個人的には、今の日本で色々語られてる教育改革って、みんな18歳で高校を卒業するという、
高校まで年齢主義であるという実態を堅持した上での教育改革論ばっかりだと思う。
フランス並みに初中等教育を異年齢集団にした上で、どう改革すればいいかという論者はいないんじゃないかな。
だから、まずは小中高での課程主義を実行し、国民に定着した上で、
それから教育改革論を語るべきだと思う。

年齢主義を前提にしたうえで何か教育改革をやろうとしても、そりゃあどんな能力・適性の生徒であっても18歳で高卒・大学など進学というゴールに集約されるから、
最終的には生徒の個人差に対応しきれなくなってズルズルと制度が緩んでしまいそう。
国公立学校しかないなら別として、私立学校や学習塾は政府の意向なんかより設け優先だから、
保護者の求めに安易に応じて改革を骨抜きにしてしまう。
実際、東京の学校群制度は、私立高校が存在しなければ上手くいっていたが、
実際には私立高校が名門進学校化してしまって上手くいかなかった。

個人的には、現在の高校に大学の教養・専門課程の一部を持って来たいんだけど。
そうすれば大学入学年齢を下げなくても、ある程度いい教育ができるでしょ。
米国で飛び級が盛んなのは、高校の内容が日本よりも易しいからというのもある。
(微分・積分は大学から)