栃木 那須町 高校生ら8人死亡の雪崩事故 教諭3人を在宅起訴
2022年2月10日 18時34分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220210/k10013477711000.html

5年前、栃木県那須町で登山の訓練中に高校生らが雪崩に巻き込まれ8人が死亡するなどした事故で、
宇都宮地方検察庁は10日、安全管理や生徒の引率に当たった3人の教諭について業務上過失致死傷の罪で在宅起訴しました。
5年前の平成29年3月、栃木県那須町の茶臼岳で高校の山岳部が集まって登山の訓練をしていたところ雪崩に巻き込まれ、
生徒7人と教員1人の合わせて8人が死亡し、多くの生徒がけがをしました。
この事故で宇都宮地方検察庁は10日、訓練の安全管理や引率に当たった猪瀬修一教諭(55)と、
菅又久雄教諭(53)、渡辺浩典教諭(59)の3人を業務上過失致死傷の罪で在宅起訴しました。
起訴状などによりますと、3人の教諭は斜面に新雪が降り積もる悪条件下で、
必要な情報収集を行わず、安全確保のための措置も定めないまま、漫然と訓練を行った罪に問われています。
検察は3人の認否について明らかにしていません。
この事故をめぐっては、今月2日、遺族の一部が「重大な過失による人災だ」などとして栃木県や3人の教諭などに対し、
およそ3億8000万円の賠償を求める訴えを起こしています。