無料で更新講習 教員免許
8月から 岡崎市、負担軽減図る

 岡崎市教委は1日、国が昨年度から始めた「教員免許更新制度」の講習を、
8月から市が独自に全額無料で実施する方針を明らかにした。
市議会一般質問で江村力教育長が答弁した。
講習は、大学や都道府県、政令市や中核市などが実施できることになっていて、
同市教委が文部科学省に申請して認められた。同市教委によると、独自講習は、名古屋市、
岐阜市などで実施しているが、全額無料で実施するのは、岡崎市が全国で初という。

 同制度は、35歳、45歳、55歳の教員を対象に実施。講習は、ほとんどが大学で行われており、
教科指導や教育の最新事情など30時間の講習を受講、修了した後、免許が更新される。

 同市では、昨年度、約100人が県内の大学などで受講したが、
受講料が3万円程度かかる場合が多く、受講者から「受講料が高く交通費もかかる」
「手続きに手間がかかる」「受講の日程調整が難しい」などの不満の声が聞こえた。
このため、「時間や費用の面で教員の負担軽減を図る」(江村教育長)として独自講習を決めた。

 同市の講習は、市教育研究所や各学校などで、市教委の指導主事や、
指導主事の経験がある校長OBら35人の講師が行う。(鈴木徹)

(2010年6月2日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20100602-OYT8T00066.htm