学校側、心のケアに注力 中3刺殺、教室変更で授業継続 愛知
11/28(日) 7:09配信

時事通信
 愛知県弥富市の中学校で3年の男子生徒(14)が刺殺された事件で、県などが
派遣したスクールカウンセラーによる同校の2、3年生全員を対象としたカウンセリングが
27日までに終わった。

 3年生の教室は、事件が起きた2階から1階に移して授業を継続。体調不良で欠席する
生徒もいる中、心のケアに注力しながらの運営が続く。

 市教育委員会によると、事件発生翌日の25日から3年生のカウンセリングを開始。
事件は校舎2階の廊下で起きたが、血痕を見たり悲鳴を聞いたりした生徒に配慮し、
教室を1階に変更した。

 カウンセリングは生徒1人当たり10分程度で、「よく寝ることができているか」
「食欲があるか」などと質問したという。29日は1年生を対象に行う予定。

 市教委によると、25日は「気分が優れない」として11人が学校を欠席。26日も
8人が同様の理由で休んだ。当面は出席停止扱いとし、欠席数に加えないよう配慮して
いる。

 同校の校長は「生徒が安心して登校できるように子どもの心に細心の注意を払い、
支援を続ける」と話した。