磐田の小学教諭自殺:遺族側の勝訴確定 自殺は「公務災害」−−最高裁決定 /静岡
 ◇養護教諭自殺は「公務災害」

 県西部の小学校で養護教諭を務めた尾崎善子さん(当時48歳)が00年に自殺したのは、過重な労働でうつ病になったのが原因として、
母親が地方公務員災害補償基金県支部(支部長・川勝平太知事)に公務災害と認めるように求めた訴訟の上告審で、
最高裁第3小法廷(藤田宙靖(ときやす)裁判長)は27日、県支部側の上告を棄却する決定を出した。
請求を棄却した1審・静岡地裁判決(07年3月)を取り消し公務災害と認定した2審・東京高裁の逆転勝訴判決(08年4月)が確定した。

 1、2審判決によると、養護学級で障害児2人を担任していた尾崎さんは00年1月、さらに暴れがちな障害児を2週間の体験入学で受け入れた。
体験入学の途中からうつ病を発症し、同4月に休職。復帰間近の同8月に自殺した。

 1審は「うつ病を発症させるほど公務が過重だったとは認められない」と判断したが、
2審は体験入学の業務が過重だったことを認め「自殺と公務には因果関係がある」としていた。【銭場裕司】

毎日新聞 2009年10月28日 地方版
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20091028ddlk22040204000c.html