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制服問題総合スレ 其の8 [転載禁止]©2ch.net
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0001詰襟は軍国主義の名残ではない(>>2までひな形テンプレ)
垢版 |
2015/11/18(水) 14:43:43.25ID:h19TizZ2
「制服」に対する考え方は人により様々です。
制服着用に賛成の人もいれば反対の人もいますし、着用が任意の制服(標準服)なら認めるという中間派もいます。
制服は公の服だから着崩すことは許されないとか制服を着用すべきは教師の側とかいう考え方もあります。
このスレッドでは、制服に関して、その必要性の有無や意味・意義、着こなし・着方などを総合的に扱います。
★前スレ
制服問題総合スレ 其の7
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/edu/1408263416/
★関連スレ(すべてdat落ち)
制服賛成派(着るならちゃんと着ろ派)
制服はちゃんと着ろ   その2
http://school.2ch.net/test/read.cgi/edu/1061399950/http://logmemo.org/school.2ch.net/edu/1061399950/http://mimizun.com/log/2ch/edu/1061399950/
(重複)http://mimizun.com/log/2ch/edu/1061629420/
制服反対派
制 服 廃 止 運 動 
http://school.2ch.net/test/read.cgi/edu/1058784896/
※多少経緯が複雑です。元々、上記「賛成派」と「反対派」のスレをいっそ「制服総合・統合スレ」として統一しようとして、一連のこの「制服問題総合スレ」ができたのであって、最初からこの総合スレがあったわけではありません。
★関連スレ(お受験板や吹奏楽板などの他板)、関連他サイト
【保護者も】制服の着方について語るスレ【教師も】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/ojyuken/1333703372/
復活 小学校の制服 其の5
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/ojyuken/1252825480/l50
【学ラン】ラウンドカラー×詰襟学生服○【制服】
http://lo★gsoku.com/thread/school2.2ch.net/ojyuken/1053623301/
ステージに上がるとき、制服どう指導してます?
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/suisou/1035705465/
セーラー服と詰め襟は軍国主義の象徴だ!即刻廃止せよ!
http://mimizun.com/log/2ch/news/1286790507/
ワイシャツの第@ボタン閉めるのどう思う!?中高生掲示板より http://www.casphy.com/bbs/test/read.cgi/jrandhigh/1119538208/l50
ワイシャツの第一ボタン… http://www.casphy.com/bbs/test/read.cgi/highseifuku/1226994538/l50
Yシャツの第1ボタンを・・・ http://www.casphy.com/bbs/test/read.cgi/jrq/1287225186/l50
0087実習生さん
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2016/03/26(土) 16:41:35.02ID:N8O16sSc
いま、学校で(2) 制服買えず入学式欠席

2016年02月17日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/225035


 3年前の春、九州北部のある公立中学校。入学式に新入生の陽介(仮名、12)の姿はなかった。2日目も、3日目も。母親は電話で「体調が悪いから」と説明するばかり。ぴんときた担任教諭は学校指定の制服業者に電話した。

 「ああ、その子、受け取りに来てませんよ」

 採寸して注文はしたが、約3万5千円のお金がなくて取りに行けず、登校させられなかった−。母親は、そう打ち明けた。

 校長が立て替え、制服を陽介の家に届けた。担任の勧めで母親は就学援助を申請し、校長に少しずつ返済すると約束した。

 4日目、陽介は真新しい制服に身を包み、ようやく校門をくぐった。

 翌年からこの中学では、制服を取りに来ていない生徒がいないか、入学式前に制服業者に確認するようにした。スタートから子どもがつまずくようなことがあってはならない。

   ◇   ◇

 「制服だけじゃない。収入のある家庭には何でもないことも、貧しい家庭の子にとっては関門なんです」。福岡市の学校関係者は打ち明ける。

 市立中学校に修学旅行をためらっている佳純(同、14)がいた。担任が「旅行代は就学援助で賄えますよ」と説明すると、母親は消え入りそうな声で答えた。

 「でも、きれいな下着やパジャマをそろえてあげられない。お小遣いも1万円なんて無理。惨めな思いをさせるくらいなら」。佳純は結局、参加しなかった。

 〈男子11万2972円。女子12万1572円〉

 福岡市のある市立中学校で、入学前後にかかる制服や運動着、通学かばん、校納金(テスト代など)の保護者負担金の合計だ。就学援助を受けても、1年生への年間支給額は約4万8千円で約4割しか賄えない。
さらに部活に入れば、例えば野球部ならスパイク、グラブなどで初年度に約15万円かかる。

 「義務教育は、これを無償とする」。憲法26条はこううたうが、実際は公立校であっても保護者の負担は重い。家庭の懐事情によって学びの場に格差が生じる。それを防ぐため、対策に乗り出した自治体もある。
0088実習生さん
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2016/03/26(土) 16:42:51.80ID:N8O16sSc
   ◇   ◇

 福岡県古賀市は2007年度から、中学、高校の卒業生に制服を無償提供してもらい、買うお金がない生徒に回す「制服リユース」の取り組みを続ける。毎年100人前後が制服を残し、すぐなくなってしまう。
「小さくなった」と2、3年生がもらいに来る場合も多いが、新入生も30人前後が利用する。

 同県嘉麻市では、小学校で行う単元テストや、年間約4千円かかる中学校の学力分析テストを11年度から全額公費で行っている。部活のユニホームや中学の体育で使う柔道着なども学校が購入して、貸与する。

 旧産炭地の嘉麻市で、小中学生の就学援助率は41・6%と県内2番目の高さ。生活保護家庭も1割近い。

 「家庭環境が厳しい子が途中でつまずくことのないようにしたい。そのために公でできることはする」。同市教育委員会の木本寛昭教育長は力を込めた。


=2016/02/17付 西日本新聞朝刊=



 ◆いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱

 ◆いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」

 ◆いま、学校で(4) いつか高校に行きたい

 ◆いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行

 ◆いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
..
経済苦で高校中退5千人超 授業料無償化5年、支援に課題
義務教育、重い負担なぜ 制服、かばん…中学入学で9万円
虐待「189番」案内改善 今春から半分以下に短縮 厚労相明言
いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
武雄市が「こどもの貧困対策課」 九州初、ひとり親家庭支援へへへへ
0089実習生さん
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2016/03/26(土) 16:43:32.73ID:N8O16sSc
学校用品なぜ高い 業者競合「利益の大半は経費に」 中学校長「適正価格分からない」

2016年03月21日 01時46分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/232781

 公立中学校の入学時に必要な制服や体操服などをめぐる西日本新聞の報道に、読者からさまざまな声が寄せられている。「制服はもっと安くていい」「ジャージーはどこでも安く買える時代。なぜ学校指定なのか」…。
中には、学校と業者の関係をいぶかる声もある。販売業者、指定する学校の実態の一端を探った。

 2月中旬、福岡県久留米市の制服販売店「マルヒロ」の電話が鳴った。「制服代が高い」。声の主は今春、中学生になる孫の制服を求めた年金生活者だった。森光雅敏社長(50)はため息をつく。
「高いと思うのは分かる。でも、決して楽な業界でないことも分かってほしい」

 制服は、3年間使うことを前提にした機能や耐久性が価格に反映されている。制服販売店の多くは大手メーカーから仕入れ、粗利は販売価格の3割程度。
だが、森光さんは「利益のほとんどは営業経費や無料補正などの独自サービスに消える。今は売れば売るほど損をしている」と言う。

 業界は入学シーズン以外は稼ぎも少ない。少子化で販売店間の競争が激化する中、利益率は縮小するばかり。近年はメーカーによる直接販売の動きもある。
森光さんの店は久留米市内のほぼすべての公立中学校の制服を扱っており、「厳しいから辞めますとは言えない」と話した。

    ◇    ◇
0090実習生さん
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2016/03/26(土) 16:44:01.71ID:N8O16sSc
 一方、多くの公立中学校で、ジャージーや通学カバンなどは各校独自のデザインやワッペンを施した「学校指定用品」になっている。一般的に複数の業者に見積もりを競合させ、PTAと協議して決めるという。

 福岡市のある校長は「かつては『お付き合い』のある店だからと契約したようだが、今はない」と話す。ただ、別の校長は「学校はビジネスの素人。競合とはいえ業者の言い値で買うしかなく、
高いか安いかは正直分からない」と打ち明けた。競合も3〜4年ごとだったり、校長が代わるタイミングだったりと、学校によってまちまちだ。

 2月、福岡市のある中学校で保護者に配られた指定用品の購入申込書。体操服は校則で「白色なら何でも可能」とあり、指定品目ではないが、体操服(1500円)の記入欄もあった。

 ほぼ同じ体操服を1350円で販売する同市の別の業者が知り、学校に抗議した。保護者からすれば購入の手間は省けるが、「これでは指定用品と同じ。学校側も真剣に業者を選んでいるとは思えず、不信感は募るばかりだ」と憤る。

 福岡市教育委員会は「子どもたちが学校の一員としての誇りと責任を持つよう、また保護者の負担にも配慮し、各学校には必要最低限の指定品目を検討してもらっている。業者選定では競争性と透明性の確保を指導している」としている。

=2016/03/21付 西日本新聞朝刊=
0092実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 16:48:04.87ID:N8O16sSc
 卒業して不要になった学生服を希望者に譲る「学生服バンク」を、長崎市でフリースクールを運営するNPO法人クレイン・ハーバーが開設した。生活保護世帯やひとり親家庭など、困っている子どもに優先的に譲る。
3日現在、23着が集まっており、今後は学校にも協力を呼び掛けていく。
0093実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 16:48:15.34ID:N8O16sSc
【子どもの貧困を考える】ガス止められ、9月に水風呂…生徒の相談に絶句

 クレイン・ハーバーは、不登校や中退の子どもが触れ合う場をつくろうと、代表の中村尊(たける)さん(48)が2004年に開設した。
昨年12月、学校に通えなかったスクールの生徒から新品同様の制服を譲り受け、母子家庭に寄付したのがバンク開設のきっかけとなった。
0094実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 16:49:06.07ID:N8O16sSc
替えがなく夏服で過ごす子も

 長崎県内では私立高校の女子のブレザーをはじめ、高いものは上下で4万円程度かかる。冬服をクリーニングに出す間、替えがなくて夏服で過ごす子もおり、
受け取った家族からは「金銭的に最低限をそろえるのが精いっぱい。替えがあると、きれいな制服で登校できる」と喜ばれたという。
 寄付を募っているのは、県内の中学、高校の指定制服のうち、クリーニング済みのジャケットなどの上着、ズボン、スカート、コート。制服が必要な家庭は、
通っている学校のものがあるか事前に電話で確認。その上で子ども本人にスクールまで来てもらい、試着した上で手渡しする。
 中村さんは「対面で渡すことで話が聞ける。ほかにも困っていれば、その後も支援できるようにしていきたい」と話している。
 クレイン・ハーバー=095(844)8899。
=2016/02/04付 西日本新聞朝刊=
.
西日本新聞社


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最終更新:2月4日(木)11時36分分
0095実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 16:54:55.76ID:ij78Q3A5
「悩み抱えている保護者も」制服リユース広がる お譲り会、リサイクル店…負担軽減の助けに

西日本新聞 3月14日(月)11時27分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160314-00010003-nishinp-soci









「悩み抱えている保護者も」制服リユース広がる お譲り会、リサイクル店…負担軽減の助けに


福岡市内の中学や高校の制服などをそろえているリサイクル店=福岡市東区


 生活困窮世帯にとどまらず、多くの家庭にとって出費が大きい子どもの制服代。その負担を少しでも減らそうと、
卒業生などから不要になった制服を集め、リユース(再利用)する動きが広がっている。行政の支援が見込めない中、学校やPTA、地域で手探りの活動が続いている。

「自分名義の健康保険証がほしい」おひとり非正規の不安 母子貧困の連鎖が…

 福岡市早良区の原中央中では毎年2月、小学6年生向けの入学説明会に合わせ、制服などを安価で譲る“お譲り会”が開かれる。1990年から続く。
地元の公民館に回収箱を設置して卒業生の保護者に提供を呼び掛け、毎年60〜100点が集まる。価格は数百円から千円程度。

 PTA副会長は「人知れず悩みを抱えている保護者もいると思う。これからも継続していきたい」。

 福岡市教育委員会によると、公立中の標準服の平均価格は男子が3万円、女子が4万円。新入生は他にも通学かばんや体操服なども用意しなければならず、総額は10万円近くになる。・
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Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
0096実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 16:57:21.52ID:ij78Q3A5
「母子、父子家庭や転勤族は経済的にも大変」
 福岡市東区の女性は3年前、制服リサイクル店を同市にオープンさせた。新品の3分の1の価格で販売し、市内の中学と約30校の高校の制服などをそろえる。

 かつて息子がいじめに遭うなど5回の引っ越しを余儀なくされ、購入した新品の制服が無駄になったこともあった。女性は「母子、父子家庭や転勤族は経済的にも大変。その苦労は分かる」と話す。

 母子家庭で育ったという北九州市小倉北区の女性(46)は昨年末、学生服のリユース会社を紹介したテレビを見て「自分もできるかも」と感じた。今春、2人の子どもが高校と中学に進学し、制服代などの出費は計約20万円。負担の重さを実感する一方、
「使われなくなった制服が、困っている誰かを笑顔にできるかもしれない」との思いを強くした。夏服の衣替えに合わせた5月開業を目指し、準備を進める。
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販売益はクリーニング代などに
 大分県立大分舞鶴高(大分市)は数年前から、学校で制服リユースに取り組む。約300人の卒業生のうち、半数程度の家庭がクリーニングした上で無償提供し、後輩に譲っている。このほか、バザーなどで制服を出品する学校も多い。

 一方、全国には地域住民によるボランティア活動もある。96年から続く栃木県足利市の「制服リサイクルバンク」の運営は、地元主婦たち。市民に呼び掛けて制服やかばんなど、これまでに約2万点を集め、
安価で提供してきた。同市消費生活センターの一角に拠点を構え、販売益はクリーニング代などに充てる。メンバーは「『もったいない精神』から始めたが、最近は子どもが入学する1年前からお目当ての品を探し、
一式をそろえていく保護者もいる。使えるものは使っていく考えが広がってほしい」
と話している。

=2016/03/14付 西日本新聞朝刊=
西日本新聞社
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「リボンだけでもいいの買って」公立中の制服“経済格差” 同級生との「比較」不安も
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娘に“小遣い”104万円一括渡し 携帯電話料金でもめ高校3年分
最終更新:3月14日(月)16時42分
0097実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 16:58:49.76ID:ij78Q3A5
公立中の制服“経済格差” 素材、機能2万円違い 同級生との「比較」不安も

2016年03月08日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/229362

 教育の場に貧富の差を持ち込まない−。それが、学生服を公教育に導入した理由の一つとされる。九州の各教育委員会によると、8政令市・県庁所在地の市立中学校は全て制服を導入。
多くは「標準服」と呼ばれる詰め襟やセーラー服だが、同じように見えてもブランドや素材などで価格に開きがある。同じ自治体で標準服、ブレザー型と学校で異なるケースも。義務教育の制服にも少なからず経済格差が生じている。

 「夏服を涼しく改良しました」「ブランド製品で高級感が違います」

 福岡県粕屋郡の女性(42)は2月、長女(12)が今春進学する公立中の新入生保護者説明会に参加して驚いた。
同中は標準服を採用しているが、学校が指定する四つの制服業者から、それぞれ取り扱う標準服の特徴説明があったのだ。

 抗菌、瞬間消臭、形態安定、洗濯機で丸洗いOK、撥水(はっすい)、UVカット、ストレッチ素材…。各業者が3〜4種類の商品を扱い、価格で着心地やポケット数も違う。詰め襟の上下セットは一番安いもので2万4750円。
最高値は大手スポーツメーカーの「数量限定品」で4万4千円だった。
0098実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 16:59:50.95ID:ij78Q3A5
 女性は「家計の状況に応じて選べるのはいいけど、友達と比べられてしまうのでは」。セーラー服のリボンも価格で光沢や質感が違い、ある女児(12)は「リボンだけでもいいものを買ってほしい」と話した。

 一方、ブレザーの採用校には、服装の乱れを防ぐために標準服から切り替えた学校もある。ただ独自のデザインが多く、同じ自治体の公立中でも進学先によって価格が異なっている。

 制服メーカー大手「トンボ」(岡山市)ユニフォーム研究室の佐野勝彦さんによると、現在の制服の始まりは、新たな学校制度が始まった昭和20年代。導入に法律的根拠はなく、物資不足のころ、
子どもが日々の服装を気にせず、学校に行きやすいようにと、当時の文部省が「標準的な服の導入を」と提案したという。

 私費での購入は今も昔も変わらない。兄弟、親戚での「お下がり」も一般的な制服。支給品という考えもあるが、佐野さんは「現在まで、支給品にするかどうかを議論した形跡は見当たらない」と説明した。

 義務教育の現場で標準服に“貧富の差”が生じていることについて、文部科学省児童生徒課は「課題として認識はしているが、制服は校則に基づくもので国として一律の対応は難しい。
貧困世帯への配慮など、自治体でも対応を検討してほしい」としている。

=2016/03/08付 西日本新聞朝刊=
0099実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 17:01:23.55ID:ij78Q3A5
義務教育、重い負担なぜ 制服、かばん…中学入学で9万円

2016年03月07日 14時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/229204

 春3月。わが子の進学を喜ぶ一方で、公教育に予想以上の私費負担が必要なことを知って戸惑う保護者が少なくない。福岡県春日市の40代女性もその一人。2月初め、長女が来月入学する市立中の説明会に参加し、
制服や通学かばんなど総額約7万〜9万円を現金払いしなければならないと知らされた。共働きで2人の子を持ち、児童手当を受給する「標準的世帯」のこの女性にとっても重い出費。
生活困窮世帯であれば就学援助を受けられるが、新入学用品費の支給額は約2万3千円で到底足りない。
女性が本紙子ども問題取材班に寄せた疑問を、市教育委員会に投げ掛けた。


 ある新入生母の訴え

 冬服ブレザーとスカート2万9592円、通学かばん8500円、ジャージー上下7800円…。女性が入学説明会でもらった購入品一覧表の総額は必須品だけで約7万円、補助バッグなど希望者が買う品を含めると9万円近かった。
「義務教育でも中学入学時にお金がかかるとは聞いていたけど、ここまで高いとは。せめてもっと早く言ってくれれば積み立てをしたのに」

 同じ日に制服の採寸もあった。制服から通学かばん、体操服や補助バッグ、上靴まで販売業者が1社ずつ指定されていた。セーターやベスト、補助バッグの購入は任意だが、規定以外の物の使用は不許可。
靴下も白だけでラインが入ってはいけないと言われた。

 制服、ジャージーやセーターは、学年ごとに違う色で校名や氏名が刺しゅうされるため“お下がり”は入手しにくい。「娘のために貯金を切り崩してでもお金は用意します。ただ、『なぜ』『何のため』が次々と頭に浮かんで、消えません」
0100実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 17:02:14.59ID:ij78Q3A5
 福岡・春日市教育委員会の見解

 春日市教委学校教育課とのやりとりは以下の通り。

 ―入学時の費用は市内で統一されているのか

 制服は中学ごとに学校とPTAが協議して決めている。市内6校中2校は、詰め襟やセーラー服の標準服を学校指定の3〜5社(数万円)から選んで購入する仕組み。4校は独自デザインのブレザーを採用している。
入学時に必要な費用は、生徒数やデザインなどによって学校間で数万円の開きがあるのが実情だ。

 ―販売業者を絞るため価格が高いのではないか

 独自デザインの学校の場合は1社に絞られる。ただ、保護者の経済的負担を抑えるため、他自治体に先駆けて制服業者の選定に入札を導入しており、価格を抑えられている方だと思う。
昨秋、4年に1回の入札をし、前回と同じ業者が落札。繊維価格の高騰もあり、価格は前年度より上がった。かばんや靴などの業者は学校が選んでいる。

 ―刺しゅうや上靴の色を学年で変えたり、靴下が白でなければならなかったりするのはなぜか

 刺しゅうは生徒を把握しやすくするためではないか。色の違いや靴下も各校の校則にのっとったもので、事実上、学校長の判断だ。

 ―制服やジャージーなどは学校の備品として貸出制にできないか

 制服やジャージーは消耗度やサイズの個人差が大きく、衛生面でも備品にはなじまないと考えている。・
0101実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 17:02:39.41ID:ij78Q3A5
 ―中学入学時に必要な金額を、なぜもっと早く知らせないのか

 現時点では、毎年小学6年の3学期にある中学校入学説明会で入学時に必要な金額を保護者に伝えている。ただ、長子が初めて進学するまで額が分からないのは確かに不便。
事前に概算の費用をお伝えする方がいいかもしれない。

 ―義務教育の無償を規定した憲法26条をどう受け止めるか

 (しばらく沈黙し)私費負担ゼロで教育を受けることはできていない。個人的意見だが、国はすべての子どもに学習する機会を保障するため、教育予算をもっと手厚くすべきだと思う。


 公的支出、現実は少なく―取材班から

 憲法26条2項は「義務教育は、これを無償とする」とうたう。だがキャンペーン企画「子どもに明日を」の取材で知ったのは、制服代や学用品費などが貧困家庭の重荷となり、時には進学や通学の「壁」にすらなっている現状だ。

 日本の国内総生産(GDP)に占める学校など教育機関への公的支出の割合は3・5%にとどまり、経済協力開発機構(OECD)加盟国で比較可能な32カ国中、最下位だ。日本は世界3位の経済大国で、
少子化対策を国の最重要課題に挙げているにもかかわらず、子どもに費やす予算は他国と比べれば大きくはない。

 中間所得層が厚く、「1億総中流」と呼ばれた時代もあったが、今では経済格差が広がって子どもの6人に1人が貧困状態で、九州はさらに深刻だ。連載でも3万5千円の制服代が支払えず、入学式を欠席した中学生を紹介した。
金銭的な理由で義務教育や高等教育から脱落する子どもが増えているのではないか。

 憲法26条は空文化していないか。教育現場を歩きながら問い掛けたい。
(子ども問題取材班)



=2016/03/06付 西日本新聞朝刊=
0102実習生さん
垢版 |
2016/03/26(土) 17:03:42.71ID:ij78Q3A5
こども食堂サミットin九州 4月24日、天神で開催
娘に“小遣い”104万円一括渡し 携帯電話料金でもめ高校3年分 子育てコラム 話題に
経済苦で高校中退5千人超 授業料無償化5年、支援に課題
虐待「189番」案内改善 今春から半分以下に短縮 厚労相明言
いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
武雄市が「こどもの貧困対策課」 九州初、ひとり親家庭支援へ
「子どもの貧困」議連発足 超党派で政策提言へ
0103備考
垢版 |
2016/03/26(土) 17:08:08.79ID:ij78Q3A5
義務教育、重い負担なぜ? 制服、かばん…中学入学で9万円 進学や通学の「壁」に
西日本新聞 3月7日(月)14時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160307-00010016-nishinp-soci&;p=2
も、同様な内容。
よって本文引用はせず、ヤフコメ欄のみ転載。

s*****
| 2016/03/07 15:47
とうちゃんのスーツはイオンで¥7,800円。息子の制服がなんで¥39,800円やねん!あほか!
>> 返信コメント 354件
19583
1616

ai1*****
| 2016/03/07 15:00

高い修学旅行もそうだけど、学校と業者の関係が気になる。


>> 返信コメント 133件
19115

1501



朝鮮は消えてくれ
| 2016/03/07 14:51
制服の専売特許料が高いだけ
いちいち高いからね?

>> 返信コメント 50件
0104ランドセル
垢版 |
2016/03/26(土) 17:11:05.75ID:ij78Q3A5
ランドセル、さらに個性的 女児向け 広がる選択肢 男児なお「黒」が過半数

2014年09月13日 14時28分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/113936

 ■新訳男女 語り合おう■ 
 来春の小学校入学に向けた「ランドセル商戦」が熱を帯び、各店の売り場は品定めする家族連れなどでにぎわっている。多色展開が定着し、
女児向けは刺しゅうなどの装飾も豊富になっている一方で、男児向けはなお黒が過半数を占めている。

 「これがいい。ハイ決まりね」。福岡市の福岡三越でランドセルを試着した女の子(6)は「パール紫」色を離さなかった。光沢のあるパールは今年の流行。
かぶせの内側はピンクのヒョウ柄、スパンコール飾りも気に入った。

 一緒に来た母親(43)は「外から見えない柄はいいとして、紫は6年間のうちに飽きないか心配。本当はベーシックな赤か黒を選んでもらいたい」と苦笑い。最終的には子どもに任せるつもりだ。

 同店の販売促進担当マネージャー森山ミキさんは「はっきり意思表示して、色やデザインで選ぶ女の子が目立つ。キラキラした装飾が人気なのは、お母さんもネイルなどのおしゃれを楽しんでいる影響でしょう」とみる。
0105ランドセル
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2016/03/26(土) 17:11:18.99ID:ij78Q3A5
 □ □

 そもそも、ランドセルを使うことは義務ではないが、「女児は赤、男児は黒」が長年の定番だった。そこへ一石を投じたのがイオン(千葉市)。2001年に24色を売り出し、多色展開を浸透させた。
今季は3万〜8万円台の114種類を取りそろえる。パーツごとに選べる商品は、19万通りに組み合わせられる。

 少子化とともに「個性」が尊重されるようになり、「特に女の子向けは需要が『みんなと同じ』から『人とは違う』ものに変化してきた。今やファッションの一部です」(同社)。

 これに対して男児向けはあくまで学用品扱いのまま。丈夫さや軽さの機能が重視され、色やデザインの選択肢は事実上限られている。売り場では女児と同じように、赤や水色を欲しがる男児もいるが、
親が制する「攻防」はよく見られる光景という。

 200色以上の人工皮革「クラリーノ」を製造するクラレ(東京)の調査では、男児の6割近くが黒を購入している。青や紺系以外の需要は乏しく、ランドセル最大手のセイバン(兵庫県)は今季、男児のみ紫と茶色を廃番にした。

 □ □

 福岡市の南当仁小学校で6年生に話を聞いてみた。自分でランドセルを選んだという子どもたちは、色を問わず「今もこの色が気に入っている」と口をそろえた。「傷を付けないように使ってきた。
卒業しても持っていたい」とピカピカのランドセルを見せてくれた子もいた。

 購入を検討中の保護者の思いは「周りを気にせずに決めてほしい」(44歳母親)、「飾りすぎたものは教育の場にふさわしくない」(38歳母親)、「変わったものだといじめられそう」(43歳父親)などさまざま。
子どもとしっかり話し合うことが、自主性や物を大切にする心を育む一歩となりそうだ。


=2014/09/13付 西日本新聞朝刊=
0106ランドセル
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2016/03/26(土) 17:12:22.51ID:ij78Q3A5
ランドセル、家計に重荷 無料配布や見直す動き広がる

西日本新聞 3月25日(金)11時12分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00010001-nishinp-soci


間もなく入学シーズン。真新しいランドセルを背負った小さな子どもたちの姿を思い浮かべるが、最近は素材や機能にこだわった高額のランドセルが人気という。
ただ、すっかり定着しているこの通学スタイルも義務ではない。近年はランドセルの入手が生活困窮家庭の重荷になっていることもあり、無料配布や見直す動きも広がっている。

<いま、学校で>貧困が招く「10歳の壁」 両親が離婚、家庭の経済状況悪化…

 薄紫、ピンク、花の刺しゅう入り…。福岡県のあるかばん店では年間を通して多彩なランドセルを陳列、販売している。最も安いもので4万円、最高値は12万円。売れ筋は5万〜6万円の商品という。
別の店で6万円のランドセルを買った福岡県の母親は「6万円でも安い方だと思った」と“相場観”を口にした。

 日本鞄(かばん)協会ランドセル工業会などによると、今の形のランドセルは明治時代から使われ始め、高度経済成長期の1950年代後半から全国に普及したとされる。平均価格は年々上昇。
バブル経済崩壊後しばらくは横ばいだったが、この10年は物価の変動がほとんどない中、再び右肩上がりに。70年の6千円が、2014年には約4万2千円と7倍になった。

少子化で市場が縮小する最近はこだわりの高額商品も目立っている。
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0107ランドセル
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2016/03/26(土) 17:12:47.79ID:ij78Q3A5
ランドセル、家計に重荷 無料配布や見直す動き広がる


グラフ


ランドセル通学、暗黙のルール

 一方、大量仕入れで価格を抑える小売店もあり、ディスカウントストア「MrMax」(福岡市)が売り出した約2万5千円の最安値商品は、3月までにほぼ完売したという。

 公立校のランドセル通学は、法律や規則で決まっているわけではない。しかし6年間使う耐久性や容量の大きさからランドセルの利便性は高く、学校が勧めるケースもあって使用が当然のようになっている。

 ただ、その負担に苦悩する保護者も少なくない。宮崎県日南市の20代のシングルマザーは勤務先の月収が手取り10万円。この春小学1年生になる長女(6)のランドセルを買えず、相談した両親から5万円を出してもらった。
女性は「お下がりのランドセルを使っていた親類の子どもが周囲にからかわれたと聞いて買わざるを得ないと思った。学用品の中でも特に高く、困窮している家庭のことも考えてほしい」と訴える。

 九州のある母親は公的支援を受けながら小学生の子ども3人を育てており、ランドセル購入費は計9万円に上った。「ランドセルは確かに便利だが、9万円を他の教育費や生活費に回せたかもしれない。
暗黙のルールを変えることはできないのだろうか」と言う。

 こうした実態を受けて、茨城県日立市は、約40年前からランドセルを新入生全員に無料で配布。本年度も今春入学する約1380人のため約1千万円を予算計上した。
また島根県出雲市では通学用にスポーツ用品店が販売するリュックサック(約5千円)が普及。店の担当者は「ランドセルを扱う業者からは恨まれたが、安さと使いやすさから浸透した」と話した。

 18歳未満の子どもの6人に1人が貧困家庭で育つ日本。ランドセル通学に疑問を抱く声は少なくない。

=2016/03/25付 西日本新聞朝刊=
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西日本新聞社
0108ランドセル
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2016/03/26(土) 17:15:13.25ID:ij78Q3A5
【関連記事】
「ランドセル商戦」キラキラした装飾人気 何色選ぶ? 保護者の思い複雑
「自分名義の健康保険証がほしい」おひとり非正規の不安 母子貧困の連鎖が…
公立と私立、どちらが得?保護者に聞くマネー事情 入学金、授業料…家計負担重く
「リボンだけでもいいの買って」公立中の制服“経済格差”  同級生と「比較」不安も
娘に“小遣い”104万円一括渡し 携帯電話料金でもめ高校3年分


最終更新:3月25日(金)13時48分




※2ch投稿者注・
「「リボンだけでもいいの買って」公立中の制服“経済格差”  同級生と「比較」不安も 」
については、
投稿済みの

公立中の制服“経済格差” 素材、機能2万円違い 同級生との「比較」不安も
2016年03月08日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/229362
になる(ヤフー側の西日本新聞記事ではなく、まさに↑の西日本新聞社サイトに飛ぶ)
0109ランドセル
垢版 |
2016/03/26(土) 17:18:42.85ID:ij78Q3A5
※2ch投稿者注)


「「ランドセル商戦」キラキラした装飾人気 何色選ぶ? 保護者の思い複雑」
に関しても、
投稿済みの


ランドセル、さらに個性的 女児向け 広がる選択肢 男児なお「黒」が過半数
2014年09月13日 14時28分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/113936

に飛ぶ。やはり西日本新聞社サイト。

ってか、

・「ランドセル商戦」キラキラした装飾人気 何色選ぶ? 保護者の思い複雑

という関連記事名称から、

・ランドセル、さらに個性的 女児向け 広がる選択肢 男児なお「黒」が過半数

という見出しは、別の記事かと思っちゃうよ。ちょっと、関連記事名称に無理があるのでは。
0110ランドセル
垢版 |
2016/03/26(土) 17:26:46.90ID:ij78Q3A5
そういえば、

「6万円でも安い方」ランドセル、家計に重荷 無料配布や見直す動き広がる (西日本新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00010001-nishinp-soci

という記事が、

>>106に貼った

ランドセル、家計に重荷 無料配布や見直す動き広がる
西日本新聞 3月25日(金)11時12分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00010001-nishinp-soci

なんだが、まったく同じURLでも、微妙にタイトル(題名)違うんだな。
更新されて本文の誤植が直っていたりするのはヤフーニュースにありがちだちだが、題名が(意味的にはほぼ同じ範囲内とはいえ)変わるのは初めて見て、なんか新鮮。
0111実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 13:40:55.56ID:9m2DffYJ
セーラー服着たかったぁ〜(駄) 生活・身近な話題 発言小町 大手小町 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0119/747805.htm
(抜粋なし)

セーラー服、着たかったぁ〜
2016年02月19日
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/plus/hnews/20160219-OYT8T50025.html?cx_text=11&;;from=ytop_os_txt2
(前半のみ抜粋)

 皆さんの通った中学校、高校はどんな制服でしたか?

 発言小町に「セーラー服着たかったぁ〜(駄)」という投稿が寄せられました。トピ主の「猫侍」さんは、40歳代の女性で、この春、中学生になる女の子がいます。猫侍さん、ちょっと早いですが入学おめでとうございます!


 投稿してくれた1月半ば、トピ主さんは娘さんと制服を注文しに出かけました。娘さんが入学する中学校はセーラー服。小さい頃からセーラー服が大好きというトピ主さんですが、「残念ながら中、高ともつまらないブレザーの制服」だったそうです
。娘さんの制服姿を見て、さぞうれしかったことでしょうね。


 店内にはいろいろな学校の制服が展示されていて、セーラー服だけでも白いスカーフのもの、グレーが基調でスカーフが赤色のものなどもそろい、トピ主さんはテンションが上がった様子。
「いいなぁ、こんなの着て毎日学校通いたかったぁ」と娘さんに話しましたが……「スカートは冬寒いしジャージがいい」と一蹴されてしまったそうです。


 さて、トピタイトルのように、「『セーラー服を着たかった』という人はいますか?」と問いかけたところ、「分かりますっ!!!」「はいはーい!」などなど、“セーラー服が着たかったのに着られなかったクチ”という皆さまが集まってくれました。
男性からのレスでは、中学の詰め襟は「黒いボタン」、高校は「ホック」で、金ボタンの詰め襟に憧れているとつづられていました。「金ボタンの学生服でセーラー服の可愛かわいい娘こと歩いてみたかった」そうです。男性には、そんな憧れポイントがあるのですねー。
0112実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 13:42:38.82ID:9m2DffYJ
〜〜
全日本ストリートファイターZERO2チャンピオンシップhttps://www.youtube.com/watch?v=znlHdwF5ojA

セーラー服大好き!Part27http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1422023565/366前後
>女子と制服のことで雑談中、「ガクランは首回りが窮屈」てなことを言ったら、ある女子がセーラー服をヒラッと捲って、ギュッと締めたベルトを見せて「私達はウエスト締めるから・・・・」と返された。

名古屋襟のセーラー服大好きっ!十四学期目http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1402113212/915-
>ほんにねぇ。特別な理由でも無い限り6月1日絶対だった。
>教師に申告してそれで通れば許されたけどそれでも一週間前から。
>あの頃は生徒もそれをよしとしていたのか文句言うのは居ないに
>近かったしまして学校に直談判する奴は居なかった。
>学校側にPTAも同調してたしね。

>衣替え前後のジメジメ蒸し暑い日に、分厚い大襟で暑苦しい状態に留め置かれていたのが懐かしいな。
暑いからセラ脱いで半袖体操服で授業受けようとした子が、女教師に「体操服で授業はダメ!」と一喝されて、渋々体操服の上からセラを着用させられたこともあった。男子は下にカッター着てれば脱ぐの自由だったけど、女子はね…
しかも10月頭は洗濯直後だったからまだしも、5月末はずっと着っ放しだった とか普通だったからね。

> 2・3年はほぼ夏になってるようだな。
>でも1年はまだ夏服の採寸・納品が済んでないからか、全員冬っぽいよね。
>お姉ちゃんが涼しく夏服になっているのに、チビちゃんが分厚い冬セラに
>分厚いカバーまで装着させられてヒーヒー言ってるのって、なんかいいよねw

>女子特有の裏校則で、下級生が早くから夏セラに
>なるのは生意気とかで、5月いっぱい冬セラ強要はもちろん、部活によっては6月に入っても
>なかなか夏セラ許可が先輩から出ず、汗臭い冬服続行させられてた子も居た。
> 10月の衣替えでは2年生が特権を得て、1年には9月中から冬セラ強要しつつ、
>自分らはギリギリまで夏セラで過ごすとか、女子らしい序列意識だね。
>狂死は狂死で「ええか、お前ら、6/1までの1週は特別に夏服も認めたる・
> 6/1から1週は特別に冬服も認めたっとるんだ」などとワケわからんことを言う奴も居たわ。
0113いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱
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2016/03/31(木) 13:50:10.58ID:9m2DffYJ
いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱

2016年02月16日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/224803

 高校3年の大樹(18)はカップラーメンをリュックサックにいっぱい詰め込んでもらうと、頭を下げた。
 
 「先生、ありがとうございます」
 
 福岡県のある公立高校。「生徒指導室」に置かれた段ボール箱にはパック入りのご飯やカップラーメン、レトルトのカレー、缶詰が入れられている。家で十分な食事が取れない生徒が持ち帰る。他の生徒には知らせていない。


 指導室に米やカップ麺


 大樹は生活保護を受ける父親と2人で暮らし、奨学金をもらい高校に通う。生徒支援を担当する教諭の田中幸四郎(31)が大樹の異変に気付いたのは2年生の時。修学旅行費の積み立てなど、月に約1万円の校納金がまったく入金されなくなった。

 家庭訪問しても、父親は居留守。何度も通うと「うるさい! せからしい!」と怒鳴られた。父親は息子に食事を全く与えず、大樹の奨学金も流用していた。

 大樹は週に数回、夕方飲食店でアルバイトをし、店のまかないで食いつなぐ。生徒指導室の食料は、大樹の「生命線」だ。

 間もなく卒業。本当は専門学校に進学したかった。学力は申し分なかった。だが、田中はこう伝えた。

 「1年間で100万円かかる。奨学金をもらっても、お父さんが流用する。就職したほうがいい」。大樹は泣く泣く進学を諦めた。

 田中が生徒指導室で食料提供を始めたのは約3年前。生徒の相談に乗っているうちに、経済的な理由や養育放棄で食に困窮するケースが少なくないことに気付いた。がりがりに痩せ、「最後に何を食べたか覚えていない」と話す生徒もいた。

 民間の支援団体代表にそうした現状を話すと、「私たちが食品を提供しましょう」と申し出てくれた。これまで継続的に受け取った生徒は約10人。田中の個人的努力と民間団体の取り組みが、子どもたちの食をかろうじてつなぐ。

 「学校は子どもを救う最前線。子どもたちが抱える問題は、目を凝らさなければ見過ごしてしまう」

 家庭や行政の福祉部局を日々、走り回る田中は自らにこう言い聞かせる。 👀
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0114いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱
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2016/03/31(木) 13:50:37.37ID:9m2DffYJ
   ◇   ◇

 小学2年の葵(8)は、母子家庭で中学1年の兄と3人暮らし。母親は精神疾患を抱え、育児もままならない。自宅アパートは脱ぎ捨てた服やごみ袋であふれ、足の踏み場もない。

 母親は、体調がいい日は食事を作るが、それ以外はコンビニ弁当か菓子パン。一日の食事が給食だけの日も珍しくない。教師たちがおにぎりやパンを買い、職員室で隠れて食べさせるのが日課だ。

 スクールソーシャルワーカーの山田由希子(50)によると、葵がある日、口元に前日の給食で飲んだ牛乳の跡を付けて登校した。顔を拭きながら「ちゃんと顔を洗っている」と聞くと、
葵は「顔とか洗ったことないよ」。「歯磨きは?」と聞くと、「保育園のときにしたことがある」。

 様子を見かねた山田が昨年夏、母親に「夏休みの間だけ、児童相談所の一時保護施設に預けませんか」と提案すると、母親は二つ返事で応じた。

 寂しい思いをしているだろうと山田が施設へ面会に行くと、葵は「ご飯が3回あって、おやつも出るとよ」「お部屋がきれいで、お布団も1人ずつにあるんよ」と満面の笑みで話した。

 「食事を満足に取れない子には、児相の保護施設ですら天国なんです」と山田は言う。

 葵にとって、1カ月間の施設生活は楽しい思い出。 「またあそこに行きたいんだけど、どうしたら行けると?」。葵が山田に尋ねる。「もう行かん方がいいよ」と諭すと、葵は不満そうにつぶやく。

 「なんで? また行きたいなぁ」 (登場人物はいずれも仮名)

   ◇   ◇

 深刻化する子どもの貧困。その現実を教育現場から報告する。


=2016/02/16付 西日本新聞朝刊=


 ◆いま、学校で(2) 制服買えず入学式欠席
 ◆いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」
 ◆いま、学校で(4) いつか高校に行きたい
 ◆いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行
 ◆いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
0116いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」
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2016/03/31(木) 13:53:27.96ID:9m2DffYJ
いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」

2016年02月18日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/225259

 〈次のひらがなをカタカナにしなさい〉
 
 (1)ばなな(2)あいすくりーむ(3)しゅーくりーむ…
 
 これは、九州北部の高校が、全校生徒を対象に実施する検定試験の実際の問題だ。この学校では高校の授業と同時に、小学1年〜中学3年レベルの基礎的学力の埋め合わせを進める。

 きっかけは、10年前に行った学力調査。当時の3年生に小学校の問題を解かせたところ、6割の生徒が小学3〜4年レベルでつまずいていることが判明した。

 「このレベルが解けない生徒は、基礎的学力を身に付ける時期に両親が離婚したり、家庭の経済状況が苦しかったりするなど、何らかの要因を抱えていることが多い」。同校教諭の加藤信介(60)は言う。

 加藤の言葉をデータが裏付ける。全校生徒の約4割がひとり親家庭。低所得のため税金が免除される非課税世帯は3割超に上る。

 加藤は今年、3年生が進学のため日本学生支援機構に奨学金を申請した書類を見て驚いた。

 〈生活保護世帯 父の年収0 中学生の姉妹あり〉〈母子家庭 母の年収30万円 兄弟2人〉〈母子家庭 母の年収85万円 小中学生の妹、弟あり〉

 行政関係者からは「こんな学生を進学させてどうするんですか」と言われた。進学しても学費を稼ぐためアルバイトに追われ、疲れ果てて中退する卒業生は少なくない。

   ◇   ◇ 👀
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0117いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」
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2016/03/31(木) 13:53:53.64ID:9m2DffYJ
 「10歳の壁」。多くの教師がこう呼ぶ現象がある。

 子どもは幼少期、親や周囲の大人から話しかけられたり、本を読み聞かされたりしながら言葉を学ぶ。
養育を放棄され、大人との関わりが極端に少ないと語彙(ごい)の習得が遅れ、抽象的な概念や複雑な問題を考える能力が育ちにくいとされる。

 文章の読解や分数などが登場し、学習内容が難しくなる小学3年、4年時に、こうした問題が表面化することが多いという。背景に、貧困が横たわることも少なくない。

 九州中部の公立中学校に通う3年生の浩輔(15)も、そんな一人だ。

 〈王はりこうになりたかった〉。浩輔は授業の音読で、「走れメロス」のこの一節をうまく読めなかった。「利口」という言葉を知らなかったからだ。

 浩輔が小学校に入って間もなく、両親は離婚。母子家庭になり、母は昼間は仕事、夜は飲み歩いた。浩輔と3歳下の妹は「公園や商業施設のフードコートで夜遅くまで過ごしていた」。
小学校からの申し送りには、こう記されていた。

 「幼いころから積み上げるべき思考力が育っていない」と浩輔を見守ってきた教諭の田尻和夫(55)は思う。中学卒業を目前に「俺、どうせばかやけん」と口癖のように話し、
生活すべてに投げやりになっているような姿が、何よりも気にかかる。

 専願で私立高校に合格した浩輔。「このまま行けば高校を中退してしまいかねない。何とか踏ん張って卒業し、安定した職に就いてほしい」。祈るような気持ちで送り出す。

(登場人物はいずれも仮名)


=2016/02/18付 西日本新聞朝刊=


 ◆いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱
 ◆いま、学校で(2) 制服買えず入学式欠席
 ◆いま、学校で(4) いつか高校に行きたい
 ◆いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行
 ◆いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
0118いま、学校で(4) いつか高校に行きたい
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2016/03/31(木) 13:54:47.97ID:9m2DffYJ
いま、学校で(4) いつか高校に行きたい

2016年02月19日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/225523

 16歳の朱美は昨年3月に九州北部の公立中学校を卒業し、今はアルバイトをしながらお金をためている。
 
 2年前の春。スクールソーシャルワーカーの佐藤真由子(38)は、いつも黒ずんだブラウスを着ている3年生の朱美の姿が気になった。声を掛け続けると、1カ月ほどたったころ朱美が打ち明けた。
 
 「うちには、お金ないけんさ」

 派遣労働者の父親と2人暮らし。借金取りに気付かれないよう、公営団地の部屋の電気をつけず息を潜める夜があること。

 食事は、給料が出たときに父親が買い込んだカップ麺と菓子パンばかりで、制服のブラウスも1着しか持っていないこと。

 朱美が徐々に心を開いてきた1学期のある日、佐藤が家庭訪問すると、「暇だから勉強しとった」。手には使い古した参考書。朱美の成績は学年で中の上。
生活は苦しくても勉強は欠かさず、公立の普通高校に合格する学力があった。

 担任は奨学金を借りて進学するように説得した。だが、父親は「奨学金も借金やろ。高校なんか行かんでいい」と拒み続けた。

 2学期に入り、3年生は進学の話題でもちきりになる。朱美は「学校は嫌いだから、高校には行かん」と言い張り、やがてほとんど登校しなくなった。結局、進学せずに卒業した。

 でも、朱美は進学をあきらめていなかった。卒業後しばらくして、佐藤の携帯に連絡してきた。

 「すぐに進学しなくても、高校に行けると?」。働きながら通える定時制高校があると伝えると、「お金をためていつか行くよ」。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
0119いま、学校で(4) いつか高校に行きたい
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2016/03/31(木) 13:55:10.19ID:9m2DffYJ
   ◇   ◇

 朱美が目指す定時制高校。そのうちの一校に通う潤(17)は朝5時半に家を出て建設現場で働き、学校へ着くのは午後5時半ごろ。作業着姿で9時まで授業を受ける。

 「早く自分の力で生活できるようになりたい」。潤の表情は明るい。

 母親と2人暮らし。毎月約13万円の生活保護費が暮らしを支える。潤は毎月10万円の給料から7万円を蓄え、1人暮らしに備える。

 潤の頑張りには理由がある。従来、生活保護世帯の高校生が収入を得た場合、保護費が減らされていた。
だが、国は、2014年度から進学や自立のための預貯金であれば、保護費は減額されない、と実施要領を改正した。

 そのことを潤は入学した2年前の春、担任の橋田進一(49)から教えられた。

 ただし、卒業後に就職しても、1人暮らしをしない限り「世帯収入」とみなされ、母親の保護費が減額される。蓄えは母親のためでもあり、
「建設会社を起こして家を建てたい」という自分の夢のためでもある。

 この定時制高校で、生徒の3割は生活保護世帯。ただ、潤のように預貯金ができている生徒はまだ3人にとどまる。

 橋田は言う。「預貯金ができるようになり、貧困の連鎖を断ち切るチャンスが広がった。生徒たちを後押ししていきたい」

(登場人物はいずれも仮名)


=2016/02/19付 西日本新聞朝刊=



 ◆いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱
 ◆いま、学校で(2) 制服買えず入学式欠席
 ◆いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」
 ◆いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行
 ◆いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
0120いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行
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2016/03/31(木) 13:55:56.69ID:9m2DffYJ
いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行

2016年02月20日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/225746

「進級が厳しいから、面倒をみてもらえないか」
 
 九州北部の私立高校。昨年1月、同校教諭の合田保(52)は、1年生の担任から望(16)について相談を受けた。

 望は、ひと月約3万円の奨学金を受けているが、1月までに振り込みがあった学費などの校納金は、2カ月分の約6万円だけ。3月までに残額の約30万円を納めなければ進級ができず、退学処分になる。

 望は母子家庭で、母親は無職。生活保護を受けているが、奨学金も生活費に充てていた。「支払う金がない」と途方に暮れる母親に、合田は提案した。

 「奨学金の通帳と印鑑を私に預けませんか。学校側と掛け合って、何とかお子さんを卒業させます」

 合田はいま、望を含めて5家庭から通帳と印鑑を預かる。親から委任状をとり、卒業までの納入計画書を学校側に提出し、奨学金のやりくりを代行する。これまで、十数人の生徒を同じ方法で卒業させた。

 当初、学校側はトラブルを恐れて合田の活動に難色を示していたが、今では認めている。「本当はやってはいけない事かもしれないが、生徒を卒業させるためにはやむを得ない。親からも感謝されている」

       ‡ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
0121いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行
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2016/03/31(木) 13:56:11.56ID:9m2DffYJ
 九州のある小学校。4年生の担任教諭、大迫裕子(48)は、生後10カ月の赤ちゃんを抱いたまま、5時間目の授業をしていた。机に向かう児童の間を行ったり来たり。幸い、赤ちゃんはずっと寝息を立てている。

 赤ちゃんは、このクラスの遼(10)の一番下の妹。ほかに小2、保育所の年長、年中がいる5人きょうだい。生活保護を受ける母親と暮らす。大迫が教室や職員室で赤ちゃんを預かるのは、これで5回目。理由はこうだ。

 1学期、母親からたびたび「給食を食べたら遼を家に帰して」と学校に電話がかかり、やむを得ず帰していた。

 母親は子守を長男の遼に任せて、通院や買い物のため外出していた。遼は朝も弟妹を保育所に送ってから登校するため、たびたび遅刻。成績は落ち、友達は離れ、クラスでも浮き始めた。

 「どうしても出掛けなきゃいけないときは、学校に連れてきて」。昨秋、大迫がこう伝えると、母親はさっそく赤ちゃんを職員室に連れてきた。

 遼の早退は次第に減ってきた。休み時間に計算や漢字に取り組み、勉強の遅れを取り戻そうとしている。

 赤ちゃんが教室に来たことで、家庭事情を知った級友は「大変やな」と遼に声を掛けるようになった。昨年末には母親のパートが決まり、赤ちゃんも近く保育所に入ることが決まった。

 教師がそこまでする必要があるのか、と言う同僚もいる。大迫は、遼の母親も貧しいひとり親家庭に育ったことを知っている。教師にとって「困った親」も、かつて救われなかった子どもかもしれない−。
「家庭が荒れていたら、子どもは救えない。家庭を変えていかないといけないんです」

 合田と大迫。一教師の踏み込んだ行動が、子どもたちを支えている。

 (登場人物はいずれも仮名)


 =おわり

=2016/02/20付 西日本新聞朝刊=


 ◆いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱
 ◆いま、学校で(2) 制服買えず入学式欠席
 ◆いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」
 ◆いま、学校で(4) いつか高校に行きたい
 ◆いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
0122いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
垢版 |
2016/03/31(木) 14:01:40.28ID:+beLtBDX
いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
2016年02月25日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/226745



 子どもの貧困を考えるキャンペーン「子どもに明日を」の第2弾連載として2月16日〜20日に掲載した「いま、学校で」には、読者からファクスやメールなどで約50件の意見が寄せられた。
連載はヤフーニュースにも転載され、9千件を超える書き込みがあるなど、ネット上でも大きな反響を呼んだ。学校で起きている貧困の実態に「信じられない」と驚く人。支援を申し出たり、食料を送ってきたりする人。
シングルマザーの雇用改善を求める人。本紙に寄せられた声の一部を紹介する。

 連載では、満足に食べられず、学校でレトルト食品を受け取る子や、高校進学をいったん断念した子などの現状を描いた。

 目立ったのは、同年代の子を持つ親たちからの反応だ。福岡市東区の男性は「同じ年頃の男の子がいる。何もしないではいられない」と支援の方法を尋ねた。
福岡市で次男を産んだという東京都の女性は「子どもは親を選べない。どんな親の元に生まれるかで人生が決まるのは胸が痛む」、
京都府の女性は「親もいろんなことがうまくいかず、いらいらが子どもに向くのだと思う」と、それぞれ食料提供を申し出た。

 行政や民間の支援策の数は多いが、子どもたちにその情報が届いていないとの指摘も。大分県日田市の男性は、看護師免許を取るために奨学金を出して支援している地方病院などの例を紹介し、
「日本を背負っていく若者の未来を、なんとか希望のあるものにしてやりたい」と訴えた。

 税制や労働環境の悪化など政治の責任を問う声もあった。茨城県の男性は「アベノミクスの陰で貧困にあえいでいる世帯が多数いると思うと切ない。
消費税導入の趣旨は、貧困世帯や要介護者を援助するということだったのに…」と疑問視した。「まずは非正規雇用を減らして雇用と社会を安定化させることが必要」と提案する声もあった。・ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
0123いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
垢版 |
2016/03/31(木) 14:02:22.26ID:+beLtBDX
 制服が買えず入学式を欠席した中学生に触れた2回目の反響は特に大きく、制服購入にまつわる体験談も多数寄せられた。

 ある女性は「娘の中学の入学説明会で、学校から『お下がりはなるべくやめて』と言われた。制服には生徒の名前の刺しゅうが入っており『刺しゅうがないと入学後の合宿に参加できません』とも言われた」と紹介。
制服のリユース(再利用)が進まない原因の一つに、学校の姿勢を挙げた。

 1995年の阪神大震災で自宅が全壊した大阪府の男性は「娘が転校した中学で制服を買えないでいると学校が卒業生の分をくれて助かった」。その経験から、自らが今、卒業生から新入生に制服を回す活動をしているとつづった。


=2016/02/25付 西日本新聞朝刊=

 ◆いま、学校で(1) 生徒の食「配給」が命綱

 ◆いま、学校で(2) 制服買えず入学式欠席

 ◆いま、学校で(3) 貧困が招く「10歳の壁」

 ◆いま、学校で(4) いつか高校に行きたい

 ◆いま、学校で(5) 担任が教室で子守代行
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こども食堂サミットin九州 4月24日、天神で開催
【子どもの貧困を考える】連鎖を断つには<中>「一人じゃない」が生きる力に
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0124経済苦で高校中退5千人超 授業料無償化5年、支援に課題
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2016/03/31(木) 14:03:01.38ID:+beLtBDX
経済苦で高校中退5千人超 授業料無償化5年、支援に課題

2016年03月07日 14時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/229205



 高校授業料無償化が始まった2010年度から5年間に、経済的理由で高校中退を余儀なくされた生徒が全国で5385人、九州で少なくとも754人に上ることが、西日本新聞のまとめで分かった。経済的理由による長期欠席者(年間30日以上)も14年度だけで、
全国で2044人、九州で少なくとも約100人。経済苦で学びたくても学べない子が多数おり、授業料免除や現行の奨学給付金制度では、親の所得格差が子の教育格差を生む「貧困の連鎖」を断ち切れていないことが浮き彫りになった。

  文部科学省は毎年度、全国の国公私立高校を対象に、中退や長期欠席の理由を調査。経済的理由をはじめ、中退は学業不振など8項目、長期欠席は不登校など4項目の分類から選択させ、全国総数など一部を公表している。

 本紙は、同省や九州の各県市などに10〜14年度の経済的理由による高校中退者と長期欠席者の数を質問。「文科省の公表データ以外は出せない」とした熊本、大分両県以外から回答を得て集計した=表参照。

 14年度は、経済的理由による中退者が全国で1208人。九州は福岡47人▽佐賀1人▽長崎9人▽熊本27人▽大分9人▽宮崎5人▽鹿児島80人−の計178人。長期欠席者は九州で少なくとも計98人。
2県を除く九州の公私立別で中退者は公立28人、私立114人。長期欠席者は公立52人、私立46人となっている。 👀
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0125経済苦で高校中退5千人超 授業料無償化5年、支援に課題
垢版 |
2016/03/31(木) 14:07:18.31ID:+beLtBDX
 高校では、授業料以外に教材費や修学旅行費の積み立て、通学費なども必要。教育費以前に、家計を支えるために働かざるを得ないケースもあるという。

 複数の自治体の担当者は「『経済的理由』でなくても、貧困が要因となって『学業不振』などに分類される事例も多い」と話した。

 14年度から高校授業料無償化制度に所得制限が導入され、同時に低所得層の私立高生への就学支援金は加算。
返済不要で使途を限定せず、授業料以外の修学旅行費や教材費などに充てられる高校生等奨学給付金制度も始まったが、なお課題は多い。



 実態はもっと多い

 子どもの貧困問題に詳しい湯澤直美・立教大教授(社会福祉学)の話 文部科学省が把握している高校の中退理由は、選択肢から一つだけを選ぶ方式のため、複数回答にすれば「経済的理由」はさらに多くなるだろう。
不登校の定義も病気や経済的理由によるものを除いており、調査方法の改善が必要だ。義務教育であっても学校納付金がかかり、高校ではより保護者負担が増える。
教育格差を解消するには、授業料以外の諸費用を含めた「完全無償化」が望まれる。


=2016/03/06付 西日本新聞朝刊=
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娘に“小遣い”104万円一括渡し 携帯電話料金でもめ高校3年分 子育てコラム 話題に
義務教育、重い負担なぜ 制服、かばん…中学入学で9万円
虐待「189番」案内改善 今春から半分以下に短縮 厚労相明言
いま、学校で 読者の声 「何もしないではいられない」
武雄市が「こどもの貧困対策課」 九州初、ひとり親家庭支援へ
「子どもの貧困」議連発足 超党派で政策提言へ
0126実習生さん
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2016/03/31(木) 14:11:52.70ID:+beLtBDX
2015年10月1日


高1女子に奨学金を返還命令!福島市の非情な決断の是非

河野 晃 | 弁護士

河野 晃

この記事を読むのに必要な時間の目安: 約 1 分
http://jijico.mbp-japan.com/2015/10/01/articles18566.html

生活保護の現場で一見シビアな判断が下される原因

高1女子に奨学金を返還命令!福島市の非情な決断の是非ある女性のコラムによると、平成26年4月、福島市は母親と生活保護を受けて暮らす女子高校生が得た給付型奨学金の全額を収入と認定し、保護費を返還するよう求めたとのことです。
福島市の行った処置は人道的に信じがたいように思えます。しかし、生活保護の現場ではこうしたケースは決して珍しいものではありません。

今年の3月には、生活保護を受けて暮らす女子高校生が修学旅行に参加するために始めたアルバイトによって稼いだお金を、川崎市が返還するよう決定した処分について、これを取り消すという判決が出ています。
生活保護の現場で一見シビアな判断が下される原因は、大きく二つあると考えられます。一つは生活保護の目的、一つは現場の判断方法に関連するのではないかと考えます。

「最低限度の生活」に必要な分しか支出しない

生活保護の目的は、「その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長すること(生活保護法1条)」です。「最低限度の生活」については、保護の種類によって基準額が細かく決められており、余分な援助が出来ない仕組みになっています。
誤って過分に保護費を出してしまった場合や、不正な手段を用いて過分の保護費を得た者に対しては、返還や徴収することにより、事後的な解決を図る仕組みです。

生活保護は、世帯の収入と基準額との対比により支給されるか否かが決まりますが、ここにいう「収入」は働いて得たお金、いわゆる「勤労収入」というもののほか、年金や恩給、仕送りによって得たお金なども含まれます。
あくまでも、「最低限度の生活」に必要な分しか支出しないというルールが定められているわけです。
0127実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:12:34.40ID:+beLtBDX
生活保護のルールは非常に難しい

こういったルール(生活保護法)があり、それを使って実際に生活保護を支給したり、返還を求めたりするのは、法律の建前上は「都道府県知事」や「市町村長」等と定められています。
しかし、実際に知事や市長らが現場仕事をしているわけではなく、生活保護の実務については、公共団体の職員が対応しているわけです。

生活保護のルールは非常に難しいところがあり、各職員一人一人が正確に理解した上で対応を行っているのかは非常に疑問が残ります。
また、「水際作戦」に代表されるように「生活保護を受給させない」ということに価値観を見出して仕事をしているのではないかと疑いを持たざるを得ないケースも存在します。

もちろん、生活保護の不正受給については大きく報道されるケースもあり、現場を担当する職員としては警戒心を持っていることは理解できます
。担当する職員とすれば、生活保護が税金を元に運営されており、支出の増加が財政の圧迫に繋がるという意識があるのでしょう。そんな意識自体は正しいと思われますが、前提となる知識が十分ではない者が節約する意識を全面に押し出して仕事をすれば、
どういう方向に話が進むかは一目瞭然です。

少なくとも「不正だ」と糾弾されるべき内容では無い

冒頭で紹介した2つのケースでも、現場担当者の十分ではない知識により、誤った判断が生じた可能性があります。いずれも学業を充実させるためのお金であり、贅沢をするためのお金ではありません。
少なくとも「不正だ」と糾弾されるべき内容では無いはずです。福島市のケースも、再審査請求によって裁定がひっくり返ったようです。

もちろん、一つ一つの判断は非常に難しいケースもあります。そうした場合、現場の職員とすれば、「支給したものを返せというよりは支給しないとした方が良い」「返させるかどうか迷ったら、とりあえず返させる決定を出す」と考えるのが立場上、自然なのかもしれません。
ただ、もし不合理な判断がなされたとしても、不服申し立てや裁判によって判断は変更される可能性もあります。生活保護を受給している人で疑問を抱く人がいれば、「法テラス」という機関を利用し、弁護士への相談や依頼を検討してみるべきでしょう。
0128実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:13:27.77ID:+beLtBDX
目的は「修学旅行代」

生活保護家庭の女子高生アルバイト代返還騒動の結末とは

2015年04月08日(水) 17時00分
〈週刊女性4月21日号〉
http://www.jprime.jp/tv_net/trouble/10995

seikatsuhogo1神奈川県川崎市で生活保護を受けているある家庭の女子高校生が、修学旅行に行くためにドラッグストアで時給830円のアルバイトをして、旅行代を自分で振り込んだ。しかし、川崎市は「娘のバイトは未申告。保護費を返せ!」と迫ってきたという。

「どうしようかな……。困ったな。まあ、どうぞ、汚いところですが、お入りください」

 生活保護を受けて暮らす父親(53)はそう言って、記者を自宅に招き入れた。

 2010年に公立高校2年生だった長女(当時15)のアルバイト収入を申告せず生活保護費を不正受給したとして、川崎市が約1年間のバイト代計32万5986円を返還するよう求めたのは「不当だ」と裁判に訴えた。

 バイトは’10 年5月、長女が修学旅行費9万8000円を捻出するため始めたという。ドラッグストアのレジ係で時給830円。家族の生活費に充てたわけではなく、旅行費以外は大学受験料などに使った。
自ら稼いだお金で進学の道を切り開いた。それを没収するのは筋違いではないか、と父親は主張した。

「生活はずっと苦しかったし娘もはじめは“修学旅行には行かない”と言っていた。でも周囲の友達の雰囲気につられて“やっぱり行きたい”となったんです。貧乏は自覚していました。娘が“何か買って”とせがんだことなどありません。
定額のお小遣いをあげたことはないし、お年玉もなし。娘はいろんなことをガマンしてきました」(父親)

 ‘12 年10月の提訴から約2年半、横浜地裁(倉地康弘裁判長)は3月11日、川崎市の保護費返還決定を取り消す判決。父親の完全勝訴だった。
0129実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:13:53.01ID:+beLtBDX
 判決は、修学旅行費分は「就学に必要な費用であることは明らか」と認めた。バイト代の残額についても「実際に大学に進学していて学業のために有効に活用されている」とし、「申告しなかったことでただちに不正とするのは酷」と理解を示した。

 長女は親に頼るわけにはいかなかった。訴状などによると、父親は電気工事の仕事をしていたが、’05 年ごろ心臓疾患が悪化して働けなくなった。会社員の母親はうつ病を患い、’08 年ごろ仕事を辞めた。
貯金は’10 年4月に底をつき、生活保護を受け始めたばかりだった。修学旅行はその年の秋に迫っていた。

「生活保護は恥ずかしいことかもしれない。少なくとも胸を張れることではない。でも私は、自分のことは自分で何とかしようとする娘の成長がうれしくて、
福祉事務所の担当ケースワーカーに“娘が修学旅行代に充てるためバイトを始めたんです”と少し自慢げに報告したんです」(父親)

 裁判では、娘のバイト開始報告の有無が争点のひとつになった。生活保護受給家庭では、たとえ子どものアルバイト収入でも申告義務がある。市は、親から申告がなかったことが生活保護法78条の「不正受給」にあたると判断して保護費返還を決めていた。

 父親は「申告が必要ならばバイトを報告したときにそう言ってくれればいいじゃないか」と主張し、担当ケースワーカーは「そんな報告は聞いてない。申告義務についてはパンフレットを読めば書いてある」と真っ向から対立した。

 判決は、市の不手際を指摘した。

「娘のバイト収入発覚後、市は使い道について両親に質問したことがない。処分決定にあたっても、使途が考慮されることはなかった。本件処分はその点で慎重さを欠いた」

 つまり、説明不足というわけだ。川崎市は控訴を断念し3月末に判決が確定した。

「反証する新材料がなかった。再発防止策として、高校生のバイト収入について説明するよう徹底し、受給者からは“説明を受けた”と署名してもらっている。判決は真摯に受け止めている」(同市生活保護・自立支援室)
0130実習生さん
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2016/03/31(木) 14:16:07.57ID:+beLtBDX
高1女子に奨学金を返還させた福島市の非情


みわよしこ [フリーランス・ライター]

【第24回】 2015年9月25日
http://diamond.jp/articles/-/78909

2014年4月、母親と二人で生活保護を利用して生活している福島市の女子高校生が、得られた給付型奨学金を全額、自治体に収入認定され、返還するよう求められた。
しかし2015年8月、厚労省は福島市の決定を不当とする裁決を下し、女子高校生はやっと、経済的な困難の少ない高校生活が送れるようになったところである。

今回と次回は、この問題についてレポートする。まず、出来事の背景は何であり、母親はどのような半生を送ってきたのだろうか?

奨学金は「収入」だから取り上げる!?
高1女子を待ち受けていた衝撃


勉強に励む女子高生は、なぜ急に奨学金の返還を求められてしまったのか

?2014年4月16日。福島県内の公立高校に進学して間もなかった長門アスカさん(仮名・15歳)は、いつもと同じように学校生活を送り、帰途についた。
住まいである福島市内の県営住宅に帰宅すると、母親・ミサトさん(仮名・37歳)がただならぬ表情で、

「奨学金、全部、取り上げられちゃうって!」

?とアスカさんに告げた。「取り上げられる」は、正確に言えば「収入認定」という意味である。

?小学6年のときから、母親とともに生活保護に支えられて暮らしているアスカさんは、中学3年生のとき、新高1を対象とした給付型奨学金の募集に応募しており、うち2件で採用となっていた。
その2件で得られる年間合計17万円を、全額、自分の学業に用いることはできなくなってしまったのである。
0131実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:16:32.44ID:+beLtBDX
?取材当日、私の目の前にいた細身のアスカさんは、知的な雰囲気を漂わせ、シャープなイメージの衣服に身を包んでいた。アスカさんは、その時、

「は??なんなの?」

?と叫んだところまでは覚えているそうだ。

「家に帰って、母からそのことを聞いた時に、理解できなくて……絶望というか、怒りがこみあげてきて、わめき散らしてました。その時の記憶は、それくらいです」(アスカさん)

?今回は、アスカさんが生活保護利用の母子世帯の子どもとして直面した問題を理解するため、最初の足がかりとして、ミサトさんの半生に焦点をあてて紹介することとしたい。

?まず、今回の問題の背景には、どのような事情があったのだろうか?

次のページ>> 知っておくべき生活保護基準の二面性



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0132実習生さん
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2016/03/31(木) 14:18:08.95ID:+beLtBDX
?今回の問題を理解するには、まず、生活保護基準の二面性を理解する必要がある。生活保護制度には、重要な原理4つと原則4つがあるのだが、今回は「最低生活保障の原理」と「基準及び程度の原則」が主に問題となっている。

?まず、「最低生活保障の原理」により、生活保護基準は「健康で文化的な最低限度の生活」を実現できるものである必要がある。実際に実現できた時期があったかどうかはともかく、
日本国憲法第25条と生活保護法の建前はそうなっている。これが、生活保護基準の「下限」としての側面である。

?一方で、「基準及び程度の原則」により、生活保護利用者の生活は「健康で文化的な最低限度の生活」を超えてもならない。本人の就労・他制度の活用などがあっても、
なおカネ・モノ(医療・介護・教育・就労など社会生活を含む)が生活保護基準より不足していたり欠落していたりするのならば、生活保護制度によって補われる。しかし、本人の自助努力の結果であるとしても、
収入が生活保護基準以上となるのであれば、超えた部分は「収入認定」されてしまう。これが、生活保護基準の「上限」としての側面である。

?このため、生活保護基準を上回る収入があったら、原則として「収入認定」を受け、福祉事務所へ返還する必要がある。勤労収入の場合は、必要経費(交通費・作業服など)の実費分の補填は認めたうえで、
「働き損」にならないように本人の可処分所得を若干は増やす配慮も行われているが、原則として取り扱いは同様となっている。
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2016/03/31(木) 14:18:55.00ID:+beLtBDX
?今回、最大の問題点となったのは、生活保護世帯の子どもが自らの努力によって獲得した給付型奨学金が、「世帯の生活保護基準の範囲を超えた」という理由によって取り上げられる、いや、収入認定されることの是非だ。

?ミサトさん・アスカさん母子は、支援者・理解者たちの協力を得て、2014年6月、福島県に審査請求を行ったが、2014年11月に却下された。2014年12月、
厚労省に再審査請求を行い、並行して2015年4月、福島地裁で取り消しと慰謝料支払いを求める訴訟を開始していた。

?先月の2015年8月6日、厚労省が福島市福祉事務所の取り扱いを取り消す裁定を行ったため、収入認定されたアスカさんの給付型奨学金は、本来受け取るべき本人のもとに返還されることとなった。
アスカさんの高校生活が、既に概ね半分終わった時期のことである。

?なお、厚労省の裁定理由は生活保護世帯の子どもの進学や進路を切り開くための努力を全面的に認めるものとはなっておらず、
福島市の手続きを主要な問題としたものであったため、その点を争う目的で、訴訟は現在も継続されている。

?そのアスカさんの母、ミサトさんは、どのような半生を送ってきたのだろうか?

次のページ>> 親や教員への不信が募った子ども時代


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0134実習生さん
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2016/03/31(木) 14:20:05.87ID:+beLtBDX
親や教員への不信が募った子ども時代
定時制高校で未来は開けたが…

?ミサトさんは1978年、福島県内で3人きょうだいの末子として生まれ、2歳上の兄・1歳上の姉がいた。サラリーマンの父親と専業主婦の母親は不仲。父親は、外で働いて給料を母親に渡すことはするものの、家庭には無関心だった。
母親は、物心ついた子どもたちに夫の愚痴を垂れ流しては「アンタたちがいなければ、私はさっさと離婚してたのに」と嘆息していたそうだ。

「正直、『そんなに人のせいにするんじゃない!』と思っていました。自分も母親になり、年子の子どもが3人いて大変だったのはわかるんですが、だからって、それを子どもに言っちゃいかんだろう!?と思います」(ミサトさん)

?その後、ミサトさんが10歳のとき、父親は会社を退職し、自営業者となった。母親は父親とともに、自営業の事務や手伝いをするようになった。バブル崩壊直前の時期にあたっており、事業は順調だった。

?しかし子どもたちにとっては、「家に帰っても母親はいない」ということでもあった。学校で何があったか話そうとすると、母親は「うるさい、ジャマ!」と言う。
中学時代のミサトさんは、「お母さんは話を聞いてくれないから、何も話さない。もういいや」と達観していた。
すると母親は「私はアンタの母親なんだから、アンタの考えていることくらい、分かるわよ!」とぶつかってきた。

「母親は、なにもかも『自分は正しい』という感じでした。『自分はなんでもやってきた』という奇妙な自信と、押し付けがましさがありました。大人の自分だからやれることを『アンタもやれるでしょ』と中学生の私に言い放ったり、
よその子や兄・姉と比較して『なんでアンタは』と言ったり」(ミサトさん)
0135実習生さん
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2016/03/31(木) 14:20:59.28ID:+beLtBDX
?中学時代のミサトさんは、高校に行きたいと考えていなかった。数学の授業についていけなくなり、大人への不信感から、

「どうせ先生は、できる子にしか教えないんだから。私が分からなくても、勝手に授業は進んでいくんだから。だったら、もういいや、という感じで過ごしていました。もう、勉強というより、学校に興味ありませんでした。
どうせ、どこでも先生って、こんなものなんだろうと。とにかく『自分は何がしたいんだろう??何のために生きているんだろう?』ばかり考えていました」(ミサトさん)

?しかし、母親に「とにかく高校だけは卒業しなさい」と言われ、中学の先生に「とりあえず面接だけだから受けてみては」と勧められて受験した定時制高校の3次募集に合格して進学したミサトさんを、思わぬ出会いが待っていた。

「先生たちが、中学までのイヤだった先生たちとは全然違っていて、伸び伸びしていて。友達のような感覚で話ができたんです」(ミサトさん)

?学校生活だけではない。

「数学、何もわからなかったのに、小学生に教えるように、わかるまで、ゆっくり説明してくれたんです。『こんな簡単なことが、なんでわからなかったんだろう?』と、初めて思って、楽しくなりました。そして『定時制に来て良かった』と思いました」(ミサトさん)

次のページ>> バイトを掛け持ちしながら英語の勉強を続ける日々


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0136実習生さん
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2016/03/31(木) 14:21:59.60ID:+beLtBDX
?ミサトさんは中学時代から、英語が得意だった。学校がイヤになっても、英語だけは勉強し続けていた。

「定時制高校では、英語は自分だけ別メニューで、他の生徒と違う教材で勉強していました」(ミサトさん)

?コンビニ・ガソリンスタンド・スーパーの惣菜製造などのバイトを掛け持ちし、「時給550円程度」ではあるが1ヵ月8万円程度の収入を得つつ定時制高校で頑張るミサトさんに、
高校教員が、学校推薦を受けての海外でのショートステイの話を持ちかけてきた。ただし費用は自費である。

「とても、行ってみたかったです。日本から出たら何か変わるかも、という漠然とした思いもありました」(ミサトさん)

?しかし小さくない自費負担額がネックとなった。バブル崩壊後、家業の自営業も危機的な状況が続いていた。ミサトさんは教員に「お金がないので、行けません」と告げた。
結局、その機会は後輩のものとなった。「切なかったです」とミサトさんは言う。

?高校時代のミサトさんは、将来について落ち着いて考えることが可能になりはじめていた。「人の役に立つ仕事をしたい」という気持ちが芽生えていたミサトさんは、介護の専門学校に進学したいと考えた。
しかし、あまりにも学費が高額なため、断念せざるを得なかった。
0137実習生さん
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2016/03/31(木) 14:22:26.58ID:+beLtBDX
元夫や親きょうだいから身を守る日々
しかし力尽きて生活保護を申請

?高校卒業後のミサトさんは、実家に住みつつ、温泉の宴会コンパニオンと工場での派遣労働を掛け持ちしていた。
ほどなく、きょうだいの友人として知り合った男性と交際するようになったミサトさんは、アスカさんを懐妊し「俗に言うできちゃった結婚」をした。

「とにかく、家を出たかったんです。居たくないから。自分の居場所がないから。『だったら、さっさと結婚しちゃえばいい』と考えました。今から考えたらバカみたいですが。
そのタイミングで妊娠したので、『じゃ、結婚しよう』と」(ミサトさん)

?現実のものとして「自分で仕事をして一人暮らし」という選択肢を考えるには、地方の高卒女子の賃金は低すぎた。

?しかし、元夫の収入は手取り15万円。親子3人が暮らしていくには厳しい金額だ。さらに元夫は、結婚前に購入した四駆の自動車をどうしても手放さなかった。
その自動車のローンなどの借金の支払いが、1ヵ月あたり合計8〜9万円にも及んでいた。

「支払いを済ませたら、手元に5000円くらいしかなかったんです。産婦人科に行ったら食べられないくらいでした」(ミサトさん)

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0138実習生さん
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2016/03/31(木) 14:23:43.88ID:+beLtBDX
?2歳上の元夫は、父になるには幼すぎたのかもしれない。

「彼は、母親に『お前はかわいいなあ』と、私の前で頭を撫でられていました。彼も、お母さんも(私に見られていても)平気でした」(ミサトさん)

?ミサトさんは、アスカさんを出産して間もなく、クラブで働くようになった。保育園を探してから仕事を探していたのでは間に合わないほど、状況は逼迫していた。
元夫は、アスカさんの世話はしたものの、ミサトさんの手取り月14万円の収入、家にいず外で働いていることに不快を示し、「クラブで男を作って浮気しているのでは?」と邪推した。

?毎晩、「私は子どもを守る義務と責任があるんだから、あなたは文句を言うな」と元夫を怒鳴りつけて働くミサトさんだったが、ストレスから出たアトピー湿疹の掻き傷を元夫が「キスマーク」と思い込んだことから、
アスカさんが生後10ヵ月のとき、同居生活の終わりとなった。

?その後のミサトさんは、家業不振・兄の引きこもりから不安定な状況の続く実家に身を寄せたり、実家の倒産の影響を受けたり、
姉の男性の友人たちに翻弄されたりしながら、工場・クラブ・保険の外交員と数多くの仕事をこなしつつ、アスカさんを育てつづけた。

?しかし、アスカさん小学3年の冬、ミサトさんを異変が襲った。

「家から出られない状態になったんです。高校時代の友達のアドバイスで、付き添ってもらって精神科に行ったら、うつ病ということでした」(ミサトさん)

?この時のことを、アスカさんは、

「私が小2のときから、様子がいつもと違うのは感じていました。でも母は、私には、いつもと変わらない感じで接していましたから、私もいつもどおりに母に接していました。
それまでの母は、必要に迫られてのことだとは思いますが、いつもキビキビ動いていて、仕事熱心でした」

?と語る。
0139実習生さん
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2016/03/31(木) 14:26:32.47ID:+beLtBDX
?その後も無理に働き続けていたミサトさんのもとに、離婚した母親・交際相手と別れた姉が転がり込んできた。精神的負荷から体調を悪化させたミサトさんは、仕事を辞めざるを得なくなった
。障害基礎年金(2級)と児童手当を受給して県営住宅で暮らしながら、やっとのことで母と姉に出て行ってもらうことに成功したミサトさんだったが、アスカさん小6の夏、
障害基礎年金の更新が行えなかったことから、支援団体からコメなどの食糧支援を受けつつ、生活保護を申請。数日後に保護開始となった。

?生活保護についても母親の説明を受けた娘のアスカさんは、

「このとき、はっきり『変わった』と感じたことはありませんでしたが、生活保護が始まって、『少し、余裕ができたかな?』という感じでした」

?という。

?次回は、アスカさんの視点から、中学・高校時代、奨学金収入認定問題、今後の進路への見通しを紹介する予定である。娘と母それぞれにとっての生活保護の意味・「健康で文化的な最低限度の生活」の意味が浮かび上がってくるはずだ。





<お知らせ>
本連載の著者・みわよしこさんの書籍『生活保護リアル』(日本評論社)が、2013年7月5日より、全国の書店で好評発売中です。

本田由紀氏推薦文
「この本が差し出す様々な『リアル』は、生活保護への憎悪という濃霧を吹き払う一陣の風となるだろう」
0140実習生さん
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2016/03/31(木) 14:29:41.73ID:+beLtBDX
高校受験(1)塾通い 「頑張れ」って言われても…

2016年01月12日 12時20分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/217877



 夜の帳(とばり)が降りても、そのビルからはまぶしいほどの明かりが漏れていた。

 11月中旬、福岡市内の学習塾。勉強を終えた制服姿の中学生が次々に外に出てきた。時計は午後11時を回ったところ。ビルの前には数台の車が列をつくっている。アオイ(14)=仮名=は冷たい風に肩をすぼめると、
1台に小走りで乗り込んだ。運転席にいるのは仕事帰りの父親だ。

 この塾には週に6日、土曜日には別の塾にも通う。学校と塾の「ダブルスクール」で一週間が埋まる。夏休みまでは週4日の塾通いだったが、2学期に入ってからはこんな日々が続く。

 「慣れればつらくないよ。自分だけじゃないし」。学校のクラスでも週4、5日の塾通いは珍しくないという。

 帰宅して入浴し、ベッドにもぐり込むのは午前0時すぎ。大好きな漫画もテレビも我慢。学習効率を上げるため睡眠時間は「6時間以上」と決めているから、息抜きする時間はほとんどない。平日は学校と塾で1日のほとんどを過ごす。
夕食は塾の近くで、体に良さそうなメニューの弁当を買って食べるのがお決まりコースだ。

 「家では勉強できないタイプ。友だちもいるし、塾、楽しいですよ」とアオイは笑う。

 第1志望は県内で偏差値トップの私立高校。第2志望も難関の県立校。医者になるのが夢で、医学部の合格率が高い高校を狙う。「人の役に立つ仕事がしたくて。医者はそれが分かりやすいじゃないですか」
0141実習生さん
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2016/03/31(木) 14:30:15.28ID:+beLtBDX
 5月ごろ、学校の担任教諭に志望校を告げると、「頑張れ」とだけ言われた。「今のままならいけるぞってこと? 頑張らないと無理? どっち?」。そうツッコミを入れたかったが、返事が怖くて聞けなかった。

 塾の模試で第2志望は「B判定」とまずまずだが、第1志望は「D判定」。塾の先生からは「このままならビミョー(微妙)」と、春から言われ続けてきた。「どっちかに受かればスマホを買ってもらう約束。気合、入れないと」。
だが、11月の模試でも第1志望は「D」のままだった。

 担任に志望校を伝える三者面談が迫った11月末。アオイは母親(48)と相談して志望校を変更することにした。県立校は受験せず、別の私立校を増やす。そのほうが試験対策がしやすいからだという。

 ある土曜日の午後7時半、母親は塾のロビーでアオイを待っていた。手元には手作り弁当。アオイは雑談しながら食べると、また教室に戻っていった。

 「こんなに塾に通わなくてもと思うけど、本人がやめないって言うんですよ」。母親は苦笑いした。勉強は学校で十分と思っていたのに、「成績が落ちている」と塾を勧めてきたのは学校側だったという。

 二つの塾で月謝は計5万円ほど。共働きでも、子ども2人の進路を思うと家計に余裕はない。学費が安い県立校に行く選択肢もあったが、私立なら大学受験の対策が充実しており、塾の費用を軽減できる、と読む。
3年後に国立大に進んでくれるならとの期待もある。

 偏差値が高い学校を出れば将来が保障される時代ではないとは思うが、親として「できる限り将来の可能性を広げてあげたい」と考える。

 その日、授業が終わると、アオイはひとり、夜道を歩きだした。もう一つの塾で自習するのだという。空の弁当箱を手にした母親は、その背中を無言で見送った。「頑張ろうね」と心でつぶやきながら。

    ■    ■
0142実習生さん
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2016/03/31(木) 14:30:20.46ID:+beLtBDX
 私立高校入試が来年2月に本格化、3月には公立高校入試。受験生たちは志望校を決め、本番モードに入った。親子や教師の視点からリポートする。

    ◇    ◇

 通塾率全国平均は6割超

 中学3年生はどれくらい塾に通っているのか。通信教育大手「ベネッセ教育総合研究所」の2013年調査によると、中学3年生の通塾率は64.2%。

 1週間の通塾回数は、3回(30.1%)▽2回(24.4%)▽5回以上(18.1%)▽4回(16.4%)▽1回(9.5%)の順に多く、週の半分以上、塾に通う生徒が3割を超える。

 家庭の経済事情から塾に通えない子どもも多く、経済格差が学力格差を生んでいるという指摘もある。学力上位で知られる秋田県の小中学生通塾率は20%台とかなり低い。

=2015/12/06付 西日本新聞朝刊=



 ◆高校受験(2)脱エスカレーター 憧れの中高一貫だったけど…

 ◆高校受験(3)先生の本音 生徒のサポートでは負けない

 ◆高校受験(4)記者ノート 15歳、厳しい現実と格闘中
..
それぞれの春(3)失意の君へ 先生はどう声を掛ける
それぞれの春(2)勉強法 九大合格者に聞きました
それぞれの春(1)マネー事情 教育費、家計負担は重く
0143実習生さん
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2016/03/31(木) 14:31:32.00ID:+beLtBDX
高校受験(2)脱エスカレーター 憧れの中高一貫だったけど…

2016年01月12日 12時21分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/217878

 信じる道を行きたい―。チヒロ(15)=仮名=は九州北部の私立中高一貫校に通う中学3年生。本来ならエスカレーター式に高校まで進学するはずだった。だがいま、県立高校への進学に向け、受験勉強をしている。

 「今の学校に不満があるわけじゃない。もっといろんな考え方の人に会いたいと思うようになって」

 高校受験を考えるようになったのは中学2年のころ。部活などを通じ、他校の生徒と交流するうち、「周囲の友人にはない視点を持つ人がたくさんいることに気付いた」という。

 クラスには気の合う友人が多い。厳しい校則も嫌いじゃない。先生は教え方が上手で授業も面白い。ただ、限られた人間関係の中で6年間を過ごすことに「息苦しさを感じてしまった。
もっと違う高校生活があるんじゃないかな」。そんな思いが膨らんだ。

 県立高への受験を今夏、担任教諭に話したら、びっくりされた。「もう一回、同じところを勉強するのはもったいない」「また友人をつくるのは大変だよ」

 中高一貫校では通常、5年間で中1〜高3のカリキュラムを終え、最後の1年を受験勉強に充てる。チヒロは中3のいま、英数国の3教科で高校1年の教科書を使っている。

 大学受験を考え、多くの親が切望する中高一貫校。その憧れの「エスカレーター」から、チヒロはなぜ離脱しようとしているのか。

 中学受験も親の勧めではなく、自身で決めたという。基礎しか教えてくれない、公立小学校の授業は物足りなかった。先生の声が聞き取れないほど騒がしい教室を「ウザイ」と思った。
「思春期を迎える中で、雑音はもっとひどくなっていくのでは…」。そんな不安から、公立中学への嫌悪感が募ったという。
0144実習生さん
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2016/03/31(木) 14:31:57.29ID:+beLtBDX
 小学6年になってから受験を思い立った。クラスでは4、5人が中学受験に向けて塾通いをしていた。チヒロは後れを取っていたが、塾には通わず自宅学習を選んだ。「あの時は気合で乗り切った」と笑う。

 中学受験は、友人にもほとんど知らせなかったが、卒業前にあった地元公立中学校の見学会を欠席し、みんなにばれた。

 「みんなと気まずくなると嫌だから」。3年前と同じようにチヒロはまた、高校受験を親友にしか打ち明けられないでいる。

 公立小から私立中高一貫校、そしてあえて公立高へ。こうしたチヒロの選択は、両親にとっても驚きだった。

 父親(53)は公立の小中高校に通い、国立大学を出て現在はサラリーマン。「私立中高一貫校なんて、お金持ちの家庭の子が通うところ。まさかうちの子が行くなんて」と思っていた。
だが、入学してみると、同じような中流家庭が多く、意外だったという。

 そんな親子の揺れ動く人生に巡ってきた2度目の「まさか」。「本人がしたいことなら大賛成」。父親はそう見守りながらも、胸をなで下ろしていた。学費負担は妻のパートで賄っていたからだ。
取材の中で、そのやりとりを聞いたチヒロは驚いた声を出した。「そーなん? 初めて知った。ありがとう」

 チヒロはこの秋、志望する県立高の見学会に出かけた。誰にも気付かれないようマスクを着けて。校舎は今の学校より古いが、先輩と接してみて、「ここに通いたい」という気持ちは強くなったという。

 せっかく仲良くなった友人と離れるのも、2度目。寂しくない? そう問い掛けると、少し考えた。

 「うーん。会えなくなるわけじゃないし。不安はゼロじゃないけど、受験は人生の岐路だから。やっぱり、自分で決めた道を行かないと」
0145実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:36:24.64ID:+beLtBDX
    ◇    ◇

 増える中高一貫校

 特色ある学校づくりの一環として学校教育法が改正され、1999年から導入が進んでいる。一つの学校で6年間学ぶ「一体型」、校舎が隣接する「併設型」、
中学、高校間で合同カリキュラム編成や教員交流を深める「連携型」がある。高校入試の負担軽減、中学校と高校の接続を円滑にするなどのメリットがある。ここ数年、公立中高一貫校の新設が目立っている。
学力強化の狙いが色濃く、カリキュラムの前倒し、大学受験競争の低年齢化に懸念の声もある。

=2015/12/13付 西日本新聞朝刊=



 ◆高校受験(1)塾通い 「頑張れ」って言われても…

 ◆高校受験(3)先生の本音 生徒のサポートでは負けない

 ◆高校受験(4)記者ノート 15歳、厳しい現実と格闘中


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0146実習生さん
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2016/03/31(木) 14:37:41.72ID:+beLtBDX
高校受験(3)先生の本音 生徒のサポートでは負けない

2016年01月12日 12時22分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/217879

 職員室の机の引き出しには、一冊のファイルがある。福岡県の公立中学で3年生を担任するタカダ(30代)=仮名=が、生徒35人の進路指導のため、4月から書きためてきたものだ。

 学校での日々の様子、文化祭など学校行事での立ち居振る舞い、友人との人間関係…。生徒一人一人に目配りし、折々にメモを取ってきた。

 例えば、ユウヤ=仮名。〈周囲に流されないマイペース。自分の世界観を持っているが頑固〉。そんなユウヤの志望校は「中の上」レベルの高校。だが、成績は「中の下」で、夏休みが明けても成績が伸びてこない。

 タカダには気掛かりなことがあった。ユウヤが中学2年から通っている学習塾。「分からないところを教えてもらう」のがやり方で、手を抜こうと思えば抜けるこの勉強法は、彼の性格には向かない気がした。

 タカダは10月に入ったある放課後、ユウヤを呼び出した。「塾、合ってないんじゃないか」。ユウヤも気付いているようだった。「ここは勝負を掛けるところだ」。そう思い、母親に連絡を取った。学校外のことに口出しするにはためらいもあったが、塾の変更を勧めた。
「半年間見てきましたが、今のままでは伸びないと思います」。母親は困惑の表情を浮かべながらも、話に耳を傾けてくれた。

 「学校の受験対策は、塾に通うことが前提となっている」。教諭になってやがて10年。情けないが、それが実態だとタカダは受け止めている。学校も塾の存在を認めざるを得ず、「連携」の時代に入っている。

 クラスでは8割強の29人が塾に通う。生徒と話していると、「親に行かされている」か「行くことで満足している」が半数を占める。塾を否定するわけではないが、「本人に合っていなければ行く意味はない」。そうしたアドバイスも、学校教諭である自分の役目だと思う。

 受験対策を塾に丸投げしているつもりはない。「塾に負けたくない」と、授業研究、宿題プリントに工夫し、学力アップに努めているつもりだ。ただ、顧問を務める部活動、学級運営や報告書作成…。個別指導に充てられる時間は限られている。
0147実習生さん
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2016/03/31(木) 14:38:08.29ID:+beLtBDX
 クラスには不登校の生徒が2人。家庭の経済事情が許さず、塾に通えないうえ、自宅学習できるスペースさえなく、ショッピングセンターのフードコートで勉強に打ち込む生徒もいる。学習障害(LD)らしき生徒も見られる。

 「学力も環境も全然違う子が一緒にいるのが学校。一人も同じ子はいないから、進路指導をパターン化することはできないんですよ」

 志望校を決定する三者面談が今月中旬終わった。「ヤマ場を越えた」とタカダは一息つく。

 3年生を受け持つのは3度目。1度目は「気付いたら1年が終わっていた」。2度目も「まだ生徒と保護者の思いをくみ取る自信がなかった」。そして3度目となる今年、「ようやく心に余裕ができた」と感じる。

 ○か×か―。大半の15歳にとって、初めてとなる高校受験という試練。「進路指導で生徒たちの人生が変わるかもしれない」と自分に言い聞かせ、このファイルと向き合ってきた。

 「ぼくらは塾じゃないから、○○高校に何人が合格したという実績はいらない。評価にもボーナス査定にも響かない。だから、生徒たちが自分で決めた進路に満足して、卒業させてあげることが仕事かな。きれいごとじゃなくて」

 タカダは春から生徒にこう言い続けてきた。「他の先生でも、塾の先生でも、親でもいい。信頼して相談できる人をつくりなさい」。でも心の中では、誰からも頼られる存在になりたいと思っている。

    ◇    ◇

 志望校相談「担任71.1%、塾65.9%」

 受験生は志望校をどうやって決めているのか。「ベネッセ教育総合研究所」が2011年、高校1年生を対象に実施した「高校受験調査」では、保護者の存在の大きさが浮き彫りになった。
学校の担任教諭と塾・予備校の先生を比較すると、相談相手や情報源としてはあまり大差がなく、担任が塾・予備校をやや上回るにとどまった。3位となった校外模試は大手学習塾が実施するケースが多く、
受験に関して、塾は学校と肩を並べる存在になっているといえそうだ。

=2015/12/20付 西日本新聞朝刊=



 ◆高校受験(1)塾通い 「頑張れ」って言われても…

 ◆高校受験(2)脱エスカレーター 憧れの中高一貫だったけど…

 ◆高校受験(4)記者ノート 15歳、厳しい現実と格闘中
0148実習生さん
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2016/03/31(木) 14:40:10.90ID:+beLtBDX
高校受験(4)記者ノート 15歳、厳しい現実と格闘中

2016年01月12日 12時23分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/217880

 福岡県内のある学習塾。取材を終えた後、ベテラン講師のつぶやきは意外だった。

 「本当は塾なんか行かずに、自分で学ぶ力を身に付けるのが一番だと思いますよ」

 受験勉強は「テクニック」だという。「レベルの高い高校でも、ポイントを絞って生徒に覚えさせれば、合格できる」。一方で、背伸びして猛勉強し、念願の高校に滑り込むように合格した生徒の父母の中には、
合格発表と同時に、また入塾手続きを相談してくるケースも少なくない。「これが正しいのかな」。塾講師は苦笑いした。

 「知識詰め込み教育」が批判を浴び始めたのは、受験競争が激化した1970年代。対策として、旧文部省は90年代から、学校週5日制、学習内容の3割削減などを段階的に導入し、
2002年に「ゆとり教育」を全面実施した。ところが、このころから「学力低下・ゆとり教育批判」が噴出し、
11年の「脱ゆとり、学力強化」の新学習指導要領導入へとつながっていく。

 子どもたちに求められる「学力」と「ゆとり」。そのはざまで、国の教育政策は時計の振り子のように揺れ動く。

 「かつての詰め込み教育の現場が、学校から塾に移っただけではないか」と塾講師。本来は学校が教えるべき「知識」を塾が肩代わりし、学校はその現実を知りながら黙認している構図が浮かぶ。
「生徒を見ていて、学校できちんと教えられていないな」とさえ感じるという。

 取材した十数人の中学生で、高校受験対策について「塾より学校を信頼している」と返答した生徒はいなかった。

 学校と塾の「黙認の連携」ともいえる受験の現実に、読者からはこんな手紙が届いた。

 大学入学前に1年の予備校通いを除けば、塾に通わず、国立大に進学したという福岡県久留米市の女性(47)。
0149実習生さん
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2016/03/31(木) 14:40:57.48ID:+beLtBDX
 「核家族化が進み、地域のコミュニケーションが不足、
子育ての孤立化→家庭内ですべき最低限のしつけまで学校側に要求→学校側は教科以外の指導に追われ余裕なく→学校では十分な教科指導ができず、多くの生徒が塾通い→経済的に困難な家庭は塾に行けず、
学力の二極化が進む」。
そして「なかなか負の流れが断ち切れない。社会全体で考えていくべき最重要課題だと思う」と記した。

 熊本市の教育関係者は「学校、部活動、塾以外の時間を今のままでは子どもたちは持てない。本を読む、映画を見る、自然の中で過ごす、一人で思索するなどの時間が奪われていることを案じている」。
福岡市の男性(67)は「国も国民も教育について再考すべきだ、と痛感している」と意見を寄せた。

 3回の記事には盛り込めなかったが、こんな受験生もいた。

 福岡市のある学習塾で出会った中3男子(15)。親にはずっと「(地域トップの)○○高に行け」と言われ、週5日の塾通いを続けてきたが、3年生になってから、「2ランク」下げた高校が現実的だと思い知らされたという。

 将来の夢はまだ描ききれず、「できるだけレベルが高い高校に行くほうが視野が広がる。視野が広がれば、自分に合った仕事を見つけられる」。目標を下げざるを得ない現実に、
いらだちや焦りがあるのだろう。「勉強しているのに…。(成績が)思うように上がらない。なんで…」とうつむいた。

 いい大学→いい会社→いい人生。こうした未来設計図が保証される時代は終わったとされるが、彼がつぶやいたように、まずは目の前の競争に勝ちたいという思いは、親も子も変わっていないのだろう。

 私が取材できたのは、受験という現実のほんの一端だったが、出会った?歳たちは、私が思っていたよりもしっかりと将来を見据え、物事を考えていた。それだけに、彼が見せる「あきらめ」にも似た表情が、やけに気掛かりだった。

=2015/12/27付 西日本新聞朝刊=



 ◆高校受験(1)塾通い 「頑張れ」って言われても…

 ◆高校受験(2)脱エスカレーター 憧れの中高一貫だったけど…

 ◆高校受験(3)先生の本音 生徒のサポートでは負けない
0150実習生さん
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2016/03/31(木) 14:42:06.45ID:+beLtBDX
それぞれの春(3)失意の君へ 先生はどう声を掛ける

2016年03月22日 16時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/233027



 受験は容赦なく明暗を分ける。志望校に合格できなかった失意の生徒に、先生はどう声を掛けているのだろう。

 福岡県では15日、公立高校の合格発表があった。県内の公立中学で3年生を担任するタカダ(30代)=仮名、昨年12月20日掲載=は学校で、生徒が試験結果を報告しに来るのを待った。この日は、担任した生徒たちと顔を合わせる最後の日となる。

 これまで2度、3年生を担任した経験から、今年は心に決めていることがあった。合否ギリギリラインから合格した生徒にも、大げさに喜んだりはしない。不合格になって落ち込む生徒への気遣いだった。

 今年はクラスで3人が不合格となった。2人は厳しかった。1人は安心して送り出したが、当日に力を出し切れなかったようだ。「私立で頑張ります」と気丈に振る舞う横顔に、悔しさがにじんでいた。

 「結局、前へ進むしかないからな。自信を持って生きなさい」。タカダはこう告げた。

 泣きだすことがあっても「大丈夫」とは言わないことにしている。「15歳にとっては冷たいかもしれないけど、これまでやってきたことを生徒がどう捉えるかが大事。感情だけでなく、現実と向き合わせることが教員の役目だから」

 うれしい知らせもあった。

 マイペースだった生徒が、最後の追い込みで志望校に合格した。家計が苦しく塾に通えなかった生徒も希望の公立に進んだ。親と進路でもめた生徒は、自分で選んだ学科に入った。そして、不登校だった2人もそれぞれ高校への進学を決めた。

 タカダは1月、教室で生徒にこう話していた。「合格と不合格。どちらの自分も想像しておくように」。15日は報告に来た生徒と1人ずつ握手した。「成功しても失敗しても、人生はこれから。まだまだ何でもやれる」。そんな思いを込めて。
0151実習生さん
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2016/03/31(木) 14:43:27.10ID:+beLtBDX
   ◇   ◇

 受験生と交わすノートに、教諭が一筆添え、励ましを続けた福岡県立宗像高校(宗像市)=1月24日掲載。記事にも登場した進路指導部主任の井地誠教諭(48)を訪ねたのは11日。
翌日は国公立大の後期試験で、受験勉強はまだ続いていた。
井地教諭は、「震災復興」「貧困対策」「障害者雇用」などをテーマに、生徒たちがつづった小論文の指導に追われていた。

 「自分に何ができるか、自分らしく生きる…。そんな視点が大切なんじゃないか」

 井地教諭は前期試験発表の8、9日、インターネットで公表された受験番号で生徒たちの合否を知った。合格者は九州大11人、熊本大8人…。だが、それぞれ約2倍の生徒が不合格になっていた。

 不合格だった生徒も進路指導室を訪れ、報告してくる。模試でA判定だったのに、不合格になる生徒もいる。泣きだす生徒もおり、井地教諭はこう声を掛ける。「きょうは一日、泣きなさい」

 井地教諭も30年前、泣いた受験生だった。

 井地教諭は高校時代、小学校教諭になろうと思った。だが、3年2学期までサッカーの部活動を続け、年明けの共通一次試験(大学入試センター試験の前身)は惨敗。国公立大は受験せず、浪人を決めた。

 1浪して、私大経済学部に合格。第1志望ではなかった。ピアノが弾けなかったので、高校の社会科教諭を目指す。大卒後の教員採用試験も、採用抑制時代だったこともあり、5度目で合格した。
「だから、生徒たちのきつさ、つらさ、ものすごく分かるんですよ」

 だが、井地教諭はこうも思う。「浪人して良かった。勉強の大切さ、自分に足りない所を1年かけて学ぶ。それは決して無駄ではなかった」

0152実習生さん
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2016/03/31(木) 14:43:40.76ID:+beLtBDX
 自らの歩みを語りながら、井地教諭は生徒に問い続けた。

 「君が本当に行きたいところはどこだ?」「将来何をして、何を学びたいのか?」

 大学全入時代、パソコンにデータを打ち込めば、入学可能性の高い大学は割り出せる。最近は、家計の事情もあり、浪人したくても、できない生徒も少なくない。生徒たちはいろんな事情を抱えている。
「だが、それぞれが納得する合格、不合格であってもらいたい」。そう考え、指導を続けた日々だった。



=2016/03/20付 西日本新聞朝刊教育面=
..
それぞれの春(4)定年教授は思う 入学する君たちに
それぞれの春(2)勉強法 九大合格者に聞きました
それぞれの春(1)マネー事情 教育費、家計負担は重く
もう一つの挑戦(1)フリースクール 不登校から、ゆっくり半歩
大学受験(1)赤点からの挑戦 底なし全入時代の「格闘」
高校受験(1)塾通い 「頑張れ」って言われても…
0153実習生さん
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2016/03/31(木) 14:45:00.75ID:+beLtBDX
それぞれの春(1)マネー事情 教育費、家計負担は重く

2016年03月08日 16時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/229478



 受験シーズンも大詰め。深夜まで勉強に励み、合格を待つ子どもたちを、親は見守るしかないのだが、これからは親が大変。入学金、授業料などの教育費負担が家計に重くのしかかる。どれほどの負担なのか? 記事で取り上げた中学生の保護者に、それぞれの実情を聞いた。

   ◇   ◇

 毎日塾通いをして高校受験に挑んだアオイ(14)=昨年12月6日掲載=は、第1志望の難関校には届かず、第2志望の私立校に入学することを決めた。

 母によると、入学金は15万円、月々の学費は約5万円。自宅から通えない遠方の学校で、寮などの生活費に月々約7万円がかかる。おまけに施設拡充資金なども上乗せされる。
公立に通わせた9年間を考えると「やはりこれまでとは金額がまったく違う」と出費の多さに驚く。

 ただ、アオイは好成績で合格したため特待生になった。学費や寮費の一部が免除され、支出は半額程度で済む見込みという。母は「そうでなければかなり厳しい。このまま特待生でいてもらうしかない」と入学後の娘の頑張りに期待する。

 これまで上位の成績をキープしてきたアオイ。「流されやすくて、自分では勉強しないタイプ」と母子ともに理解している。だからこそ、学習塾の存在は重要だった。小学1年から通い、進級につれて日数や時間は増加。
月謝は小1時は約7千円だったが、小6で約3万円、中3では約5万円に跳ね上がった。

 塾代は、受験生となった中3だけで約50万円。公立中3の全国平均38万円(文部科学省調査)を大きく上回った。

 ただ、アオイの進学先は大学受験に向けた支援態勢が厚く、高校では学習塾に通う必要はなさそうだという。「公立高に通ってまた塾に行くことを考えれば、支出はそれほど変わらないのでは」と読む。

 これまで塾の送迎や弁当の差し入れなど、両親でアオイを支えてきた。高校では家を離れることもあり、今後はできることが限られる。「あとはお金の支援でしょうか」。進路決定にほっとしつつ、気を引き締めた。
0154実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:45:25.48ID:+beLtBDX
   ◇   ◇

 私立一貫校から地元の公立高校を目指しているチヒロ(15)=同12月13日掲載=は、受験を目前に猛勉強に励んでいる。

 私立中の学費は入学金15万円、月々の学費約3万円。もともと私立中学に通わせる計画ではなかったため、小学生の間続けてきたピアノなどをやめ、母のパートで何とか乗り切った。

 チヒロは塾が苦手。「大人数の教室で学ぶのは自分に合わない」と、小学生のときに試しに通ってみて悟った。学校の自習室と自宅学習で学力を維持する。公立受験を見据え、中3の夏から週1回、家庭教師の指導を受けるようになり、月謝は3万円弱。
数カ月間だけなので、平均よりも出費はかなり少ないほうだ。母は「学校で先生がきちんと教えてくれるので助かった。私立で塾も、というのはうちの家計では厳しかった」。

 大学4年間での教育費は、幼稚園−高校にかかる費用と同じほどに膨れあがる。文科省などによると、自宅から国立大に通うと4年間でざっと550万円。下宿して私立理系大に通えば1080万円だ。

 公立から私立へ。私立から公立へ。状況は違えど、親が口をそろえるのは「大学は国公立に行ってほしい」。子どもたちの将来と家計負担を考えながら、悩める親たちの切実な姿も広がっていた。
0155実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:46:06.56ID:+beLtBDX
 高校まで全部私立だと1770万円

 幼稚園から高校まで、ずっと私立に通った場合の教育費の総額は約1770万円。その一方、ずっと公立に通うと約523万円。文科省が昨年末に発表した調査結果ではその差は3倍強もの開きがあった。

 九州でも都市部を中心に私立中高一貫校の人気は高まっているが、学習費総額は公立と比べれば中学で2・8倍、高校で2・4倍の支出が必要。授業料や学用品などの学校教育費だけを見ると、私立中学は公立の7・9倍、高校は3・0倍と、もっと開きがある。

 学習塾や習い事など学校外活動費にかかるお金は公立も私立も大差はないが、中3時に限ると公立が私立を上回る。日本政策金融公庫が2月に発表した調査結果では、高校入学から大学卒業までに必要な費用は1人当たり899・4万円(前年比20万円増)。
年収が低いほど負担は重く、年収200万円以上400万円未満の世帯では年収の約3分の1を教育費が占める。


=2016/03/06付 西日本新聞朝刊=



 シリーズ「教育はいま」
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それぞれの春(4)定年教授は思う 入学する君たちに
それぞれの春(3)失意の君へ 先生はどう声を掛ける
それぞれの春(2)勉強法 九大合格者に聞きました
もう一つの挑戦(1)フリースクール 不登校から、ゆっくり半歩
大学受験(1)赤点からの挑戦 底なし全入時代の「格闘」
高校受験(1)塾通い 「頑張れ」って言われても…



0156実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:47:17.64ID:+beLtBDX
それぞれの春(4)定年教授は思う 入学する君たちに

2016年03月30日 09時58分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/234686



 新入生を待つ大学では3月、定年を迎え、教壇から去る人たちがいる。九州大学人間環境学研究院の田嶌誠一教授(65)もその一人。臨床心理学が専門で、頭の中に壺(つぼ)を思い描き、心の回復を目指す「壺イメージ療法」を考案したことで知られる。
その足跡をたどりつつ、大学に入学する君たちへ−。

 −なぜ心理学を勉強しようと思ったのですか。

 田嶌 私は旧産炭地の大牟田(福岡県)で生まれ、父は坑内労働者。三井三池三川鉱炭じん爆発事故(1963年)の時は小学6年生。広場で遊んでいると、地響きがした。夜勤当番だった父は無事だったが、近所の人が大勢亡くなった。

 皆が貧しく、大学へのあこがれは強かったが、自分が何になりたいのか、どんな学部があるのか、相談相手もいなかった。そんなとき、受験勉強で出合った参考書「古文研究法」(小西甚一著)に感銘を受け、著者がいた東京教育大学(現筑波大)を目指したが、
大学紛争で入試は中止に。1年浪人して九大教育学部に入学した。

 九大の教育学部に「心理学」の講座があることは、大学に入って初めて知った。人の心を勉強する、これは面白そうだと。

 −そこで成瀬悟策さん(九大名誉教授)に出会う。

 田嶌 先生は、動作法(動作と姿勢を重視した心理療法)を考案し、障害児を対象に実践していた。私たちゼミ生も1週間ほど、施設に泊まり込み、訓練を支援した。人間と触れ合い、人が回復する手応え、喜びに接した。

 「自分の頭で徹底して考えろ」。それが先生の口癖でね。ゼミでも「それでおまえはどう思うのか」と。そして先生も「私はこう思う」と必ず語った。
0157実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:47:45.73ID:+beLtBDX
 −「壺イメージ療法」はどうして生まれたか。

 田嶌 博士課程の大学院生だった20代後半、患者さんから教えられた。ある人をカウンセリングしていて、自由にイメージを浮かべてもらうと「洞窟の中に壺が並んでいる」と言う。
いくつありますか、どんな形ですか、中には何が入っていますか、入ってみましょう…。
そんなやりとりをしていくと、不思議とその人が抱える不安を受け止めることができるようになり、治癒に向かった。専門書を読むのも大切だが、むしろ現場や人から学ぶことが多かった。

 −児童養護施設の子どもたちとも関わっている。

 田嶌 教え子が施設に勤務するようになり、私もボランティアで関わるようになった。そこで、施設内暴力の実態を知り驚いた。職員から子どもへの暴力は新聞にも載る。
だが、実は子ども同士の暴力・いじめも深刻で、実態は職員さえ十分には知らない。
虐待や育児放棄などで心を痛め、保護された子どもが再び傷つく。これは何とかしなくてはいけないと。

 厚生労働省にも実態調査を求め、施設運営をオープンにする「安全委員会方式」(監視機能の強化ではなく、外部からモニターしつつ支援する)の導入を呼び掛け、広がりつつある。
0158実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:48:03.91ID:+beLtBDX
 −人の心を長年研究してきていま、何を思う。

 田嶌 大人と子ども、男女、世代間…。人と人との関係性が変わり、その境界も見えにくくなっている。例えば、1970年代から深刻化した校内暴力。
子どもが教師を殴るなんて、私たちの時代には考えられなかった。何を大事にするかが、大きく違ってきている。

 人の心を援助するということは、その人の希望を引き出し、応援することだ。

 −新入生に贈る言葉を。

 田嶌 大学の最も重要な役割は、新たな学問を切り開いていくことだと思う。だから、教わったことを、鵜呑(うの)みにするのではなく、自分の頭と実感で考えてほしい。
そして、与えられた枠の中でベストを尽くすだけでなく、「枠そのものを疑う力」も。学問はしんどい。でも面白い。出合って幸せだった。


 田嶌誠一氏(たじま・せいいち) 臨床心理士。広島修道大、京都教育大を経て、1994年に九大助教授、99年から同大学院教授。著書に「イメージ体験の心理学」(講談社現代新書)など。
大学の学生相談、中学校のスクールカウンセラーも務め、いじめ、不登校についても研究した。退官にあたり、新著「現実に介入しつつ心に関わる−展開編」(金剛出版)を出版した。

=2016/03/27付 西日本新聞朝刊=
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それぞれの春(3)失意の君へ 先生はどう声を掛ける
それぞれの春(2)勉強法 九大合格者に聞きました
それぞれの春(1)マネー事情 教育費、家計負担は重く
0159実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:49:37.40ID:+beLtBDX
大学受験(1)赤点からの挑戦 底なし全入時代の「格闘」

2016年01月12日 13時44分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/217890



 受験生にとって元旦はない。福岡県内の県立高校3年のタケシ(18)=仮名=は午前7時、制服に袖を通すと、お気に入りの「EXILE(エグザイル)」を聞きながら、自転車のペダルを踏み込んだ。学校恒例の「元旦模試」に向かったのだった。

 「大学入試センター試験まで15日」。教室の黒板隅にはいつもの太字。日数だけが容赦なく減っていく。かばんから英単語帳を取り出し、試験開始の合図までめくった。

 タケシの志望校は地元の私立大。受験科目は国語、英語、選択(地理歴史・公民)の3教科。大手予備校の模試判定は「D」だが、タケシは「気にしても始まらないでしょ」。潔いのか、開き直りか…。

 タケシが通う高校は「進学校」。入学後はすぐに授業に付いていけなくなった。多くのテストは「赤点」とされる40点前後。クラスでは「ビリ争い」を演じているという。

 もともと大学に行こうとは、思っていなかった。実家は飲食店。専門学校で調理師の資格を取る。それが自分の人生だと思っていた。

 高校生活を振り返ると、ボウリング、カラオケ、映画、友人宅への宿泊と遊んでばかり。「勉強って、何の役に立つんっすかねぇ〜」

 そんなタケシの心に「受験のスイッチ」が入ったのは昨年5月ごろ。熊本大に合格した先輩から言われたひとことだった。「大学ってぎゃん(すごく)楽しいぞ、あきらめるな」

 そのころは勉強など目になく、体育祭の応援団に立候補。練習は午後10時ごろまで。体重は10キロ落ちたが、「部活動も適当だったのに、何かに打ち込める自分に気づいた」。

 「オレ、大学行くから」。模試の結果も見せたことがない両親にそう伝えたのは昨秋だったという。
0160実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:49:59.76ID:+beLtBDX
 昨年11月ごろ、タケシが小学5年から通う学習塾を訪ねた。

 「過去完了形になると…」「関係代名詞の訳は…」。英語が苦手なタケシ。そのそばで、付きっきりになって教えていたのが推薦で福岡市内の私立大に合格が決まった親友(18)だった。
「このパターンを覚えればいいんよ」。その言葉にタケシが大きくうなずく。何だか、ほほえましい風景だった。

 「スマホ(スマートフォン)でちゃんとニュースチェックしているのか」。塾長から声を掛けられたタケシは、「エヘッ」と照れ笑いでごまかした。

 暗記が苦手なタケシは、選択科目では暗記量が多い「日本史」「世界史」ではなく、「政治経済」を選択した。
中学校の復習から始め、1日1ページの暗記も欠かさない。「安保デモも、安倍首相も知ってるよ。新聞は読んでいないけど、ニュースは見るようにしているから」

 塾の生徒が帰って静まり返った教室で、塾長はこんな話をした。「『BF』って聞いたことありますか?」

 ボーダーフリー。「底なし」という意味だという。大手予備校の難易度ランキングの一覧表を広げた。九州の私立大の中にも、偏差値が低い「BF」が並んでいた。選ぼうとしなければ、誰でも入学できる。「大学全入時代」の現実があった。

 「あいつ、何も言わないけど、親の跡を継ぐ前に、いろいろ経験したい、見てみたいって、それなりに格闘してるんですよ」。塾長はそう見守る。

 なぜ大学を目指すのか−。ベタな質問に、タケシは「え、当たり前じゃないですか。遊ぶためですよ。早くこんな生活から抜け出してぇよ〜」。そしてこうも加えた。「親には恥ずかしいから言わないけど、オレ長男だから」。
屈託のない笑顔に、彼なりの覚悟がにじんでいた。
0161実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:51:06.37ID:+beLtBDX
    ◇    ◇

 私大の4割、定員割れ

 大学志願者数が入学定員を下回る「大学全入時代」。1990年代に入り、少子化に伴い、大学入学適齢期の18歳人口が減少傾向。その一方、進学率の高まりを受け、大学学部設置基準が見直され、入学枠は拡大
。4年制大学への進学率は2009年、初めて50%を超えた。日本私立学校振興・共済事業団(東京)の調べでは昨春、4年制私立大の4割が定員割れ。05年度調査では、定員割れの大学数は160大学で29%だった。
18歳人口は現在、約120万人で18年から再び激減する。


=2016/01/10付 西日本新聞朝刊=



 シリーズ「教育はいま」

 ◆大学受験(2)高校間攻防 国立合格率がステータス

 ◆大学受験(3)支援日記 生徒支える教諭の一筆

 ◆大学受験(4)記者ノート 悩む18歳 ただ進むしか
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それぞれの春(3)失意の君へ 先生はどう声を掛ける
それぞれの春(2)勉強法 九大合格者に聞きました
それぞれの春(1)マネー事情 教育費、家計負担は重く


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0162実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:52:15.99ID:+beLtBDX
もう一つの挑戦(1)フリースクール 不登校から、ゆっくり半歩

2016年02月09日 16時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/223601



 全国で約12万人の小中学生がこの数年、不登校に悩み続けている。受験シーズン、不登校の子どもたちも進路選択を迫られる。そこにはどんな格闘があるのだろう。

 熊本市内に昨年4月開設された「熊本学習支援センター」には、不登校の中高生ら約25人が通う。フリースクールであり、通信制高校のサポート(学習支援)校でもある。
一般社団法人「熊本私学教育支援事業団」が運営し、現役・OB教員、大学生らが無償で指導にあたる。全国でも珍しい取り組みだ。

 中学3年生のアキラ(15)=仮名=がセンターに通い始めたのは昨年11月。翌月には志望校を決定する学校での三者面談が迫っていた。

 小学校から不登校がちになり、中学校でも3分の1程度しか通えなかった。「高校、どうしようか?」。母親(52)は、アキラが3年生になると話を向けた。「就職しても中卒だと、いい仕事に就けないから、おしまいだ」「死んでしまうからいい」。
母親は「今はつらいだろうけど、きっといいことがある。そんな悲しいことは言わないで」と、涙ぐむのが常だった。

 そんな折、親子は地元新聞でセンターの記事を読み、相談に出向く。アキラはセンターを気に入り、ほぼ毎日通うようになり、午後1時から4時間、勉強するようになった。

 担任やセンターの勧めもあり昨年12月、熊本市内にある通信制高校を受験し、合格した。通信制だが、できる範囲で毎日通学する「全日型スタイル」。作文の試験「高校に入ってやりたいこと」には「一生懸命、友達をつくりたい」と書いた。
0163実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:52:47.78ID:+beLtBDX
 アキラにとって、公教育の学校とはどんな空間だったのか。彼は「学校にいるだけでつらかった」と打ち明けた。

 強く印象に残ったのは、中学2年2学期の英語授業の一場面だった。「私は、夏休み、どこで、何をした」。そんな英文を学ぶ授業で、アキラは思い切って手を挙げた。
だが、英語で質問する先生に、どうもチグハグな返答をしたようで、教室には冷たい沈黙が流れた。

 「いじられキャラみたいに、みんな笑ってくれたら良かったんだけど。先生もみんなもシーン。何か言ってよって」

 そのつらさ分かる。

 朝が苦手なのに朝学習、良かれと思ってやったことの裏目、先生の誤解…。「小さなつまずき」にも思えるが、彼は深く傷つく。登校を始めても授業について行けず、また絶望。そんな繰り返しの中で「昼夜逆転」の生活に陥ったという。

 「自分の好きなことをやりなさい。好きなことなら、いくらでも我慢できる。人生は一回きりなんだから」。センター事務局長の仙波達哉さん(61)は、進路選択に悩む子どもたちにそう話す。アキラは最近、母親に「農業の道に進みたい」と漏らすようになったという。

 仙波さんは私立高校の数学教諭。勉強ができるのに、授業料が払えない、大学進学を諦めなければならない。そんな生徒たちが増えていく現実を目の当たりにし、支援拠点として、センターを立ち上げ、不登校支援にも取り組むようになった。

 家は貧しく、小学3年生から新聞配達。大学に進学した東京でもアルバイトを続けながら学び、高校教諭になったという。

 「不登校の子どもたちって、ピュア(純粋)ですよ。そんな子どもたちほど生きづらい時代。むしろ社会の方がゆがんでいるんじゃないかな」

 仙波さんもこの春から、熊本大学に聴講生として通い、スクールカウンセラーの資格を取得するという。「まだまだ、私たちも勉強」。アキラはそんな先生たちに見守られ、ゆっくり半歩踏み出そうとしている。
0164実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:52:59.13ID:+beLtBDX
■フリースクール 国が定める指導基準「学習指導要領」にこだわらず、子どもの自由、自主性を尊重した学びの場。文部科学省は昨年3月、初めて全国実態調査を実施し、少なくとも小中学生4196人が、フリースクールなどの民間教育機関で学んでいることが分かった。

 学校教育法が定める「学校」ではないが、文科省は2003年度、フリースクールでの指導を、児童生徒が在籍する学校の校長判断で出席扱いにできる、との通知を出しており、56%が出席扱いになっていた。

 英国の教育実践学者・ニールが1920年代に創設した「サマーヒルスクール」がモデルとされる。日本では、児童生徒の不登校(年間30日以上欠席)が深刻化した80年代から各地に開設された。
超党派の国会議員連盟が、フリースクールを国の制度として認め、支援する法案を国会に提出しようとする動きもある。


=2016/02/07付 西日本新聞朝刊=



 シリーズ「教育はいま」


 ・もう一つの挑戦(2)離島 小さな町の受験生は不利か

 ・もう一つの挑戦(3)定時制 どっこい、回り道人生

 ・もう一つの挑戦(4)新設校 辺境の全寮制公立一貫校
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それぞれの春(3)失意の君へ 先生はどう声を掛ける
それぞれの春(2)勉強法 九大合格者に聞きました
それぞれの春(1)マネー事情 教育費、家計負担は重く
0165実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:54:16.40ID:+beLtBDX
もう一つの挑戦(2)離島 小さな町の受験生は不利か

2016年02月16日 16時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/224925

 地方で暮らすことは受験にハンディを抱え、不利なのだろうか−。九州北部の小さな離島で、その問いに「ノー」と胸を張る高校がある。

 五島列島の北端に浮かぶ小値賀(おぢか)島(長崎県小値賀町)。人口約2600人の町の中央に県立北松(ほくしょう)西高はある。今年の3年生は12人。
島の子どもの大半がこの高校に進学するが、過疎と少子化のあおりで定員40人を毎年割り込んでいる。

 いわゆる進学校ではない。今年は四年制大学などの進学志望が4人、就職や専門学校志望が8人。卒業後の進路も学習の習熟度もまったく異なる同級生が机を並べる。
それでも毎年、九州大や熊本大、長崎大などの国公立大に合格者を輩出する。

 島には大手予備校はもちろん、個人経営の学習塾も、自治体が開設する「無料塾」もない。それなのになぜ−。

 1月中旬のある火曜日。センター試験直前の英語の授業では、リスニングの練習があった。

 机に向かうのは進学志望の4人。がらんとした教室に、ラジカセの音声が響き渡る。スイッチを切ると教諭が質問を出し、4人が口々に答える。全員参加の双方向のやりとりで授業が作り上げられていく。

 「生徒一人一人に目が届くのは、大規模校にはない利点」と、進路指導担当の江浦政則教諭(32)は話す。同程度の偏差値の生徒が集う本土の学校とは違い、
生徒の学力はさまざまで「全員が満足できる授業をするのは難しい」。半面、生徒がつまずく点がよく分かり、きめ細かい指導ができるという。

 始業前と放課後の補習、課題の添削、放課後の自習と指導…。勝幸八校長は「受験対策は他の学校と変わらない」と話す。

 では、何が違うのか。
0166実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:56:54.68ID:+beLtBDX
 島外から着任して3年目の福田雅子教頭は「小中学校との連携効果が大きい」とみる。小中高は1校ずつしかなく一貫教育に取り組む。
つなぎ目には教諭が相互に乗り入れ、ギャップ解消に努めている。課題を全員が必ず提出するなど「素直さ」も、島っ子の特色だという。

 江浦教諭は「正直言って、これまで生徒が理解できない点を塾に頼っていた部分もあった。でも、ここでは学校の教育がすべて。責任が重い分、やりがいも大きい」。
島ならではの少人数と一貫型教育が生徒と学校の信頼関係を生み、学力の積み上げにつながっているようだ。

 生徒はどう受け止めているのだろう。

 「島には競争がないので、大勢の中でもまれたいと思ったこともあった」。推薦入試で長崎大教育学部に進学が決まった男子生徒(18)は3年前を振り返る。実は中学時代、佐世保市の進学校に行くことも考えた。
下宿生活にかかる家計への負担は大きく、地元での進学を選択したという。

 顔なじみの同級生と過ごす高校生活は居心地が良かったが、夏が終わり受験ムードが漂い始める中、インターネットで大手進学塾の授業の様子を見てドキッとした。
午後10時でも集団で机に向かう受験生たち。「このままで大丈夫かな」と、少し不安になったという。

 ただ、志望校合格に向けて自分のため対策を練ってくれる先生と、いつでも分からないところを質問できる環境に、今は「恵まれている」と感じる。教員という将来の夢を持つようになったのも、身近な先生たちのおかげだという。

 この生徒を含め、今年は2人が既に国立大に推薦入試で合格を果たした。勝校長は言う。

 「ここで学べば将来が開けることを示し続けることが大事。一人でも多く、18歳まで島に残ってもらうために」

 島の高校にとって進学実績は、島の未来にもつながる大きな意味があるようだ。
0167実習生さん
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2016/03/31(木) 14:58:05.27ID:+beLtBDX
■少人数学級 高校標準法で高校は1クラス40人を定数としてきたが、2001年の法改正で都道府県や市町村の判断で弾力的な運用ができるようになった。
九州では佐賀県が11年度に初めて県立2校で研究を始め、生徒指導や学力の向上を目指し、15年度は5校で実施している。

 一方、小中学校では義務教育標準法でクラスの上限人数が決められており、1980年に40人に。11年には小学1年生に限り、35人に引き下げられた。
少人数学級導入に伴い、学力向上や生徒指導につながるという考え方がある半面、否定的な見方もあり、研究者の間でも評価が分かれている。


=2016/02/14付 西日本新聞朝刊=



 シリーズ「教育はいま」


 ・もう一つの挑戦(1)フリースクール 不登校から、ゆっくり半歩

 ・もう一つの挑戦(3)定時制 どっこい、回り道人生

 ・もう一つの挑戦(4)新設校 辺境の全寮制公立一貫校



0168実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:58:46.45ID:+beLtBDX
もう一つの挑戦(3)定時制 どっこい、回り道人生

2016年02月23日 16時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/226397

 不登校、中退、家庭の困窮…。定時制高校には、さまざまな事情を抱え「新たな春」を迎えようとする人たちがいる。
 
 3学期の始業式を迎えた1月8日夕。福岡県柳川市にある県立伝習館高校を訪ねた。制服姿の全日制の生徒が去った校舎に、また始業チャイムが響く。17〜45歳の生徒16人が通う。

 最年長の塩崎恵美さん(45)=同県大牟田市=は通信制の大学を目指す。「女子高生って言っても、中年ですけどね」

 茨城県出身の塩崎さんは、地元の県立高校を中退した。親との確執が原因で家を飛び出したという。東京の飲食店などで働きながら生計を立て、結婚後は2人の娘を育てた。

 東日本大震災があった2011年、家族の事情も重なり、夫の郷里である大牟田市に移り住んだ。1カ月半もするとストレスから15キロ太り、ふさぎ込んだ。大学生の娘から「高校に通ってみたら」と背中を押され、定時制に通うようになった。

 毎日は慌ただしい。昼間は夫の自営業を手伝い、この高校で午後5時半〜9時、4時限の授業を受ける。5教科に加え、簿記、パソコン、書道も。自宅に帰ると、家事に追われる。
0169実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 14:59:47.48ID:+beLtBDX
   ◇   ◇

 そんな塩崎さんに「同級生」はどう見えているのか。

 全日制から編入してきた女子生徒(18)は看護師を目指していた。塩崎さんは「すてきな夢だから頑張って」と励ましたが、本人の「やる気スイッチ」は入らず、親の理解を得ることもできなかった。
最終的には民間企業への就職を決めた。

 生徒会長を務めた3年の辻尚志さん(29)は中学卒業後、競馬の騎手を目指したが、夢はかなわず。アルバイトをしながら、定時制に通った。通信制でも単位を取り、
この春、地場企業に就職する。「自分の将来について、考える時間があった。いろんな生き方を学んだ」と言う。

 あこがれを胸にフィリピンから来日した人、ボーナスがもらえる正社員が夢という青年、母子家庭で育ち、働きながら学費を納めた子、地元で漁師を目指す男子生徒…。

 それぞれが「学び直し」を求め、自身の生き方を見つめ直そうとしている。「定時制の子は幅広い。ここでは一人一人に寄り添った指導が求められる」。久保政則校長はそう話す。
0170実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 15:00:39.13ID:+beLtBDX
   ◇   ◇

 どんな回り道も必ず、人生の糧になる−。塩崎さんはそう考えている。

 最初は三角関数のサイン、コサインなんてちっとも分からなかったが、学校を1日も休まず、いまは新たな夢も見つけた。心理カウンセラーを目指し、大学では心理学を学びたいという。

 自身の「18歳」を思い返す。高校中退のコンプレックスを抱え、もんもんとした日々。今の子どもたちはどうだろう。

 「とにかく金が欲しいとか、バイトが疲れたとか、いつも誰かのせいにして、社会に甘えてはいない? 私と同じ思いをさせたくない。青春のやり直しはできないんだから」

 いろんな成長カーブがある。

 卒業を前に「希望への轍(わだち)」と題した作文を書いた。

 〈長い暗闇のトンネルの中に、一筋の光がさしてきた…〉

 〈私は『頑張っている』と言ったことがない。厳格な父から『道を外したおまえが、頑張っているとは言ってはいけない』と言われてきたからだ〉

 〈卒業を前に、今までひとごとだと思っていた進路を見いだすことができた。悩み、模索しながらようやくトンネルの先が見えてきた。希望を達成したとき、初めて自分に頑張ったと言ってみたい〉

 24、26歳になった2人の娘から先日、こう言われた。

 「お母さん、育ててくれてありがとう。お母さんは私たちの誇りだから」
0171実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 15:01:25.89ID:+beLtBDX
■定時制 夜間の高校で学ぶ定時制は戦後、働きながら学ぶ生徒の受け皿だったが、最近では中学校卒業までに不登校を経験した者や、高校中途退学者などが多く通う学び直しの場となっている。
文部科学省によると、定時制は1955年には3千校を超えていたが、2012年には681校に減少し、生徒数も54万人から11万人に減った。
リポート提出、添削指導などで単位を取得する通信制は2000年代から急増し、現在は200校を超え、計19万人が通っている。

 全国高等学校定時制通信制教育振興会によると、入学の動機は「卒業資格が必要」が最も高く、定時制は3割、通信制では4割超を占めている。

 一方、卒業後の進路について、伝習館高校の過去5年間では、アルバイトや家事手伝いが最も多く19人。次いで就職18人、進学(短大、通信制を含む)は9人だった。


=2016/02/21付 西日本新聞朝刊=



 シリーズ「教育はいま」


 ・もう一つの挑戦(1)フリースクール 不登校から、ゆっくり半歩

 ・もう一つの挑戦(2)離島 小さな町の受験生は不利か

 ・もう一つの挑戦(4)新設校 辺境の全寮制公立一貫校

0172実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 15:02:48.63ID:+beLtBDX
もう一つの挑戦(4)新設校 辺境の全寮制公立一貫校

2016年03月01日 16時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/227893

ブラックホールのなぞ解明に向け、天文衛星「ひとみ」が搭載されたH2Aロケットが鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた17日。私は、九州南端の大隅半島にある学校で、発射の瞬間を見ていた。
小さな機体が白煙を吐き、ぐんぐん上昇していく。「すげ〜、見えたぞ」。カメラを構えた男子生徒10人の歓声が響いた。

 全国初となる全寮制の公立中高一貫男子校「県立楠隼(なんしゅん)中学・高校」は昨春、同県肝付(きもつき)町に開校した。目指すは新時代のリーダー、トップの育成。
2020年度を目標に変わる大学入試をにらみ、独自のカリキュラムを取り入れている。

 肝付町は人口約1万6千人。「こんな田舎に生徒が集まるのか」「(寮の整備費などに公費)48億円もつぎ込んで」…。関係者の心配をよそに、中学生60人(現在58人)、高校生37人が入学。
九州ばかりではなく、長野、東京、沖縄など全国から生徒は集まり、中学入試の倍率は約4倍。今春入試も約3倍に達した。有名私立に合格しながら入学した生徒もいるという。

 どんな学校なのか−。

   ◇   ◇
0173実習生さん
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2016/03/31(木) 15:04:04.64ID:+beLtBDX
 朝7時25分からの補習は、古文の素読(音読)から始まった。郷土の先哲・西郷隆盛が記した「西郷南洲翁遺訓」。敬天愛人(天を敬い、人を愛する)の精神などを学ぶ。

 興味深かった授業は「ことば探求」。教科書を使った「国語」とは別に設けられた授業で、新聞記事を教材にしていた。記事の要約や自分の意見、他人の意見への評価・反論が求められ、大学生の論文のように先生が個別指導していく。

 どこでもやってるNIE(新聞を活用した学習)じゃないか、と思うかもしれないが、提出するリポートの分量が違った。400字詰め原稿用紙10枚。通常は2、3枚だ。

 単なる知識の暗記ではなく、情報をどう読み解き(リテラシー)、実生活にどう役立てるか(コンピテンス)。「21世紀型学力」の獲得を目指すもので、記述・論述式が増える新テストへの対応でもある。

 新制度で大学受験することになる中学1年の柳哉寿(かなと)さん(13)=肝付町出身=は「1年間、しっかり受験勉強に充てることができるメリットに加え、新テストの対策もある」。将来は弁護士を目指している。

 授業科目「宇宙学」を学ぶために入学する生徒も少なくない。町内には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所があり、地の利を生かし、JAXAから講師を招く。

 高校1年の吉田健人さん(16)=北九州市出身=は私立の中高一貫校に通っていたが、高校受験で入学した。「何の実績もない高校に行くのは不安だったが、学びたいものがあった」。
模擬人工衛星を作る宇宙部の部長を務め、夢はロケット開発のエンジニアという。


・・


0174実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 15:04:15.04ID:+beLtBDX
   ◇   ◇

 午後8時。真新しい木の香が残る2階建ての寮。風呂から上がり、ジャージー姿の生徒たちが一室に集まってきた。自習時間だ。中学生は午後10時、高校生は同11時まで。
教諭も交代で泊まり込み、付きっきりで指導に当たる。大手予備校のサテライト講座まである。

 全国模試で同校は先日、公立中高一貫校では九州トップに立ったという。山崎巧校長は「10年後をみてほしい」と話した。

 夜の寮には、次々とこんなアナウンスが響いた。「○○君、○番(電話)を取ってください」。遠く離れて暮らす親からの電話だった。スマートフォンは原則禁止。生徒は気恥ずかしいのか、受話器を手にもじもじ。

 過疎地ならではの農家民泊などの学びもあるのだが、少数精鋭の徹底した「受験合宿」のような日々を、生徒たちは本当のところどう思っているのか…。その心の奥までは分からなかった。


=2016/02/28付 西日本新聞朝刊=



 シリーズ「教育はいま」


 ・もう一つの挑戦(1)フリースクール 不登校から、ゆっくり半歩

 ・もう一つの挑戦(2)離島 小さな町の受験生は不利か

 ・もう一つの挑戦(3)定時制 どっこい、回り道人生
0175実習生さん
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2016/03/31(木) 15:04:59.80ID:+beLtBDX
それぞれの春(2)勉強法 九大合格者に聞きました

2016年03月15日 16時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/231523



 長く孤独な受験勉強。受験生たちはそれぞれ、自分に合った勉強法を見いだし、目標の大学を目指す。九州大(福岡市東区)では8日、前期試験の合格発表があった。
「合格者がいたぞー、バンザーイ、ワッショイ」。在校生による伝統の胴上げが続くキャンパスで、合格者に勉強法を聞いた。

 経済学部に合格した福岡大大濠高(福岡市)の二村祐菜さん(18)は日本史、世界史が苦手。日本、中国、欧州別に手書きの年表を作成していくと、系統的に頭に入っていったという。

 「戦国武将の名前なんかも覚えられなかったが、インターネットを使って予備知識をつかみ、自分なりの人物像を描くと、覚えられた」

 「書く」「流れをつかむ」「イメージで覚える」がキーワードだろうか。

 色違いの付せんを使う「整理術」を生かした生徒もいた。

 法学部に合格した修猷館高(福岡市)の内田佳那子さん(18)。数学が苦手で、赤、青、オレンジなど4〜5色の付せんを使い分け、自身の理解度や弱点をつかんだという。

 例えば、問題集で分からない問いにぶつかると、「危険マーク」の赤い付せんを貼った。緑は「もう一度、やり直し」で、青は「先生に即質問行き」。赤い付せんが貼られた問題ばかりを集めたファイル式の赤いノートも作り、役立てた。
カラフルで、赤が減っていくのは励みになっただろう。

 「問題が解けないときは、プライドを捨て、高校1年の問題集をもう一度開き、本当に理解できているか、考え直した」。医学部に合格した久留米大付設高(福岡県久留米市)の橋本真治さん(18)はそう話す。一見地味だが、示唆に富む。

 「授業中にあえてノートを取らなかった」。医学部に合格した伝習館高(同県柳川市)の池末淳也さん(18)の勉強法は驚きだった。
0176実習生さん
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2016/03/31(木) 15:05:24.96ID:+beLtBDX
 「ノートを取る時間があれば、教科書に書き込めばいいし、頭の中にインプットすることの方が大事」と考えたという。スマホ(スマートフォン)世代の傾向だろうか、「ノートを書くのは苦手」と話した生徒も目立ち、学びのスタイルも変わりつつあるようだった。

 「ここに行きたい。ここしかない」。モチベーション(やる気)を高めるため、池末さんはあえて受験前、九大寮への入居予約を済ませた。退路を断つためだ。「大切なのは学校の授業。受験は時間との闘い、どう生かすかは自分で考えよう」

 「受験は団体戦」と振り返ったのは、文学部に合格した福岡高(福岡市)の井元優花さん(18)。昨年夏ごろから平日は毎朝7時に登校し、夜は7時まで学校で自習。休日も登校し、朝7時から午後5時まで自習。「一人では心が折れそうだった。
友だちも頑張っているから、私も頑張れた」と話す。

 「予備校生やってると『おれ、何やってるんだろう?』って、訳わかんなくなる。他の友達は大学生で楽しい生活を送っているのにと。そんな自分といつも闘っていた」。山下俊介さん(20)は2浪して、念願の芸術工学部に合格した
。「漫然と授業を受けるのではなく、2浪目は予習中心に切り替えた。学びのポイントも明確になり、効果的だった」
0177実習生さん
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2016/03/31(木) 15:31:56.00ID:+beLtBDX
 最も苦しかった時期として、多くの合格者が2月を挙げた。大学入試センター試験を終え、2次試験までのこの期間、受験生たちはもうできることは目いっぱいやっており、不安と緊張ばかりが高まるからだ。

 文学部に合格した熊本高(熊本市)の高城里菜さん(18)は、勉強に集中できないと、アップテンポなロック音楽を聴いたり、カラオケで気分転換した。
「好きな歌には〈Past time has no meaning〉(過去を振り返ることに意味はない)なんて、共感できるフレーズもあり、今頑張れって言われている気がした」

 「学校の授業で理解できなかったところがあると、必ず授業直後に先生に聞いた」。医学部に合格した修猷館高(福岡市)の中原舞さん(18)はそう話す。問題の先送りはせず、その日に解消した
。だが、不安や悩みを最も打ち明けたのは塾の先生。「家族は応援してくれているし、弱音を吐けない。唯一言えたのが塾の先生。『大丈夫。今できることを頑張っていればいいんだよ』と、背中を押してくれ、救われた」と話した。

 ヤッタネ。自分との闘い、幾重の支えがあって、それぞれの春は開いた。



=2016/03/13付 西日本新聞朝刊=
..
それぞれの春(4)定年教授は思う 入学する君たちに
それぞれの春(3)失意の君へ 先生はどう声を掛ける
それぞれの春(1)マネー事情 教育費、家計負担は重く
もう一つの挑戦(1)フリースクール 不登校から、ゆっくり半歩
大学受験(1)赤点からの挑戦 底なし全入時代の「格闘」
高校受験(1)塾通い 「頑張れ」って言われても…





れあふいおryへあいうおりゃいおえりゃいおhじう、
0178実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 15:46:41.93ID:+beLtBDX
制服問題総合スレ 其の8 [転載禁止]c2ch.net
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/edu/1447825423/82-
に、次の各種記事一覧。
なお上記リンク先にはランドセル(広い意味での制服?)ネタ、、制服とは無関係な場合の貧困ネタもあるので、興味のある方は直接上記リンク先で。

入学式に姿なく、2日目も、3日目も…制服買えず欠席 困窮家庭の子にとっては「関門」
西日本新聞 2月17日(水)11時5分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160217-00010001-nishinp-soci
ミニ制服、青春ドラマ 岐阜市の専門店、制作注文相次ぐ
岐阜新聞Web 2月21日(日)9時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160221-00001562-gifuweb-l21
いま、学校で(2) 制服買えず入学式欠席
2016年02月17日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/225035
学校用品なぜ高い 業者競合「利益の大半は経費に」 中学校長「適正価格分からない」
2016年03月21日 01時46分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/232781
「学生服バンク」卒業後の不用品NPOが仲介 困窮家庭優先 替えがなく夏服で過ごす子も
西日本新聞 2月4日(木)11時36分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160204-00010006-nishinp-soci
「悩み抱えている保護者も」制服リユース広がる お譲り会、リサイクル店…負担軽減の助けに
西日本新聞 3月14日(月)11時27分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160314-00010003-nishinp-soci
公立中の制服“経済格差” 素材、機能2万円違い 同級生との「比較」不安も
2016年03月08日 03時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/229362
義務教育、重い負担なぜ 制服、かばん…中学入学で9万円
2016年03月07日 14時00分
http://www.nishinippon.co.jp/feature/tomorrow_to_children/article/229204
義務教育、重い負担なぜ? 制服、かばん…中学入学で9万円 進学や通学の「壁」に
西日本新聞 3月7日(月)14時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160307-00010016-nishinp-soci&;p=2
0179実習生さん
垢版 |
2016/03/31(木) 15:53:34.33ID:+beLtBDX
加藤紗里が「ニューハーフ」「整形」「化け物」…街で言われた言葉を自虐的に列挙
スポーツ報知 2月18日(木)16時1分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160218-00000089-sph-ent
を読むと、
俺が街中を歩いて受けた罵声を思い出すな。
> ・ハゲてる
> ・ニューハーフ!
> ・うわ、あの女や!
>  ・毒りんご!
>  ・パーティーグッズ!
>  ・アバター
> ・トビー
> ・鶏ガラ
> ・整形
>  ・鈴木その子
>  ・偽物
>  ・化け物
>  ・ドフラミンゴ
> ・日出郎
>  ・湯婆婆…など。
なお、全文は以下

教科書に載る女性差別詭弁「管理職は男が多い」2 [転載禁止]©2ch.net
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/gender/1433264078/167

制服問題総合スレ 其の8 [転載禁止]©2ch.net
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/edu/1447825423/82-84
に、
入学式に姿なく、2日目も、3日目も…制服買えず欠席 困窮家庭の子にとっては「関門」
西日本新聞 2月17日(水)11時5分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160217-00010001-nishinp-soci
の全文
0180実習生さん
垢版 |
2016/04/05(火) 17:34:53.08ID:WICRUomq
>>176
> 「ノートを取る時間があれば、教科書に書き込めばいいし

この部分ものすごく同意。

以下のニュース記事でも、あえてノートを取らないことについて書いてある。

「あえてノートをとらない」「ふせん活用」…勉強法、九州大学合格者に聞きました (西日本新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00010010-nishinp-soci

なおこの記事はニュース本文よりもコメント欄にあった
「そういった難しい話を抜きにして、すべてを1つにまとめるような情報の一元化は大事」
とあって、これもなるほどと思った。
(「そういった」はコメント欄でのやり取りではなくニュース記事自体を指している)
0181実習生さん
垢版 |
2016/04/06(水) 16:23:15.45ID:JSdcqmv1
2015.12.21 14:08更新


LGBTに配慮する教育現場 当事者が出前授業 着たい制服、多目的トイレOK
http://www.sankei.com/life/news/151221/lif1512210014-n1.html

レズビアンやバイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的少数者(LGBT)の子供は思春期に、肉体的な性別に違和感を持ったり、周囲からいじめのターゲットにされたりして悩みを抱え込みがちだ。
孤立感から自傷行為を繰り返す子供もいる。こうした中、LGBTについて理解を深める取り組みが学校現場で始まりつつある。(油原聡子)

                  ◇

 ◆多様性認める

 「僕は、男の子が好きな男の子です。でも、女性になりたいとかではありません」
0182実習生さん
垢版 |
2016/04/06(水) 16:23:37.64ID:JSdcqmv1
 LGBTの子供を支援するNPO法人、リビット(東京都新宿区)の理事、山下昴さん(25)がこう自己紹介をすると、集まった約150人の児童の視線が、山下さんに集中した。

 11月上旬、横浜市立瀬ケ崎小学校(大塚ちあり校長、児童数429人)で、人権教育の一環としてLGBTの当事者を招いての出前授業が行われた。

 5、6年生の児童が当事者1人を含めて5〜6人のグループを作り、自分の好きなことや、自分らしくいられるときはどんなときかについて話し合った。
ゲイの男性のグループに参加した5年生の女児(11)は、最初は戸惑っていたが授業が終わった後は、「いろんな個性を持った人がいると思った」と笑顔を見せた。

 大塚校長は「多様性を認め、お互いを尊重して生きることを学んでほしかった。LGBTの人との出会いを通して成長してほしい」と意義を説明する。
0183実習生さん
垢版 |
2016/04/06(水) 16:24:48.70ID:JSdcqmv1
 リビットでは、学校や企業、自治体などを対象に年間100件以上の出前授業を行っているが、このうち8割が小・中・高校だという。
山下理事は「LGBTの児童生徒はクラスに1〜2人いるとされている。当事者の生の声を届けることで、自分たちの隣にもLGBTがいるということを知ってほしい」と話す。

 ◆いじめや暴力

 「結婚に相当する関係」を認め、同性カップルにパートナーシップ証明書を発行する東京都渋谷区の条例が成立するなど、社会でLGBTに対する理解は広がりつつある。

 しかし、教育現場ではLGBTに関する知識を持った教職員は少ないのが現状だ。また、心理的に未熟で、サポートが必要な思春期の子供への対応は簡単ではない。




0184実習生さん
垢版 |
2016/04/06(水) 16:25:07.63ID:JSdcqmv1
民間団体「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」の平成25年の調査では、回答したLGBTの当事者約600人のうち、約7割が子供のころ、学校でいじめや暴力を受けたことがあると回答。
中には、教職員からの被害もあった。いじめや暴力を受けたことによる影響を尋ねたところ(複数回答)、「自殺を考えた」のは32%、「リストカットなどでわざと自分の体を傷つけた」は22%だった。

 こうした状況を受け、文部科学省は今年4月、性同一性障害(GID)の小・中・高校の児童生徒へのきめ細やかな対応を求める通知を全国の教育委員会などに出した。
0185実習生さん
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2016/04/06(水) 16:26:00.94ID:JSdcqmv1
 通知では、一人一人の状況に応じた取り組みを進める必要があるとし、(1)自認する性別の制服や体操着の着用を認める(2)多目的トイレの使用を認める−など具体的な配慮事例を紹介。
GID以外の性的マイノリティーとされる児童生徒についても、悩みや不安を受け止めなければならないとした。また、教職員が心ない言動をしないよう求めた。

 LGBTについての教員研修などを行う、NPO法人「共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」(文京区)の原ミナ汰代表理事は「性や性別のことは、同世代に聞いてもなかなか解決しない。
学校現場でも、悩んでいる子供が話を聞いてもらえる場が必要だ」と指摘している。


・・
0186実習生さん
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2016/04/06(水) 16:26:30.01ID:JSdcqmv1
【用語解説】LGBT

 同性愛のレズビアンやゲイ、両性愛のバイセクシュアル、生まれつきの性別に違和感を持つトランスジェンダーなどの頭文字を取って、「LGBT」と総称される。
文部科学省の平成25年度の調査で、肉体的な性別に違和感を訴える児童生徒が全国の小・中・高校に少なくとも606人在籍していたことが判明している。
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