制度的に、管理職として有能と思われる人がなるというシステムにはなっていないからねえ。
場合によっては、最前線でつかえないので、そこから離れて欲しいがための受け入れ職として先々に校長という肩書を与える場合もある。もちろん、教頭を経験させるが。
真に児童生徒のためを考えている優秀な教師は管理職になるよりも、平のままを選択したがる傾向がある。
また、教頭職は忙しいので最近は志望が少ないため、なってくれたご褒美の先に校長職を用意する。
校長になる為の試験というのも形式としてあるが、答えの見本があるので自分が出来る出来ないは別としてそのまま答えれば良い。
もちろん中には、組織を良くしようと熱意を持ち、かつ管理能力や運営能力に長けている人も稀に居るがやはり少ない。
一番困るのは、能力が伴わずに校長の肩書を与えられた人物が、自分は偉くなったと勘違いしてしまった時である。
そういうのが管理職に居ると特に若い教師にはたまったもんじゃない。
また、一般企業などと違い一度管理職になると左遷や降格がない為、なおさら傲慢になりやすい。
ただ、そのような場合は出来るだけ影響力を少なくさせる為に、ある程度出来上がっている大規模校へ意図的に異動させる場合もある。小規模校の方が校長からの影響力が大きいため、いきなり大規模校に異動させられた校長は要注意かも知れない。