コロナウイルス対策 院長ブログ
数日前にネットでこんな記事を見かけた。

『武漢から帰国したインド人に感染者はゼロ?カレー効果は本当か』

内容を1行でまとめると、
「武漢からインドに帰国したインド人700人にはコロナウイルス感染者が一人も確認されなかったが、これは彼らが毎日食べていたカレーのおかげでははないか?」という記事。

これは当然あり得る話である。
カレーに含まれる各種スパイスに抗ウイルス効果があることは、すでに多くの研究が示しているところである。
たとえば、八角。
抗インフルエンザ薬のタミフルは八角(学術的にはトウシキミ。別名スターアニス、とも呼ばれる)を原材料に作られている。より正確には、トウシキミに含まれているシキミ酸がタミフルの合成材料のひとつ、ということである。
中国で新型インフルエンザが流行ったとき、この事実を聞きつけた中国人が八角を買いあさり、スパイス屋の店頭から八角が消えた、というニュースがあった。
この騒動を受けて御用学者は「単なる香辛料であって、インフルエンザの予防効果はありません」とコメントした。
なるほど、「八角を食っとけば新型インフルエンザにかからない」とは言えないだろう。しかし八角(およびその他の香辛料)に様々な免疫賦活作用があるのもまた、事実である。