「世界で争奪戦の数学人材、経団連が産学連携で日本の出遅れを挽回できるか!?」

経団連が数学と数学人材に注目するのはAI(人工知能)やICTの土台となっているからだけではない。物事の抽象度を高めて定式化する数学的思考のできる人材が、デジタル社会に不可欠という認識がある。

「AIなどを活用したスマート社会であるSociety5.0(ソサエティー5.0)では、全体を俯瞰(ふかん)しながら社会全体を最適化することが喫緊の課題だ」、そのためには「全体を見渡して事象の抽象度を高めてメタ化し、定式化する数学的な思考が重要だ」、Society5.0実現へ、経団連はこれまで学界に閉じていた数学人材が産業界で活躍できるよう、様々な橋渡し策を講じていく考えだ。