「底辺校」には3つのタイプの生徒がいるという。

一つ は、本来持っている能力は高いが、登校拒否とか、中学の内申書が悪かったため
に「底辺校」にしか来られなかった子たち。彼らは、高校に入った当初は学習意
欲に燃えている。しかし共通点はコミュニケ―シュンに苦手意識があることである。

二番目のタイプは「ワル」タイプの生徒達。「ヤマンバ」とか「コギャル」
も多くはここにいる。授業への妨害、あらゆる種類の暴言。教師からは、「私た
ちに人権はあるのか」という悲痛な叫びが聞こえる。さらに昔のツッパリと違っ
ているのは、「義」に感じる、といったことはほとんどないことだ。本人も親も
こんな学校出たってどうしようもない、という失望感で凝り固まっている。
卒業後、「フリーター」になるケースも多い。

第三のタイプは、無気力で全く生気が感じられず、極端に学力が低い生徒群である。
人の話を聞いているようで理解しておらず、自分から積極的に行動を起こすことは全くない。
三年間で、単語以外の言葉を聞いたことがないという生徒さえいる。