再任用の立場からすれば、「いきなり給料を4割(フルタイム勤務でも)下げられた上」正規と全く同じ負担を強いられることに不満をもっているわけです。
「正規に比べて、ほぼ同じ分量の業務を、正規に比べて安い賃金、身分保障もなく」押し付けられている、という点では、ある意味再任用と同じ(再任用も、1年更新の繰り返しで最悪次期契約拒否もありうるし、ごくまれとはいえ実際そうなっている人もいる)
でも、再任用の方には「ベテランとしての実績」がありますよ。
管理職や正規教員からして、彼ら少々扱いにくくても、負担を逃げ回っていたとしても、「欠点を上回るスキル」があるから、契約を切られずに勤務できるわけです。
その点が、講師とは違う部分でしょう。

同一労働・同一賃金の視点からものをいうのなら、むしろ同じように有効な教員免許を持ちながら「採用試験に受かったか否か」で、給料・待遇に格差をつけるような制度に文句を言うべきでしょう。
ただし、すべての人を今の「正規教員の待遇で雇用すること」など不可能ですので、今の非正規雇用が担っている「雇用の調整弁」の役割を、「現在の正規教員にも担ってもらう」必要があるでしょう。
正規・非正規を問わず、「いい加減な仕事や能力不足が認められる場合には、クビになる」という制度に移行する以外にはないでしょうね。
もちろん、今の非正規雇用の講師も「採用試験に受かれば、安泰」ということはなくなり、塾講師のように「身につく授業ができる」だけではなく「お客(生徒)のウケも狙った(退屈させない授業、端的にいうと生徒アンケートで相応の評判が得られること)授業」も求められることでしょう。
その覚悟はありますかね。