782 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2008/06/30(月) 12:16:50
かつての巨人監督だった故・藤田元司は、
「このごろの小学校は、授業中の態度というのが評価のひとつに数えられているらしい。そうなると、どうしても活発に発言する子どものほうが評価されがちである。
だから、おとなしい子どもの親は、歯がゆい思いを抑えることができず、わが子を叱咤激励してしまう。
そうなると、子どもは自分のおとなしさという長所を短所にしか考えられなくなってしまうのではないだろうか」と述べ、 「野球の選手にもいろいろな性格の選手がいる」
とした上で、監督に出戻りした平成元年、当時は気が弱くて使い物にならないと言われていた投手の斎藤雅樹に対し、
「“お前は気が弱いのではない。慎重なだけなのだ。ピッチャーはみんなそんなものだと”と言ってやったのである。つまり、短所を長所として言い換えたのである」
と施し、平成の大投手に育てた旨を本で書いている。
※藤田元司『情のリーダー論』ネコパブリック(01年5月)