです。 >>180
乙です
5分間しかイチャイチャタイムがないんじゃキスまでは無理だったかw
そして定番のミサトの阻止w
その月は自撮りですか?
続き楽しみにしてます >>181,182,183
まいど、どもです。
何とか、息も絶え絶えで頑張ってみました。。。。
月は、今年の6月9日(金)のストロベリームーンを自宅のベランダから撮りました。
スーパームーンと比べると、だいぶ小さいですね。
それでは。。。Part 10を
ああ、ついにここまで来ちゃった。。。なんとかせねば orz Part 10
翌日の土曜日
シンジは、謹慎中ではあったが、冬月教頭から土日のアルバイトを特別に許可をもらい、5つ先の駅を降りてすぐのバイト先であるコンビニに向かった。
シンジ「おはようござ『いらっしゃいませっ』・・・・」
シンジ「んっ・・・あっ!・・・えっ!な、な、なんでアスカ、ここにいるンだよ。。。。?」
アスカ「へっへへへっ。謹慎になったおかげでママから、お小遣い止められたんでバイトよ。シンジのせいなんだからねっ」
シンジ「ちょ、ちょっと待ってアスカ。これマズイよ。て、店長?ちょっとお話が。。。」
店長「あ、実は一昨日惣流さんが、どうしてもウチでバイトしたいと面接に来てね。事情は聞いて納得したんで、こちらからもお願いしたんだよ」
シンジ「それにしても、こまったなぁ。アスカ、ママさんには、ちゃんと話してあるの?それになんでボクがここでバイトしてるのを知ったの?」
アスカ「もちろんよ!ママは了承済みよ。ここは、ミサトに頼み込んで無理矢理聞いたの。そうしたら『シンジくんに嫌われるかもしれないわよ』って言われたんだけど、
『どんなことがあっても、シンジと一緒にいたいからお願い。それでシンジに嫌われたって絶対に後悔しないから』って言ったら、渋ってたけど教えてくれたの。
それより、シンジ。アタシに隠し事したらダメって言ったよね。なんで教えてくれなかったのよ」
シンジ「それは。。。。だって、ボク個人の事情だし。それでアスカに心配かけるわけには行かないよ」
アスカ「なに言ってんのよ。何も教えてくれない方が心配しちゃうわよ。それにメールで『ずっと側にいさせて』って書いてあったでしょ。
それがアタシのシンジに対する100%の気持ち。だからシンジもアタシに応えてよ!隠し事なんかしないでよ!バカッ!」 シンジ「・・・・ごめん。アスカが、そんなに思っていてくれたなんてボクは気付かずに、本当にバカだね。そして、ありがとう!
ボクは、夢の中の話で約束したようにアスカを守らなきゃって、そればかり思ってたけど、今、ハッキリと目が覚めたよ。
アスカを守るだけじゃなくて、アスカに寄り添っていかないとダメってことが分かったよ。だからこれからも、ずっと一緒にいてよ。。。」
アスカ「・・・・う、嬉しいな。。。。」ポッ///
店長「あのぉぉ、いいかな?そろそろお客さんも来る頃だし、碇くん、今朝届いた商品を棚に並べてくれるかな。。。」
シンジ「あ、はい。着替えたらすぐに。。。す、すいません」
アスカ「あ、シンジ。これっ、レジの打ち方教えて。。。」 初日のバイトは不慣れで、ちょっと失敗してはシンジを慌てさせたが、日曜日は、幾分慣れたこともあって、滞りなくバイトをこなした。
そしてバイトが終わる夕方6時になった時、ミサトがコンビニに現れた。
ミサト「どう?ちゃんとできてる?アスカ、迷惑かけてない」
アスカ「あ、ミサト。少しあったけど、たいしたことないわよ。ねっ、シンジ」
シンジ「うん。アスカ、飲み込みが早くて助かってます」
ミサト「そっか。よろしい!じゃ、近くに美味しいラーメン屋さんがあるんだけど、行かない?」
シンジ・アスカ「「あ、はい!」」 ラーメン屋に着くと、加持とリツコが先に来ており、すでにラーメンを食べ終えて、飲みはじめていた。
ミサト「お待たせ!」
加持「おっ!来たな。噂の謹慎カップル!はじめまして。加持だ、よろしくなっ!」
シンジ「あ、よろしくお願いします」
リツコ「まぁ!しっかりと腕組んじゃって。。。アスカ、この数日で何か雰囲気、変わったわね」
ミサト「あ、言われてみれば。。。って言うか、このふたりちょっち目を離すと所構わずいちゃつくんだから。たまったモンじゃないわよ。
担任として、監督不行届きだってPTAから睨まれそうよ。気が気じゃないわ」
リツコ「ミサト、アンタが言う?昔のアンタたちに比べりゃ、可愛いモンでしょ」
ミサト「あ、リツコ。飲んじゃってるでしょ!加持!アンタ、リツコに飲ませちゃダメだって言ったでしょうが。。。余計なこと喋っちゃうんだから、この頃」
加持「勝手に飲んじゃったんだから仕方ないだろ。。。それより何食べるんだい?謹慎カップルは」
シンジ「あのぉぉ、謹慎カップルは、ちょっと。。。ボクは、碇シンジで、彼女は、惣流アスカって言います」
加持「あ、スマン。気に入らなかったかな。お詫びに一番高いモンでも食ってくれ」
シンジ「あ、いえ。それじゃ、チャーシューメン、豚骨で」
アスカ「あ、アタシも」
ミサト・リツコ「「エッ!!」」
アスカ「ぁによ!シンジと同じモノ頼んじゃダメなの!」
ミサト「いやいや、アンタ変わりすぎよ。もっと自己主張が。ってかワガママ。。」 アスカ「いいでしょ!好みがおんなじなんだから。大事なことよ、付き合ってるんだから」
リツコ「最初っから無理すると、後々ツラくなるわよ。でもいい加減すぎると、ミサトたちみたいになっちゃうけど」
ミサト「アンタねぇ。。。ほっといてくれる!あ、ワタシ、フカヒレラーメンと生ビール大。加持、よろしくね」
加持「えっ。オレにオゴラせる気かよ。。。」
ミサト「当然でしょ。ウチから仕事出てるんだから。ちゃんと進んでるんでしょうね」
加持「へいへい。明日、冬月先生にお持ちしますよ。なので準備もあるから退散だな」
ミサト「お勘定、よろしくね!」
加持「分かったよ。それじゃ、シンジくん、アスカくん、またな。リッちゃんはどうする?」
リツコ「あ、ミサトと帰るわ。近所だし。ところで、シンジくんもアスカも真剣に付き合うのよね?
それだったら何も言わないけど、謹慎が開けて教室に入ったらきっと大変なことになると思うけど、覚悟しておきなさいよ」
シンジ・アスカ「「!・・・・はい」」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後、ラーメン屋を出ると4人でタクシーに乗り込み
ミサト「明城学院の裏門で2人降りて、それから駅近くのコンフォートマンションに」
ミサト「明日で、謹慎は終わるけど、もう騒ぎは起こすんじゃないわよ。って言っても無理かもしれないけど、ふたりでちゃんと解決するのよ。いいこと。
あ、それから寮に戻る間に抱き合ってキスなんかしちゃダメだからね!謹慎カップル!」
シンジ・アスカ「「・・・はい。じゃ、おやすみなさい」」
アスカ「ミサトもリツコも心配性よね」
シンジ「でも、ボクらのことを思って言ってくれてるんだから。。。」
アスカ「あ、今日は何回言った?」
シンジ「う〜んっと、2回?」
アスカ「じゃ。。。」
シンジ「謹慎開けるまで、あと1日。頑張ろうね。アスカ。好きだよ」ダキッ
アスカ「うん。ありがとう。じゃ、またね」
シンジの腕の中で、いつものまぶしい笑顔をシンジに見せてアスカは、寮へ帰っていった。 >>190
乙です
あーやっぱり最後は抱擁までかぁーw
それにしても加地・リツコ・ミサトの表現がうまいというか
目を閉じると三人のやりとりが違和感なくそのまま浮かび上がってくるね
続き楽しみにしてます >>191
まいど、お読みいただきアリガトです!
Part 11の後半は、拡げた風呂敷を畳むというか、ネタの回収ですので、あまり盛り上がりは。。。。
それでは。。。 翌日、加持の姿が明城学院にあった。
冬月「ご苦労だったね。それにしても随分早く調べることができたんだね」
加持「怖いお姉さんが、尻を引っぱたいてくるモンで。。。」
冬月「ほう、それはそれは・・・」
加持「それでは、説明させていただきます。
まず、シンジくんを育てた叔父・叔母ですが、法的には3親等の関係を言うのですが、
実際には父親のゲンドウ氏の遠縁で、それもほとんど他人と言った方が正しいぐらい血縁は薄い関係です。
おそらくゲンドウ氏の何らかの思惑で選んだものと思われます。
推測ですが、ゲンドウ氏が生前に良く自立心について語っていたところを踏まえると、我が子への試練であったかもしれません。
そして、シンジくんを養育するに当たって碇夫妻は、亡くなる間際に多額の礼金兼契約金をすでに養父母に渡しています。
これは碇夫妻の顧問弁護士から聞いています。これがその証拠の書類です。
またそれとは別に、シンジくん本人の教育費や生活費は、碇夫妻の保険金から支払われるようになっていますが、
それが法定相続人であるシンジくんへ直接渡された形跡が確認できませんでした。
原因は、顧問弁護士からではなく養父母側に委任されたことで、正しく履行されていなかったようです。
つまり、早い話、ネコババみたいなもんですね。。。酷い話です。
すでに大半は使い込まれていますが、高校生活を送るためだけであれば、何とか賄える額は残っていると思われます。
そこで、その証拠固めとして養父母の家計の調査等をまとめたモノがこの書類で、これを基に顧問弁護士と相談の上、裁判所へ届ける告訴状を作成しました。
それから碇夫妻の預貯金に関してですが、シンジくんが高校を卒業後に随時支払われるように顧問弁護士が預かっていました。多分大学への進学を想定していたのかもしれません。 それと碇夫妻が所有している特許の件ですが、基本は、夫妻が立ちあげた会社、NERVに帰属しています。
ただし特許料については、碇ゲンドウ氏の遺言として、シンジくんが、自らが進んで何かを成し遂げるための研究等に使用するのであれば好きに使え。
ただし自分の生活や私利私欲であれば、世の中のために寄付しろ。との遺言が残されていました。これについては、顧問弁護士が履行するとのことです。
まぁ、簡単ではありますが、以上が調査の結果です」
冬月「なるほど。うん、本当によく調べてくれたね。さてと、どこから手を付けたらいいと思う?」
加持「そうですねぇ。生臭い話になりますが、シンジくんの教育費や生活費など経済的な面考えて、
本来渡されるべき金銭がシンジくんに直接渡るようにするのが先決だと思います。そのためには、シンジくんと養父母の関係を清算しなければなりませんが、
それについてシンジくんが、どのように考えるか。。。彼の性格からすると何らかの説得が必要になるかもしれませんし、
養父母の方も、すんなり納得してくれるとは限りません」
冬月「この件については、なるべく早い解決。それしかないのだが、裁判じゃ時間がかかる気がするが。。。」
加持「そうなんです。ただでさえ時間がかかる裁判なのに、持久戦に持ち込まれると、こちら側がキツくなります。そこで、告訴状に保険金横領なども盛り込み
それを見せて、今までの横領分の返金額を交渉、または不問にするなどの条件付きで話し合いを行い早期決着を狙うのが良いと思うのですが」
冬月「う〜ん。不本意ではあるが、確かにその方法がいいのかもしれんな」 加持「つぎに養父母との関係を清算したあとに、シンジくんは未成年ですので法的な保護者、未成年後見人が必要となります。これについては、候補者の選定をお願いしたいのですが」
冬月「うむ。それについては了承したよ。任せなさい。それで、養父母との話し合いはいつ頃と考えればいいのかね」
加持「ええ、その点は、すでに弁護士が養父母と別件でコンタクトをとっていますので、こちらの都合次第で構わないと。。。」
冬月「では、今週中に頼めるかな。あと準備することは、あるかな?」
加持「そうですねぇ。。。あっ。肝心なことを。シンジくんの説得です。多分彼にとっては何のこと?って思いますから」
冬月「ああ、碇シンジくんか。。。おお、そうだ。打って付けの人物がいたな」
加持「エッ?誰ですか」
冬月「惣流キョウコくん。惣流アスカくんの母親だよ。彼女は、シンジくんの母親、碇ユイくんの大親友でね、ふたりとも私の京都時代の教え子だよ。早速連絡を入れよう」
加持「それは心強い!ぜひ、お願いしてください」
冬月「よしっ!では、我々も我々にしか出来ない役割を果たさねば」と表情を引き締めてそう呟いた後、部屋をあとにし、加持も続いた。 シンジが、謹慎してから最後の自習が終わりかけた頃、キョウコから電話があった。
キョウコ「シンジくん、元気にしてる?ちょっと話があるんだけどいいかな」
シンジ「あ、ママさん。こんにちは。アスカのことですか?バイトの件、ありがとうございます。アスカがいてくれて、とても嬉しかったです」
キョウコ「あ、その件は、またあとでね。電話したのは、ちょっと複雑なことなんだけど。その前にシンジくんに謝らなきゃなんないことがあるのよ」
シンジ「えっ?そんなことって。。。お世話になりっぱなしなのに」
キョウコ「うううん。そんことないわよ、気にしないで。謝らなきゃならない事って、実は、シンジくんに昔、会ってるの。シンジくんが3、4歳の頃に。」
シンジ「それって、どういうことですか?」
キョウコ「ワタシとシンジくんのお母さん、ユイとは親友だったの。大学時代の1年後輩。そしてその時の大学の研究室の教授が、冬月先生。。。」
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・」
キョウコ「それでね、ユイの葬儀の時に、シンジくんと会ってるの。黙っていてごめんなさい。これはアスカにも教えてないことよ」
シンジ「・・・あああ、はい。。。それで。それでボクの母さん。。。ボクの母さんって、どんな人だったんですか?ボク知らなくて。。。。」
キョウコ「そうよね。。。それは次に会った時に、しっかり話してあげるわ」
シンジ「・・・・・・・・・・はい。分かりました」 キョウコ「それでね、電話したのは、シンジくんの養父母の件なの。ごめんなさいね、立ち入ったことを話しちゃうけど。。。」
シンジ「ええ。かまいません」
キョウコ「ハッキリ言うと、叔父叔母と言うことになっているけど、遠縁過ぎて血縁関係も薄くて、実際には他人に近いのよ。言ってみれば契約でシンジくんを預けたカタチかな。
なので、当然親権はないわ。それにユイたちの保険金はシンジくんが法定相続人なんだけど、それを養父母が管理すると言うことにしてシンジくんに渡るべきお金が渡っていないの。
ちょっと言いづらいけど法的には横領に当たるわ。それでね、シンジくん。あなたは、これについてどう思うか聞かせて欲しいの」
シンジ「・・・・ちょっと突然のこと何で、なんと言っていいか。。。」
キョウコ「そうよね。ワタシも、この話、お昼に冬月教頭先生から聞いたの。そして、ワタシからシンジくんに話してくれないかって頼まれたの。
だってユイのことを一番知っているワタシが一番の適任だって言って。それに娘のカレシのことだから」
シンジ「それで、ボクの方から叔父叔母の方へ連絡すればいいのでしょうか。ぼく、あまり叔父叔母と話をしたことがなくて、何を考えているのか分からなくて。。。」
キョウコ「そうなんだ。。。で、養父母への連絡は、冬月教頭先生たちがやってくれるんで、このあと冬月先生の所に行ってくれる。
それから養父母から連絡が入るかもしれないけど、電話に出てはダメだからね。気を付けてね」
シンジ「・・・・はい。分かりました。それで、この話、アスカにもして大丈夫ですか。アスカに隠し事したらダメだって怒られたばかりで。。。」
キョウコ「あの子ったら。。。仕方ないわね。ま、いいわ。いずれ知ることになるから。このままだと仲間はずれにされたって怒るだろうしね」
シンジ「すいません、余計な気を遣ってもらって。じゃ、アスカに電話してから冬月教頭先生の所へ伺います」
キョウコ「気にしないで。それでシンジくん。アスカが悪いコトしたら、ちゃんと叱るのよ!このままだと尻に敷かれちゃうわよ。そうなると挽回するのかキツくなるわよ」 シンジは、すぐにアスカへ電話し、キョウコから伝えられた件を話して冬月の元へふたりで向かった。
シンジ・アスカ「「失礼します」」
冬月「うむ。キョウコくんからの話は理解したかね」
シンジ「はい。でも急に言われて、どうすればいいのか。。。考えても見なかったことなので整理が付きません」
冬月「確かに急な話で、即断即決は難しいとは思うが、あまり時間がないのは確かだからね。それで、私の方は、こう考えているんだが。。。。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シンジ「・・・・分かりました。今すぐ、結論を出せそうにないので、少しお時間をいただけないでしょうか」
冬月「うむ。よく考えなさい。自分の人生を左右することになるかもしれないからね。それにしてもふたりとも仲が良いな・・・」
シンジ「・・・・あ、はい。とても心強いです。。。」
アスカ(バッ、バカぁぁ)
シンジ・アスカ「「それでは、失礼します」」 職員室を出ると、ミサトに見つかってしまった。
ミサト「あ、コラッ。ふたりで出歩いちゃダメでしょうが。。。」
シンジ「今、教頭先生の所に行ってたので。。。」
ミサト「あ、そうなんだ。例の件ね。それにしても何でアスカも?」
シンジ「ボクが誘ったんです。それにアスカのママさんから電話でこの件を伝えてもらったんで。。。」
ミサト「そっか。じゃシンジくんのお母さんの話も聞いたってことね」
アスカ「ミサトも知ってたの?」
ミサト「そうよ。この前にあった時にアスカのママから聞いてたわ」
アスカ「アタシたちには内緒にしてたのに。。。」
ミサト「ま、それはいろいろ事情があんのよ。それだってアンタたちのためを思ってだからね。それよりご飯、食べに行く?」
アスカ「じゃ、今日はミサトのオゴリで」
ミサト「コラ、謹慎カップルが調子に乗るんじゃない!」と言うと、明城学院近くの定食屋へふたりを誘った。 定食屋に入ると、寮生たちも食事をしており、話題の謹慎カップルの登場に一瞬ざわめいたが、ミサトが静かにするようにと注意をしたおかげで騒ぎは、収まった。
ミサト「明日の予行演習ね」
シンジ「はぁ〜。やっぱり、また騒がれるんですか。。。」
アスカ「そ、そりゃ、アタシみたいな美少女と噂になってるんだから、当然でしょ」
シンジ「アスカは、平気?」
アスカ「アタシは、もう誰に気兼ねしなくてもいいと思ってるから、平気よ!シンジは、どうなの?」
シンジ「・・・・そうだね、多分、大丈夫。。。かな?」
アスカ「しっかりしてよ。シンジは、アタシに気持ちを受け止めてくれた、アタシもシンジも気持ちを受け止めた。それを思えば、なんてことないわよ!」
シンジ「うん。ありがとう、アスカ」
ミサト「ま、明日を乗り切れば、その内収まるから。最初はシンジくんが苦労すると思うけど。。。でも、少し経つとアスカが苦労するかもね」
アスカ「ちょ、ちょっと、何よ。それ!アタシが苦労するって。。。」
ミサト「ン?気になるの?。。。そうね、強いて言えば女の勘。女の勘よ!」
アスカ「ふ〜ん。でも、ミサトの勘なんて当たりそうにないから、気にしない!」
ミサト「それより、シンジくん。養父母の件、ワタシが口を挟んでいいのかわからないけど、
養父母のことはこの際考えずに、自分自身のことと割り切って考えた方がいいんじゃないかしら。それといくら考えても過去は変わらないわ。未来のことを考えた方が建設的だと思わない?」
シンジ「・・・・はい。ありがとうございます。今のアドバイスで、気持ちが楽になりました。どこから考えたらいいのか分かんなかったんで。。。」
ミサト「そう。よかった。でも、難しい問題よね。それでも答えを出さなきゃいけないから。頑張るのよ」 その後、定食屋を出てミサトと別れ、寮に着くまで、アスカは、俯きながらずっと無言で歩いていた。そして女子寮の前まで来るとシンジのシャツの裾を引っ張り
アスカ「ごめんね。シンジ・・・」と言うと涙ぐむアスカ。
シンジ「どうしたの?」
アスカ「叔父さん叔母さんのことで、アタシ何も言えなかった。。。」両手で顔を覆うとその場にしゃがみ込む。
シンジ「ア、アスカ。。。こ、これは、ボクに出された宿題みたいなものだから。。。ねぇ、アスカ、立てる?」そう言ってアスカを抱き起こすシンジ。
アスカ「うん。あ、ありがとう。ねぇ、シンジ。アタシって頼りないよね。迷惑にならない?。。。。それなのに、こんな大事なことを、隠さずに教えてくれて」
シンジ「約束したじゃないか、側にいてくれるって。それにアスカといれば答えが出そうだと思った。ボクに勇気をくれるから。。。」
アスカ「・・・・ありがとう。アタシの側にいていいんだよね。アタシ。。。」アスカはそれ以上何も言えなかった。シンジがその柔らかな唇をふさいだから。。。
シンジ「アスカ、ありがとう。ボク、すごく幸せだよ。好きだよ、アスカ。じゃ、部屋に戻ろうか。明日はきっと大変だよ。頑張ろうね、アスカ」
アスカ「うん。分かった。そうね、明日は大変だよね。。。じゃ、おやすみ、シンジ」 その夜。シンジは泣いていた。
16歳の人生を振り返って泣いていたのだ。
両親に甘えた記憶どころか、抱いてもらって記憶すらない。
育ててくれた叔父叔母と言っても、どの程度の血縁関係かも知らない。
その養父母には甘えたこともなかったように思う。
養父母に従って入れさえすれば、食事を与えられ、着る服ももらった。学校へも行かせてくれた。
それで、十分であった。まして幸せなど、考えたこともなかった。
しかし、アスカと出会い、そして、はじめて人を好きになり、幸せを知った。
溢れ出る感情を整理できないまま泣いていた。
そして、いま、自分は、生まれてきて良かったと心底思った。
生きると言うことは、こんなに幸せなことだったと。
アスカのおかげだ。アスカに会えて本当に良かった。。。。
明日、教室へ入れば、きっと質問攻めにあうだろう。中には誹謗中傷もあるだろう。
それでも、大丈夫だ。迷うことない。自信がある。
アスカが側にいてくれるから。
Part 10 fin. >>192
Part 10の後半です。間違いました。。。。 >>203
乙です
いやこれ六法全書モノな内容が入るとか
ガチで本格的じゃないですか!
思わず見入ってしまいました
そしてようやく最後に熱々キスとかたまりませんね♪
続き楽しみにしてます >>204
ど〜も、です。
六法全書なんて、そんな大それた。。。
そもそも詳しくないですから、時効が抜けてるだとか、ツッコミどころがかなりありますです。。。
それで、いい加減長くなったので
そろそろエンディングへ向けていこうかなっと!
多分キレイに着地はできないかもです。
ではでは Part 11
審判の日が、ついに来た。
普通の、つい1週間前と同じ高校生活が、過ごせるか否かが決まる日。
きっとあれやこれやの質問攻めとヒソヒソと根も葉もない噂話をされるんだろうな。そう思うと、アスカは、少し重苦しさを感じた。
その時、シンジから電話が入った。
シンジ「おはよう。アスカ、起きてる?」
アスカ「うん。起きてるよ。。。シンジは、何時ぐらいに行くの」
シンジ「いつも通りに行くつもり。だから一緒に登校しようよ」
アスカ「えっ!大丈夫?みんなから見られちゃうよ。。。」
シンジ「ボクは、平気だよ。大丈夫!何があってもアスカのこと守るからさっ、一緒に行こうよ」
アスカ「そっかぁ。そうだよね。アタシにはシンジがついてるんだよね。変なこと言ってゴメンね」
シンジ「うん。じゃ、もう少ししたら1階で待ってるから」 校舎へ入ると、アスカは恒例の行事になっている下駄箱に入ったラブレターのゴミ箱入れ。
アスカ「アタシに、こんなモンいくら送ったって無・駄・な・ん・だ・か・ら・っ!!」バサッとゴミ箱へ。
シンジは、苦笑いしながら、それを見て、自分の下駄箱に向かうと、扉に[売約済み]と大きくマジックで書かれていた。
シンジ「コレ、ひょっとして、アスカぁ?」
アスカ「だって、しょうがないんだモン。シンジのトコにも入ってたんだから。。。」
シンジ「それで、捨てちゃったの?」
アスカ「うん。当然よ!」
シンジ「ええっ!。何でだよ、書いてくれた人に悪くない?」
アスカ「何でよ!だってシンジ、アタシと付き合ってるんでしょ。それともラブレター読んで、気に入った人がいたらアタシと別れるの?」
シンジ「そ、そんなことある訳ないじゃないか!ボクには、アスカしかいないんだから。。。だけど礼と言うか、ちゃんと断らないと。。。」
アスカ「女の子ってさぁ、好きな人から手紙をもらえば、内容なんか関係ないのよ!返事をもらっただけで周りが見えなくなっちゃうモノよ。それが女の子の気持ち」
シンジ「でも、ボクが、ハッキリさせれば。。。」
アスカ「ダメよ、そんなんじゃ。こういう言葉があるわ『地獄への道は善意で舗装されている』って。時には善意を示さないことが相手にとっても良いことだったりするのよ。分かった?」
シンジ「・・・・・・・・分かった。。。」シンジ、見事に論破され惨敗!また周りにいた男子学生もその場で項垂れるだけだった。。。
アスカ「そのかわり、書いた人の気持ちを汲んで、アタシたちが幸せにならないといけないわ。だからお互いにもらったら手紙の数だけ抱きしめ合いましょ。
シンジに5通来たら、アタシがシンジを5回抱きしめるの、アタシには50通ぐらいだから。。。。」その場にいた男子学生はその後、血の涙を流したという。。。 しかし教室へ入りクラスメイトから取り囲まれると、さすがのアスカも、先程のように強気ではいられなくなってしまった。
矢継ぎ早に浴びせかけられる質問。
「なぜ好きなのか」「どこが好きなのか」「どこまでいってるんだ」「ウソじゃないのか」「早く別れろ」etc
落ち着きなく動くアスカの手。シンジは、その手をギュッと握りしめて
シンジ「ボク、惣流アスカさんと付き合うことになったんだ。そう言うことだから、ヨロシクね!」
アスカと繋いだ手の確かな感触が、シンジの心を勇気づけたのだ。
あまりにもあっけない交際宣言、言い訳なしの、そして短いながらも強い口調にクラスメイトは、一瞬たじろいだが、また再び問いかけてくる。。。
でも、ふたりにとって、もうそんな質問はどうでも良かった。
好きになった。そして離れられなくなった。それだけで十分だった。
今さら理由や根拠なんか、考えるだけバカらしいと思っていた。
だから、シンジもアスカも、ただ笑っているだけだった。
幸せに満たされた心を持つと人は、自然と笑顔になるのだ。。。 他のクラスからも見物しに来てた者も大勢いたので、教室は人でいっぱいになり、かなりの騒動になった。
そして、1時間目の授業がはじまると、ミサトが先ずこう言った。
ミサト「えーっと。謹慎カップルのお出ましで、ずいぶん賑やかになってるわね。でも、アンタたち、それくらいのことで騒いでたら、いつまで経っても彼女や彼氏、できないわよ!」
クラスメイト「「「「・・・・・・・ううううっ。。。。」」」」
それでも休憩時間には、やって来る、ヤツらが。
トウジ「どや?今の気分は」
シンジ「普通かな。。。」
トウジ「そやけど、男子学生ほぼ全員を敵に回しとるんやで」
シンジ「えっ!そ、そうなんだ。でもそんなの考えても仕方ないし、ボクは、アスカだけ見てることにするよ。約束したから」
ケンスケ「碇、悪かったな、あの写真で。。。」
シンジ「いいさ。それより良く撮れてたね。いい写真だと思うよ」
ケンスケ「サンキュ、碇。これ、お前に渡すよ」とカメラに入っていたSDカードをシンジに差し出した。
トウジ「ほな、昼飯食いながらじっくり話を聞かせてもらいまひょかぁ〜」
シンジ「あ、ごめん。今日は。。。ほら」と言うとアスカとアイコンタクトをとった。
トウジ「しゃーないかぁ〜。ケンスケ。わしらは見物とするか」 アスカは、友達で委員長の洞木ヒカリと、ヒソヒソと話していた。
ヒカリ「アスカ、大丈夫?」
アスカ「うん。平気よ。シンジが守ってくれるから。。。」ポッ////
ヒカリ「ええええっ!何よ!そんなに仲良くなっちゃたの?謹慎してたんじゃないの」
アスカ「えっと、まぁ。心が繫がっているというかぁ〜〜〜」
ヒカリ「じゃ、そこらへん、ご飯食べながら白状してもらいましょうか・・・・」
アスカ「あ、ごめんね、ヒカリ。今日は。。。ねっ」とアスカもまたシンジとアイコンタクトをとった。
ヒカリ「はぁぁぁ。。。やっぱり友情より、愛情をとるのね!」。・゚・(ノД`)・゚・。 4時間目の授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に、シンジとアスカは手を繋いで、学食へダッシュした。
途中、リツコから「コラッ!走るな、謹慎カップル!」と怒鳴られたが無視した。
学食に着くと、券売機でAランチとBランチを買い、ふたりで給仕のおばさんに挨拶をした。
シンジ「こんにちは。すいませんでした、先週、お騒がせしちゃって。。。」
給仕のおばさん「あら、シンジくん。そうよ、あれからずっと学食じゃ噂が絶えなかったのよ。それにしてっも見事だったわよね、アスカちゃんの平手打ち」
アスカ「あ、いや。もうしませんから。。。。シンジが浮気とかしなきゃ。。。」
おばさん「じゃ、ふたりは、付き合ってるんだ。そりゃめでたいねぇ。それじゃ、目玉焼きサービスね」
シンジ・アスカ「「ありがとうございます」」
シンジとアスカは2人掛けの席に着き、思い出のAランチ、ハンバーグ定食とBランチの唐揚げ定食を分け合って仲良く食べはじめた。
もちろんカップルのお約束“あーん”は、最初シンジは恥ずかしくて抵抗したが、アスカが何で言うことを聞いてくれないんだと怒り、
軽るぅ〜い平手打ちを1発シンジにくれると、シンジは、素直に従った。。。本日2度目の敗戦であった。
学食ということもあって、同学年だけじゃなく2年生、3年生にもこの様子を見られた。この日の男子学生は、午後から異様におとなしかった。
余談ではあるが、シンジとアスカは、卒業するまでこの光景を学院内に見せ続けた。
そして、シンジとアスカが卒業後には、学食のメニューとしてカップル専用のLASランチが生まれたとか。。。。 >>212,213
まいど!
エンディングに向けて、あと一息のような気がしてます。。。
Part 11の残りを、どうぞ! そして授業が終わり、寮へ戻る時に
シンジ「アスカ、後で叔父さん叔母さんのことで相談に乗ってくれる?」
アスカ「えっ、アタシでいいの?それじゃ、夕飯も一緒だね」
シンジ「あ、自炊してるんだよ。作り置きで良ければカレーだけど食べる?」
アスカ「そうなんだ。食べる、食べるよ。シンジのカレー。キャッ、嬉しいぃぃぃなっ」
シンジ「相談にも乗ってよ。。。」
アスカ「じゃ、着替えたら、すぐにシンジの部屋に行くから」
シンジ「うん。待ってるね」 アスカは、はじめてシンジの部屋に招待され、何を着ていけばいいのか迷いに迷っていたが、すぐにでも言って会いたい願望の方が勝って
普段着ているお気に入りのボーダー柄のロンTにショートパンツという格好に落ち着いた。
そして、男子寮に向かったが、女子寮から続く小径に面したシンジの部屋の前で、
アスカは、玄関に回るより、この垣根を・・・と思うと、一気に飛び越えてシンジの部屋のガラス戸を叩いた。
シンジ「アスカぁぁぁ、こっちから入るのマズイって」
アスカ「どうせ門限には帰るんだか問題ないわよ。しかし、カーテンしてないと丸見えね」
シンジ「しょうがないよ、そう言う部屋なんだから。。。あ、これから、ご飯炊くから、そこに座ってて」
アスカ「それにしても、アタシの部屋より狭いわね。ここで寝てるの?」
シンジ「上!ロフトだよ」
アスカ「わっ!いいなぁ、ロフト」と言うとハシゴを駆け上がりロフトへ
シンジ「あ、そこは片付けてないからダメだって。。。」
アスカ「わぁ〜シンジの匂いがする。。。」と遠慮なしにシンジの布団に潜り込むアスカ。その時
トウジ「お〜い。シンジ。メシ、食わせてくれぇ」 シンジ「あ、トウジ。今日はダメだから。。。。」トウジはお構いなしに、メシできるまで上にと言ってハシゴを駆け上がった。すると、当然のように
アスカ「ギャァァァァァァァー!!!!なによアンタ!助けてぇぇぇ、シンジぃぃぃ」バシッ!ボコッ!
トウジ「ワッ!痛ったぁ〜。なな、なんでここに惣流がおんねん!」
シンジ「あああぁ、もう。。。アスカもトウジも降りて。アスカはボクが相談があって来てもらったんだよ。だから今日はトウジはちょっと。。。」
トウジ「まさか、お前ら。できてるんとちゃうやろな!」
アスカ「できてるってなによ!付き合ってるんだから、何でもありよ!」
シンジ「へっ!ちょっとアスカ。。。トウジが誤解しちゃうからさ。。。」
アスカ「アタシは誤解されようが全然構わないモン」
トウジ「ひ、開き直りよった。。。で、なんの相談なんや?」
シンジ「ま、いろいろとね。だから、今日の所はトウジ、悪いけど。。。」
アスカ「そうよ!アタシたちの将来がかかってるんだから」
シンジ「ほら、そう言うこと言うと、ダメだって。ホントにトウジ、ごめん」
トウジ「・・・・う〜ん。仕方あらへんかぁぁ。それにしても、ブツブツ・・・」そんな恨み言に近い文句を言いながら部屋を出て行った。 シンジ「はぁぁぁ。。。ビックリした。えーっと。アスカさぁ、机に置いてあるメモ見てくれないかな。ちょっと纏めてみたんだけど。。。」
アスカ「あ、これね。うん。読んでみる」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シンジ「どう思う?率直な意見聞かせてくれる?」
アスカ「う〜ん。あの叔父さん叔母さんのこと、気にしすぎてない?ミサトからも自分のことだけ考えろって言われたじゃない。だってシンジ騙されてるんだよ」
シンジ「そうは言っても、現実に中学まで育ててもらったから。。。あ、ご飯も炊けたみたいだし一旦休憩。食事にしよっか」
アスカ「うん。じゃ、テーブル片付けるから、布巾、どこにあるの?」
シンジ「布巾は、これ使って。あと冷蔵庫からサラダ出してくれる?ボクがカレー盛りつけるから」
アスカ「は〜い。あとコップはどこ?冷蔵庫のウーロン茶飲んでいい?」
シンジ「いいよ。コップはこっちだよ」
アスカ「何だか、新婚さんみたい。。。」ポッ////
シンジ「あはっ。。そ、そうかな。。。」ポッ//// ふたり水入らずの初めての食事を楽しんでいると、ドサッ、バタッ、イタッと言う音と声(?)がすると、突然ガラス戸が開いた。
シンジ「わっ。ミサト先生!何しに。。。」
アスカ「ちょっとミサトったら。。。。」
ミサト「わっ、何でアスカがいるのよ!ここ男子寮よ」
アスカ「門限まで、まだ時間あるから、何したっていいでしょ!」
ミサト「アンタたち、謹慎開けたばかりよ。少しは考えなさいよ。。。もう」
シンジ「いや、例の件をアスカに相談してたんです。それでミサト先生は。。。」
ミサト「あ、通りがかったら、いい匂いがしたんで。。。と言うか、例の件で、話があったの」
シンジ「そうですか。ところでミサト先生も食べます?」
アスカ「エエエッ〜。ミサトにも食べさせるのぉぉ?」
シンジ「だって昨日もごちそうになったんだよ」
ミサト「アンタたちねぇ。どんな会話してるのか自覚あるっ!」ピキピキ。こめかみに#マークが2つ。
シンジ「あ、お口に合うかどうか。。。アスカ、お出しして。。。」
アスカ「しょうがないわね。はい。ミサト。シンジの特製カレーよ。感謝して食べなさい」
ミサト「アスカ、アンタ自分の立場分かってる?」
アスカ「キャッ怖い。シンジぃぃ」とシンジに戯けながら抱きつくアスカ。
ミサト「・・・・・ああ、もう、分かったわよ。ワタシの負けでいいわよ。でも程々にしなさいよ」 アスカ「は〜い。それで、話ってなに?」
ミサト「それがね、養父母との関係を清算すると、シンジくんには法的な保護者、未成年後見人というのが必要になるのよ。
それをワタシか冬月教頭がなればいいと思ってたんだけど、アスカのママが、ぜひやらせてくださいって。。。
それでね、シンジくんに確認しに来たのよ。アスカもどう思う?」
アスカ「えっ、アタシとシンジが兄妹になる?それはそれで。。。」
ミサト「バカね。さすがに兄妹にはないわよ。あ、カレー美味しいわね。また食べに来てもいい?」
シンジ「あ、はい。でも、ママさんにそんなに甘えちゃっていいのかなぁ。。。」
アスカ「いいわよ。どうせ遅かれ早かれ、・・・ンなんだから。。。」ポッ////
シンジ「アスカぁぁぁ」
アスカ「可能性のひとつよ。だってそうならないなんて、誰も分かんないじゃない。。。」
ミサト「はいはい。じゃ、異存はなさそうね。連絡しちゃうわよ」
シンジ「はい。お願いします。ボクからも連絡します」
ミサト「そうね。それがいいわね、アスカもいることだし。カレー、ごちそうさま。じゃ、帰るけど、アスカ、門限8時よ。1分でも遅れたら謹慎だからね」
アスカ「は〜い」(べーっだ) シンジ「じゃ、ママさんに電話するね」
アスカ「うん。あとで代わってね」
シンジ「あ、ママさんですか。こんばんは。シンジです。今、ミサト先生から保護者について聞きました。本当によろしいんでしょうか?」
キョウコ「なに言ってるのよ。いいに決まってるじゃない。保護者にならなきゃユイになんて言われるか。そうでしょ」
シンジ「あ、ありがとうございます。。。ボク、何もできませんが。。。よろしくお願いします」
キョウコ「気にしないで。当たり前の事なんだから。それよりアスカが迷惑かけてない?あの子、思い込んだら頑固だから。。。」
シンジ「あ、いま、ここにいます。代わります」
アスカ「ママ、シンジに何か言った?」
キョウコ「なんで、そこにいるのよ?」
アスカ「だって、シンジが相談したいって言うから。それにね、さっきシンジが作ったカレー食べたの。すごく美味しかったわ。アタシも、もちろん少し手伝ったわ。ねぇママ聞いてる?」
キョウコ「ああ、そりゃ良かったわね。ったく。それはそうと、シンジくんに迷惑かけるんじゃないわよ。あ、それでシンジくんに代わって」
シンジ「はい。代わりました」 キョウコ「アスカがうるさくてごめんね。それでね、保護者と言えば親も同然なんだから、夏休みになったら、ここに帰ってくるのよ!いいこと。約束よ!」
シンジ「・・・・・・は、はい。ありがとうございます。本当にありがとうございます」ううううっ。。。。
キョウコ「泣いちゃダメよ!アスカから笑われちゃうわよ。夏休み楽しみにしてるからね。それじゃね」
シンジ「はい。それじゃ」
アスカ「ママ、なんだって?」
シンジ「保護者の件は気にしなくていいって。そして夏休みは、帰ってきなさいって。。。」
アスカ「そっか。ママらしいな」
シンジ「あ、そろそろ8時だよ。アスカ、帰る準備しないと。。。」
アスカ「うん。それじゃ帰るね。あの生け垣、邪魔だから取っちゃおうよ」
シンジ「ダ、ダメだよ。そんなことにしたら。あ、女子寮まで送ってくよ」
アスカ「すぐそこだからいいよ。でもその前にぃぃ。。。」と、ねだるように可愛い唇を差し出した。
シンジ「・・・・アスカ。。。ダメだよ。。。」
アスカ「・・・・なら、泊まってく。帰らない!」
シンジ「そ、それ、マズイって。。。仕方ないなぁ。。。」
シンジは、アスカの背中に手を回しやさしくハグすると、軽めのkissをした。
・・・・・・・・・・・chu!・・・・・・・・・・・
シンジ「ったく、ワガママだよね。。。アスカは」
アスカ「・・・好きよ、シンジ。。。あ、もう時間がない!」言うと、ガラス戸を開けて、垣根を跳び越え、そして女子寮へ駆け込んだ。
シンジ(ま、そんなとこも好きなんだけどね)と呟きながら、アスカの駆けていく姿を見ていた。
Part 11 fin. 本日は、ここまで
次のPart 12で、なんとか終われれば。。。。
禁断の加速装置を、使うなと言われようと使いきって、ゴールしたい。。。です。 >>224
乙です
キョウコが後見人とは見事な展開
ユイと親しい関係だからこそできることだね
そしてアスカには定番となったキスのおねだり・・・・・・たまりませんなぁ
なんか早く収束させようと加速装置モードらしいですが
それでも内容がしっかりしてるから読み応えバッチリ
じっくり腰を据えて書いてもらって欲しいし
このままずっと続いてほしい、終わってほしくないってのがボクの本音です
続き楽しみにしてます >>224
乙乙乙ー!
こんな立派な内容なのに終わらせようなんてもったいない!
そんなに間隔詰めて書く必要はないから、定期的というかゆとりをもった長期的投稿希望
続きはよ >>225,226,227,228
ど〜もです。
そして、とてもありがたい言葉をかけてくれて、ありがとうです!
それにしても、場つなぎのノリで書き始めたので、何とか時系列は整えたけど
かなり無理な内容の話もあって読みづらいところもあると思います。
自分としては、シナリオ形式でディテールに入らなければ、シンジとアスカの6月の出来事みたいな話でサクッと終わる予定が
調子に乗っちゃったんですよねぇ〜
それで、さすがにネタがもうね、なかなか思いつかない。。。www
希望に添えられるかどうか、あまり自信が無いのが現状です。
ま、能書きたれても何ですので、とりあえず書いた分をプリーズです。 Part 12
翌日の放課後、シンジとアスカは、冬月教頭の所へ行き、アスカと相談して決めたことを伝え、
そして冬月教頭らが保護者を務めると言ってくれたことに礼を述べた。
冬月「ああ、それは気にしなくていいから。自分の教え子の息子が困っていれば力を貸すのは吝かじゃないよ。
それよりも、キミの養父母に対する気持ちを汲むが、そこは交渉事の面もある。スムーズに事が運べればいいが、そうも行かない場合もあるかもしれない。
もちろん、養父母側にも言い分はあるだろうし、それを無視はしないつもりだ。それで、キミの考えを取り入れて裁判沙汰を避けた方法で交渉を進めたいと思うが、どうかな。
それとこう言った話は当事者が、まして高校生のキミが出るのは相応しくない。ここは、加持くんと弁護士に任せたいのだが」
シンジ「はい。そうですね。ボクのような素人がクチを差し挟んでも良いことがなさそうですので、お願いします」
冬月「うむ。それで納得してくれれば、弁護士の方に動いてもらうとしよう。あ、それと葛城くんから報告を受けているが、両名とも程々にな。あまり学院内を刺激しないように頼むよ」
シンジ・アスカ「「・・・・あ、はい」」 シンジ「何か、胸の痞えが一つ取れたような感じだなぁ。。。」
アスカ「そうね、でも良かった。。。シンジと一緒にいろんなこと考えられて。ちょっと苦しかったけど、嬉しかったな」
シンジ「でも、アスカが側にいてくれたから、助かったよ。あ、夕飯、どうしよ?今何時?」
アスカ「6時過ぎよ。。。何かつくるの」
シンジ「今からスーパーで買い物して、戻ってつくるとなると、早くても7時半になっちゃうから、一緒に食べる時間が。。。どこかに食べに行こうか?」
アスカ「うん。それじゃ、食べに行く時に、明日の分の買い物もしちゃおうか」
シンジ「そうだね。明日はアスカも手伝ってくれる?」
アスカ「任せなさいって言いたいけど、お料理、あまりできないの。。。ごめん」
シンジ「最初っからできないよ。一緒につくろ」
アスカ「うん。あ、そうだ。これから食べに行くとこに、ヒカリも呼んでいい?」
シンジ「いいよ。じゃ、トウジたちも呼んじゃおうかな。昨日のこともあるし。。。」
アスカ「で、どこにしよっか?近くにあると言えば、定食屋さん、中華屋さん、ラーメン屋さん、少し歩けば喫茶店とファミレス。。。」
シンジ「う〜ん。みんなで食べるとなると、やっぱりミサト先生と行ったあの定食屋さんが無難かな、メニューもいっぱいあるし。。。」
食事処を決めると、シンジとアスカは、それぞれ友人に連絡をし、ふたりでスーパーに買い出しに行った。 買い物が終わり、ふたりが定食屋に着くと、すでにトウジやヒカリたちが着いていて
トウジ「なんや、呼び出した本人が遅れるんかいな?」
シンジ「あ、ごめん。アスカと明日の夕食の買い出しに行ってて。。。ごめん」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「「「・・・ええええっ!」」」
シンジ・アスカ「「へっ?」」
ヒカリ「ア、アスカぁ?ど、ど、どんな付き合いをしてるのかなぁ。。。?」
ケンスケ「やっぱり。。。」
トウジ「いや、あのな。イインチョもケンスケも聞いてくれ。昨日、メシ食わしてもらおうとシンジの部屋に行ってな」
ケンスケ・ヒカリ「「ウンウン」」
トウジ「メシできるまで、ロフトで待つつもりで上に登ったらな」
ケンスケ・ヒカリ「「ウンウン。それで」」
トウジ「惣流が、シンジの布団に潜りこんどった!!」
シンジ「・・・・ちょ、ちょっと待ったぁ!」
ヒカリ「・・・アスカぁ。。。子供できたらどうするの」
アスカ「もちろん生むわよ」 シンジ「ちょっと、ホントに待って。勝手に話進めちゃダメだって!トウジも誤解されるようなことを。。。アスカも、委員長が勘違いするから。。。」
トウジ「ここまできたら、誤解も6階もあらへんやろ。。。」
ヒカリ「アスカ、大事なことだから正直に言って」
アスカ「昨日は、シンジから相談があるからって来てくれって言うからシンジの部屋に行ったの。それでシンジと一緒に夕飯食べたの。それだけよ」
シンジ「そ、そうなんだよ。ミサト先生も一緒だったんだから、信じてよ。変なことしてないから、ボクたち。。。ハァ〜頼むから信じてよ」
ケンスケ「じゃ、今日は何で買い物行ってんだよ」
シンジ「それは、明日の夕食、一緒につくって食べるからだよ。ね、アスカ」
アスカ「うん」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「「「・・・ええええっ!それって、ほとんど新婚じゃ。。」」」
アスカ「なに言ってんのよ!それより、シンジ、何食べようか」
シンジ「ンーと。天ぷら定食か刺身定食かな。。。。」
アスカ「じゃ、それ頼んで、半分ッコしようか」
シンジ「そうだね。すいませーん、天ぷらと刺身、定食で。。。」
トウジ「こいつら、ワシら無視しとる。。。。」
ヒカリ「完璧に、当てつけよね。。。」
ケンスケ「なんで、オレたち、呼び出されたんだ。。。」
季節は初夏だというのにトウジたちの心は凍てつき、シンジとアスカは、うららかな春の陽気を楽しんでいた。。。
その後も、シンジとアスカは、夕食をほぼ毎日、共にした。 シンジとアスカは、土・日のコンビニでのアルバイトをこなし、週が明けると、ミサトから職員室へ呼び出された。
すると冬月や加持たちが待っており、養父母の件が無事に解決できたことを聞いた。
加持の綿密な調査と巧みな交渉によるものだった。養父母からの抵抗がなかったわけではなかったが
シンジが、養父母への裁判は行わないで欲しいと希望したことを伝えると、養父母側から合意を申し出た。
その結果、シンジが高校生活を送るのには十分な金額が支払われることになった。
アルバイトをする必要はなくなったが、シンジは自分の出自を忘れないため、
そして社会勉強として土曜日だけは、アルバイトを継続。勉強が大変になる2年生まで続けた。もちろんアスカもシンジと一緒にアルバイトを続けた。
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