ランドセル、家計に重荷 無料配布や見直す動き広がる

西日本新聞 3月25日(金)11時12分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00010001-nishinp-soci


間もなく入学シーズン。真新しいランドセルを背負った小さな子どもたちの姿を思い浮かべるが、最近は素材や機能にこだわった高額のランドセルが人気という。
ただ、すっかり定着しているこの通学スタイルも義務ではない。近年はランドセルの入手が生活困窮家庭の重荷になっていることもあり、無料配布や見直す動きも広がっている。

<いま、学校で>貧困が招く「10歳の壁」 両親が離婚、家庭の経済状況悪化…

 薄紫、ピンク、花の刺しゅう入り…。福岡県のあるかばん店では年間を通して多彩なランドセルを陳列、販売している。最も安いもので4万円、最高値は12万円。売れ筋は5万〜6万円の商品という。
別の店で6万円のランドセルを買った福岡県の母親は「6万円でも安い方だと思った」と“相場観”を口にした。

 日本鞄(かばん)協会ランドセル工業会などによると、今の形のランドセルは明治時代から使われ始め、高度経済成長期の1950年代後半から全国に普及したとされる。平均価格は年々上昇。
バブル経済崩壊後しばらくは横ばいだったが、この10年は物価の変動がほとんどない中、再び右肩上がりに。70年の6千円が、2014年には約4万2千円と7倍になった。

少子化で市場が縮小する最近はこだわりの高額商品も目立っている。
.