171神も仏も名無しさん2019/05/31(金) 07:33:51.67ID:ev/iyTJM
神がいるのなら、どうして悲しい事件や事故、悲惨な出来事が起こるのでしょうか?
また、クリスチャンは悪魔のような犯罪者をも赦さなければならないのでしょうか?

よくこの質問をいただきます。難しい問題です。なぜか、それは厳密にはわかりません。
神のなさることを人間はことごとくわかることはないのです。
なぜ神は忌まわしい蛇や害虫を創られたのか、悪臭を放つものを創られたのか、それは私たちには判然としません。
しかし神はご存じです。私たちが時代、性別、国籍、家柄等を選んで生まれてきたわけではなく、神の御計画のなかで生まれてきたことを謙虚に思い、神の経綸には私たちには
見えない何か深い意味がある、という視点に立つこと、これが重要だと思います。

また赦しに関しては、三浦綾子さんの氷点という小説にそのあたりの葛藤が描かれて
います 。
自分の娘を殺した犯人の娘を養子に 、そこから複雑なドラマが展開されます。
一読されることをお薦めします。
ドストエフスキーの「罪と罰」もお薦めします。
愛と赦しは単純なものではない、しかし裁きは神がなされる、深い展開に圧倒されます。

ところで、人間は愛する者の命を奪った者を赦すことは困難です。それは自然なことです。
また「何故このようなことが私に?」という永遠の疑問が残りますが、
やはり私たち人間は神の御計画と摂理とを皆ことごとく知ることはできません。
寿命も、どのような人生を送るか、すらわからないのです。
ただ、「神にはできないことはない」という希望、キリスト者はそれだけを知って、
神と共に生きるのです。

いつか、見える景色が変化する場合もあります。私は身近な人にそれを見ました。
私の「たよりない愛」ではなく、自身のために死んでくださった「神の愛」に
より頼む時、万物が意味をもって動き出し、変化する・・・・「まことに、まことに、
あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一粒のままです。
しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」ヨハネ福音書12.24