■先生の嘆き

部活動を自動的に担当させられることにくわえて、その具体的な内容も選べない。これがすべて、「自主的」という名のもとに、まかり通っている。

こうした状況下で、いま先生たちの苦しみが、少しずつ声となってウェブ上にあられ始めている[注3]。


中学校教員4年目です。自分が中高生のときは文化部に所属していましたが、いまは、まったく経験も興味もない運動部の顧問です。しかも、その運動部には、私よりもずっと長く指導を続けてきた外部指導者がいるので、
顧問である私は、ただ何時間も練習や試合の様子を見ているだけです。関心のないスポーツを眺めるだけで時間が流れていき、授業準備のための時間や、体を休めるための時間は奪われていきます。

生徒にとってはその外部指導者こそが指導者であるため、顧問である私の言うことは聞いてくれません。もはや、なめられているといった感じです。私はもう、部活動のなかでは、自分の存在意義を感じることもできず、本当に悲しいです。
なのに、生徒が問題を起こすと、私の責任が問われます。心身の負担が増えていくばかりです。


未経験であるにもかかわらず、運動部の顧問を引き受けたことがあります。顧問が一人だったこともあって、ケガ防止の方法もわからず、心配が絶えませんでした。

部活動そのものは大事な実践だと思います。でも、そうであればこそ、専門の知識を持った指導者が、責任をもって指導するべきだと思います。教科指導こそが、専門職としての活躍の場であり、手を抜きたくないと思うのですが、
もはや体力的に無理な段階にきています。