小学教員の採用試験、夏・秋の2回実施に…採用倍率が全国最低の佐賀県
2022/02/10 15:29

 佐賀県教育委員会は10日、毎年夏に1回行っている小学校教員の採用試験について、2023年度採用分から夏と秋の2回実施すると発表した。
採用倍率が2年連続で全ての都道府県と政令市で最低の1・4倍だったことを受けた取り組み。
ほかの自治体が夏の合格発表をした後に改めて実施することで、これまで受験しなかった人たちを呼び込み、人材を確保する狙いだ。

 文部科学省や同県教委によると、全ての都道府県と政令市では、例年6~9月に採用試験を実施。
九州・沖縄の8県と3政令市では、夏の採用試験を同じ日に行っているため、複数の自治体を受験できないという。

 教員採用を巡っては、全国的に大量退職期に入っているため、必要な採用数が増えている。
 佐賀県では21年度から小学校教員の採用試験で年齢制限を撤廃するなど受験者の確保に努めてきたが、
倍率は11年度採用の6・8倍から、20、21年度は1・4倍まで落ち込んでいる。

(中略)同課の担当者は「仕事の都合などで夏に佐賀県を受験できなかった人にもチャンスを作り、一人でも多くのいい人材を集めたい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20220210-OYT1T50258/