◆小学校教員採用試験は女性が有利!?◆


−小学校の教員採用試験に異変が起きている。
文部科学省の発表した2010年度公立学校教員採用選考試験の実施状況によると
女性受験者の割合は全体の58.4%となっている。
しかし採用者(最終合格者)に占める女性の割合は63.2%となっており、
女性受験者は男性受験者よりも合格率が高いようである。
過去10年間の採用試験実施状況を見ても女性の合格率は少しずつ増加しており、
今後も男性受験者にはさらに不利な展開が予想される。

背景にあるのは厚生労働省が推進するポジティブ・アクション。
ポジティブ・アクションとは女性の社会進出を促し、
男女平等社会を実現するべく始まった国家戦略だ。
女性の雇用率を引き上げるべく、
国家公務員、地方公務員、公益法人等の採用試験において
女性を積極的に採用する動きがある。
これはもともと女性教職員の多い小学校という職場においても例外ではない。
さらに、近年男性の受験者が増加していることもこの現象に拍車をかけているようだ。
小学校教員を目指す男性は、採用試験の苦戦を覚悟しておいたほうが良さそうだ。