渡米直後、こどもたちを現地校へおしこんだ。
朝から晩まで全部英語。登校拒否寸前。
こどもが学校から帰ると泣きながら言った。
”言葉がわからない。”

担任に呼ばれた。
 あまりに出来が悪いんで、1年下でがんばったらどうかと。
算数の内容は簡単だったが、英語がわかっていなくて
テストがみな悪かった。それから英語を重点的に特訓した。

1年後、学校校長に呼ばれた。
あまりに成績が素晴らしいので、州の南部にある政府の全寮制
英才教育学校に推薦しようか、または飛び級を希望するか、と
自分の会社の業績不振で泣く泣く帰国した。

日本の教育は散々だった。
毎日が下のできない子にあわせた、退屈な生活。
こどもが学校から帰ると泣きながら言った。
”おとうさん、ぼくはなんのために 学校に行っているの?

以上実話。