35人以下学級 現場に悲鳴も 「きめ細かい指導」 喜ばしいが… 増えぬ教員、多忙に拍車
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 「学校現場が大変なことになっています」。(略)
 「クラスが増えても教員の増員はなし。そのしわ寄せは教職員に行っているんです」。(略)
(略)
 クラスが増えれば、その分だけ学級担任が必要になる。
市は追加採用はせずに特定の教科だけを担当したり、少人数指導をしたりする担任外教員を充てて対応することにした。
(略)
 昨年度はフルタイムで働く担任外教員が3人いたが、うち2人は本年度は担任になった。
病休した人の代わりを任せようにも、残る1人も急な担当換えは難しい。
結局、教科の年間計画作りを担う教務主任が学級担任になった。(略)

 2学期が始まった8月27日現在、小学校は計4人、中学校は計7人の教員の欠員が生じた。
市教委教職員第1課は「教員が見つかり次第、速やかに配置したい」としている。

 小学校教員の男性(40代)の学校では昨年度まで重要単元は教員2人で授業をすることがあった。
今春から担任外教員が減り、1人で授業をする。「きめ細やかな指導が難しくなった」

 ある小学校長は「本人の体調や家族の介護で外した方がいい人がいても、担任にせざるを得なかった。
負担が大きいとつぶれてしまう懸念がある」と話す。