>>121柳瀬元首相秘書官国会招致タイムラインレポ続き

■愛媛文書の誤解指摘するなら、現知事招致を

○寸評(星野記者) 午後の参院予算委員会では、愛媛県の加戸守行・前知事と委員との間で、
加計学園の獣医学部新設をめぐる愛媛県文書の信用性について質疑が交わされました。
首相官邸での面会時、柳瀬唯夫・首相秘書官(当時)が「首相案件」と述べたと県職員が記録した文書です。

 自民党の塚田一郎氏は「総理の看板政策としての重要案件だ、という発言を仮に柳瀬さんがされた場合、
『首相案件』という言葉に置き換わってメモが取られたと言うことはありうるか」との問いに対し、
加戸氏は「その可能性は高い」と言い切りました。その上で「総理がさばくことになるというようなニュアンスのご発言を受け止めたのが、
『首相案件』という言葉になったのかな」と、自身の見立てを披露しました。

 愛媛県側が記録した文書に誤解があったのではないかという指摘ですが、直後の立憲民主党の蓮舫氏による質問に対し、
当事者である柳瀬氏も「口頭説明用の個人の備忘録と言うことでしたが、それがあちこちに配られ、マスコミに出て、信用力が高まるというのはとっても変な話だ。
片方はメモをとって、片方がメモをとらなければ、メモをとった方が常にこうだと後で言えるのは、さすがにおかしい」と疑問符を付けました。

 これにはすかさず蓮舫氏が、「さすがにおかしいのは、あなたの記録と記憶が全部ないことですよ。愛媛県の中村時広知事は職員が文章をいじる必要性は全くないと会見で言っている。
愛媛県がウソを書いているのですか」と一喝。
柳瀬氏は「私が申し上げているのは、私が記憶がないということを申し上げて、愛媛県がどうかということを申し上げているつもりは毛頭ございません」と慌てて否定しました。

加戸氏の参考人招致は与党側の要求で実現しました。今治市が特区に選定された時の愛媛知事は現職の中村時広氏です。
当事者の一人である中村知事が、県職員が国会に招致された場合は自らが応じる考えを示しているにもかかわらず、なぜ与党側はわざわざ前知事を呼んだのか。
加戸氏や柳瀬氏が愛媛県側の文書に誤解があるというのであれば、中村知事を国会招致してその認識を問う必要があると思います。