昨年4月、都内の閑静な住宅街に新築された3階建ての一戸建てがある。外壁はコンクリートの打ちっ放しで、
外からは表札も郵便ポストも見えない。それゆえに、玄関前の防犯カメラの存在感が際立つ。
訪れる者どころか仰ぎ見る者すら拒むようなその無機質な家の所有者は、歌舞伎俳優の市川猿翁(80才)だ。

土地の広さは約250平方メートルで建物は300平方メートル超。相場で3億円は下らない新邸だ。
隠居名を襲名して早8年、傘寿を迎えるなかで、終の棲家として大豪邸を建てたのだろうか。