>>61-62 のつづき    http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3852/1.html

奨学金破産の衝撃U 学生をどう支えるか

アルバイト先が、バイトと学業を両立できるようにサポートしているところもあるが?

尾木さん:これはぜひ、企業も精神として、学生を使う時は学んでほしいなと思いますよね。
そのことで、やっぱり企業の繁栄にもつながるとおっしゃっていましたからね。
それから、大学の方もいろんな努力をしていて、法政大学もやっているんですけれども、「成績優秀で、極めて」がついてますから。
それから金額も、20万から30万と低いんです。
だから、ここらへんも本当はもっとやらなきゃいけないんですけど、何しろなかなか、経営のこともありますから、難しいですよね。

小林さんは、今回の全国調査で、どういう支援があったら中退しなかっただろうかという問いもされている その結果から見えてくるものは、経済的な支援だけではない、
こうした心理相談があればよかったという声が多いが?

小林さん:これは経済的な理由が根っこにあっても、例えば、あるバイトをし過ぎるとか、単位が取れないとか、さまざまなプレッシャーを受けているんです。
そうしますと、心理相談とか、そういう形で心理的な問題も解決しないと、お金の問題だけでは片づかないということなんです。

全体として、今後どのような仕組みが必要か、すでに始まっているものも含めてまとめました。
まず、この機関保証制度というのは?

小林さん:これは、日本学生支援機構の奨学金にあるんですけれども、一定の保証金を払えば、その代わりに万が一、返済できない時に、代位弁済といいまして、
いったん肩代わりしてくれると。
月々の返済は、それで止まるわけです。
そういう制度になります。
完全に借金がなくなるわけではないんですけれど、そういう制度があります。
(あくまでも、一時的なものであると)
それから次に、所得に応じた返済制度で、これから始まるんですけれども、所得の9%の割合を払えばいいと。
所得がない人の場合には、月額2000円で済むという新しい制度で、返済の負担を少しでも減らそうという制度です。

そして今、大きく注目されているのが、給付型奨学金だが?