青学OBによる瀬尾発言に対する見解

唐沢俊一(評論家) †

ttp://www.tobunken.com/diary/diary20080426120634.html (4月26日)
◦たしかに、この瀬尾という青学の准教授の意見はカスである。
高等教育を受けた人間によくある、自分は他の人間とは違う高等な人間〜というエリート妄想の典型のように思える。
だが、個人のブログ内にある個人の意見をたたきつぶすこと、大学に通報して謝罪させることが果たして順当な行為なのだろうか。
◦一部の人間の単なる不快、単なる不安だけで、表現の自由、思想信条の表明の自由を制限しようということがいかに危険であり、
反近代的な行為であるかを、児ポ法廃案を訴えている人々は縷々、述べている。
この女性の発言には、誰一人被害者はいない。
利益を損ねられたという者がいない(いるとしたら、こんな馬鹿にうちの子供を教えさせているのか、と怒る青学生の両親くらいか。)。
◦児童ポルノ同人誌の制作・販売が表現の自由なら、この准教授のブログだって表現の自由なのである。
「私の自由は死んでも守るが、他人の自由はその限りではない」というのであれば、その人間の発言の説得力は大きく落ちる。
オタクたちはいま、試されているのかも知れない。

ttp://www.shakaihakun.com/vol076/03.html (5月16日・村崎百郎との対談形式)
◦それ(1.5人換算)も一つの考え方ではあるんだけど、どうもこの人、「無学な大衆とは違った考え方ができる自分はエライ」
的なエリート志向が強すぎて、その勘違いっぷりが見ていて笑える。
◦ただ、「子供を0・5人とは何事だ」って怒ってる連中はバスに乗るとき、子供料金があることを侮辱だと怒るか?
中絶だって立派な殺人行為なのに、それが罪に問われないのは、胎児が人間扱いされてないから。
そういう問題には何にも発言しないで、この准教授にだけ怒るのは筋が通っていない。
◦「司法は単なる復讐代行みたいじゃないの」みたいなことを書いているが、法治国家の司法が「復讐代行」じゃなかったら、いったい何だ?
司法は秩序維持のためにも「普通に生きてる人たちが、マジメにやっていくのがバカバカしくなるような判決」を易々と下してはいけない。
(これは村崎百郎の意見)