誰かこの先祖代々から受け継いできた自己肥大化をやめて、
根本にある悲痛をみつめるときには、
そこから、それら混乱とは正反対のものがあふれだす。

それは慈悲と名付けられている、
あるいは人間では解消不能な混沌からでも秩序を生み出すエネルギーといったものである。
あなたは消えるが、努力や競争なく完全に無為のまま存在する宇宙の真の秩序が蘇る。

この無様な生のありのままの姿、
悲痛を見つめるただの人間は我々の救いだ。