「首席卒業」だけでなく、卒業自体がウソ 学歴詐称

「カイロ大首席卒業」のウソ 小池百合子の苦しすぎる言い訳 | 文春オンライン
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「卒業証書もあり、大学も卒業について認めております。なお、公職選挙法上はカイロ大学卒業ということのみを記載しています」
 6月15日、記者会見で学歴詐称疑惑について、こう釈明したのは小池百合子東京都知事(65)だ。

 発端は、6月9日発売の月刊『文藝春秋』。小池氏が公言してきた「カイロ大学卒業」に疑義を呈する記事が掲載されたのだ。
 これまで小池氏は雑誌のインタビュー記事などで“華麗な経歴”を披露していた。
〈ちょっと自慢になりますが、カイロ大学では、首席で卒業したんです〉(『週刊大衆』1985年9月30日号)
〈卒業のとき、一番で出たんです〉(『週刊女性』1980年6月10日号)
 さらに、自著『振り袖、ピラミッドを登る』(講談社)のプロフィール欄にも「首席で卒業」と明記している。

 中東研究者が語る。
「公開されている彼女の卒業証書には成績が〈良〉と記されていますが、〈良〉は6段階評価の上から3番目。卒
業の時期も1976年10月となっており、これは追試を受けて卒業したということになる。首席だったとは到底考えられません」
 しかし、会見で小池氏は「首席卒業とは断定できないということか」という質問に、
「先生から『非常に良い成績だったよ』とアラビア語で言われたことは憶えていて、喜んでそれを書いた」と説明にならない回答に終始した。


■都合の悪い質問をしそうな記者は完全無視
「会見では、都合の悪い質問をしそうな記者は完全無視。機嫌も悪そうで、疑惑について追及されるのを明らかに警戒していた。
小池氏側は、選挙公報に『卒業』と書いたが、『首席卒業』とは書いていないので、公選法違反にはならないと、頬かむりして逃げ切るつもりです」(都庁担当記者)

 だが、首席だけでなく、そもそも卒業についても疑問が呈されているのだ。

 前出の検証記事を書いたノンフィクション作家の石井妙子氏が語る。
「当時のルームメイトが詳細な証言を寄せてくれました。その他の取材も併せ、カイロ大卒業は事実ではないと考えています」