>教育熱心な家の子供が早く大学に行くようになることが問題なのかがわからない。

大学生の学力低下問題が生じてない状態ならいいけど、今は東大ですら学力低下が問題になってる。
最大瞬間学力といって、受験に関係ないことは学ばないし、入試後すぐに忘れてしまう。
中国の名門大学なんかだと、小中学校の算数問題のほぼ100%を正答するんだけど、
日本の難関国立大でも、結構間違える人が多いし、入試に数学がない難関私立大はなおさら。

こんな状況で大学入学年齢を引き下げると、かなり収拾が付かなくなってしまうのではないかと思う。
大学というのは就職に役立てるための踏み台なんかじゃなく、学び場だということを徹底させれば、
分数ができない大学生は激減する。
現在、優秀な子が15歳で大学に入学するといっても、単に塾で詰め込まれただけの、
学者になる意思なんて全然ない子だったりする。
そういうことが見えているから、結局は受験戦争の低年齢化に結びついてしまうという心配がある。

>一定の学力に達しないと高卒資格を与えないような仕組みにすれば
これはフランスのバカロレアと同じような考え方だね。
フランスの制度は詳しくないのであまりj深く語れないが、あれはあれなりに完成した仕組みだと思う。
ただ、日本では横並び主義でみんな学歴がほしいような雰囲気になっちゃうからね。

もちろん、この現状は教育問題じゃなくて、労働問題だから、いくら教育界が努力しても仕方ないんだけど、
教育界だって採用側をこのような学歴偏重(学校名偏重)にした責任のいくばくかはある。
例えば、卒業生の学力を、トーイックみたいな共通テストで表す制度にしないで、
卒業校名で推測するしかない状態にしたとかね。