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慶応女子高の偏差値さらに上昇の気配…
背景に芦田愛菜のイメージと東京都の高校無償化
 小池百合子都知事による高校授業料の全面無償化の決定で来年度の受験戦線が大きく変わりそうだ。「都立高の難易度が下がり、相対的に私立のハードルが上がる」と話すのは大手学習塾の幹部。
「トップクラスの有名私立高がさらに難しくなるのは必至。中でも偏差値が跳ね上がりそうなのが慶応義塾女子高校です」
 小学校から高校まで慶応の付属校は幼稚舎や塾高など全部で9校。その中で唯一の女子校がこの慶応女子高である。人気の理由として「無償化以外に女子校の復権が挙げられる」という。
 近年、低落傾向にあった女子校の共学化がトレンドになっていた。渋谷女子→渋谷教育学園渋谷、東横学園→東京都市大学等々力、順心女子学園→広尾学園、戸板女子→三田国際学園……。今年は東京女子学園が共学化し、芝国際に改称した。
「女子校が減る中で、逆に別学の良さが見直されてきた。共学ではジェンダーバイアス(性差への偏見)が起こりやすいというデータもある。女子校のほうが女性の自律につながる教育法を取り入れやすい」と学習塾幹部は長所を強調。
「そのトップに君臨するのが慶応女子高」だという。これには異論もありそう。名門女子校は慶応だけではないからだ。