>>611
短期的には「深部低周波地震(非火山性微動)」が発生している状態
長い目で見れば、過去に何度も繰り返してきたプレート間固着域で破壊滑りを起こした大地震への、
ひずみ蓄積過程で起きている調整現象の一つ

プレート境界面とされる推定深さよりも数km浅い所に震源が求まるのが多い事から、
沈み込んでいる側のフィリピン海プレート(海洋プレート)から脱水した水分子が、
直上の陸側地殻内部に作用し一時的にまとまって群発化するタイプの発震という説もあります

通常は「特に本震を示さず小規模多発」の後に収まり、隣接エリアなどに移行していくパターンが多いけれど、
南海トラフ巨大地震が発生する際の直前トリガーとして可能性が指摘されている「スロースリップイベント」が、
この深部低周波地震の発生とセットで発生することも知られているので、
プレート固着域の歪蓄積が「満期」であれば「いつものこと」では済ませられない現象にもなり得ます
危険度を今の知見で区別するのは難しく、
GPSよりも即時性に優れた体積ひずみ計の観測網を充実させ、
現時点では「プレスリップを捉える体制+それが確実に発生してくれるという運」待ち?