AIで学力を診断し最適なレベルの教材で学習効率を上げることを売りにする予備校が出てきた一方で、
模試の成績と全く乖離したクラス認定が出るようないい加減な認定テストで
実力とかけ離れた上のクラスに、ただ志望しているというだけで認定を乱発し、
どんなに成績が悪くても最適なレベルに変更させることもしない予備校がある。
生徒は上位受験生気分になっているが、全く学力と合っていない教材や授業をやらされているだけなので、
まともに予習復習もできず、何もわからないまま時間だけが過ぎていくので、成績も全く伸びず、受講講座が目標としている志望校への合格率はボロボロ。
こんなことだから認定の信用もなくなり、いくら認定を出しても生徒が集まらなくなる。
いくら教材をいじっても、アクティブラーニングにしろタブレットにしろ4技能や新テストにしろ新しいことに飛びついても、
レベルの合っている均質なクラスの中でそのレベルに合った指導を受けて初めて効果が出るもの。
レベルを分けがいい加減な予備校は、上位から下位まで全員が同じ教科書同じ授業を受けて、授業が誰のレベルにも合っていない公立小中学校と変わらない。
学校と変わらないものに誰がわざわざお金と時間を払って通うだろうか。
しっかり習熟度に応じた教材や授業を受けられるように正確な学力診断、認定テストをして、
定期的に到達度のレベルに応じた最適なレベルにクラス替えするといった塾や予備校のごく当然のシステムが崩壊している。
認定を乱発して生徒を集めようとしてもただ信用を失うだけだ。
生徒も父兄も成績を上げて志望校に合格するということを期待して予備校に通うわけだが、
現状ではそれに全く応えられていないから生徒が集まらないだけだ。
目先の人数も大事だが、信用を失ったらその人数さえ確保するのに苦労することになる。
まず予備校の信用を取り戻すことが大切で、あの予備校のあのクラスに入れば高確率で成績が伸びて志望校に合格できるという評判が立てば自ずと生徒は集まる。
そのためには、教材をいじったりアクティブや4技能、新テストなどに便乗するために無駄な経費を使う必要はまったくない。
生徒がレベルの合った最適の教材や授業を受けられるようにしっかり学力診断、認定テスト、クラス替えをするだけでよいのだ。