2022年満月
4月17日(4月14日〜4月20日地震警戒)

どうやら満月が地球環境に影響をもたらすということが科学的に証明されつつあるようで、
すでに過去には、アメリカ地質調査所(U.S. Geological Survey)によって、アメリカ西部のサンアンドレアス断層で生じた深部低周波地震(LFE)が、太陽や月の引力の影響を受ける時期に増えるとの調査結果が発表されていました。ただし、世界のほかの地域に生じた地震には必ずしも当てはまらず、疑問が残る発表でもあったようです。
ところが東京大学の研究者チームが、40年以上にわたるデータから世界各地で生じた地震を徹底分析。その結果、マグニチュード5.5以上の巨大地震が発生した時期と、大潮になる時期、つまり月や太陽から地球が受ける重力の影響が大きくなる時期に因果関係があることを示す研究論文が、学術雑誌「Nature Geoscience」に掲載されました。
2004年のスマトラ島沖地震、2010年のチリ地震、2011年の東日本大震災など、いずれもマグニチュード8.8を超える巨大地震が、満月または新月の前後に発生していたことが判明。大潮の時期には、海底の地殻プレートへ潮汐による多大な力がかかり、そこへ太陽や月の引力も加わって、大地震につながりやすいとの説が発表されています。
潮の満ち引きがもたらす力など、ほんのわずかにすぎないはずなのに、とてつもない大きさの地震につながることもあることが明らかにされたという意味で、驚異的な発見です。
もちろん地震の発生には、ほかにも多くの要素が関係しているため単純に「満月や新月の日に大地震が起きやすい」なんていえたものではありません。しかしながら、どんなふうに地震が生じ、巨大化していくのかのメカニズムが解明されるなら、さまざまな分野への応用につながると評価されているようです。