「体罰は自立妨げ成長の芽摘む」桑田真澄さん経験踏まえ
http://www.asahi.com/edu/articles/TKY201301110314.html

私は、体罰は必要ないと考えています。
「絶対に仕返しをされない」という上下関係の構図で起きるのが体罰です。
監督が采配ミスをして選手に殴られますか? スポーツで最も恥ずべきひきょうな行為です。
殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、野球を辞めた仲間を何人も見ました。
スポーツ界にとって大きな損失です。

指導者が怠けている証拠でもあります。
暴力で脅して子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法。昔はそれが正しいと思われていました。
でも、例えば、野球で三振した子を殴って叱ると、次の打席はどうすると思いますか?
何とかしてバットにボールを当てようと、スイングが縮こまります。それでは、正しい打撃を覚えられません。
「タイミングが合ってないよ。どうすればいいか、次の打席まで他の選手のプレーを見て勉強してごらん」。
そんなきっかけを与えてやるのが、本当の指導です。

桑田真澄さん“体罰では強くならない” NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130111/k10014748731000.html

「体罰は指導者の勉強不足による、いちばん安易な指導方法で、チームや選手は本当の意味では決して強くならない」と指摘しました。
さらに、「体や技術が出来上がったプロの選手でさえミスをするし、ホームランを打たれ、三振もする。
だから、子どものミスに対して体罰というのは絶対に反対だ」と述べました。
そして、「かつては練習中に水を飲んではいけなかったが、今は“どんどん飲みなさい”と反対のことが正解になっている。
指導方法も時代に合わせて変えていくべきで、今回の問題をむだにしないためにも、スポーツに携わる人全員で議論して、
子どもたちの育成につながる指導方法を考えていきたい」と訴えました。