火山名 口永良部島 噴火警報(火口周辺) 
平成30年 4月18日11時00分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

**(本 文)**
<口永良部島に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>
 引き続き小規模な噴火の可能性がありますので、新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
<噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ>

火山活動の状況

  口永良部島では、2015年6月19日のごく小規模な噴火以降、噴火は発生していません。新岳火口の西側割れ目付近には依然として熱異常域が存在するものの、温度は低い状態が続いています。
 また、新岳火口を挟むGNSSの基線では、2016年1月頃から緩やかな縮み傾向が見られています。

 一方、火山性地震は概ね多い状態で経過しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も2014年8月の噴火前の水準には低下しておらず、火山活動がやや高まった状態となっています。引き続き小規模な噴火の可能性があります。

 これらのことから、新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒が必要です。

防災上の警戒事項等

  新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけではなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。