厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンの接種体制確保に向けた工程表案をまとめた。18日に開かれた非公開の自治体向けオンライン説明会で提示した。
来年2月下旬にも一部の医療従事者に先行接種できる体制を整える計画で、高齢者の接種体制確保のめどは3月下旬とした。

案によると、最初は新型コロナ患者の治療に直接当たる医療従事者ら約1万人に先行接種し、2月下旬?3月上旬に接種体制を整える。
次に対象となる一般の医療従事者は、300万人程度を想定しており、準備は3月中に済ます。

市区町村が準備する事項としては、人員体制のほか、接種クーポン券のシステム改修や印刷、医療機関との調整などを想定している。
高齢者(3000万?4000万人)に対しては、3月下旬?4月上旬に準備を整え、高齢者以外で基礎疾患のある人などの接種体制は4月以降を目安とした。

実際の接種は、ワクチンの供給量や供給時期にも影響される。接種対象となる高齢者の定義や基礎疾患の種類は、厚労省が専門家の意見を聞きながら、検討を進めている。
出席した関係者によると、自治体から準備の遅れを懸念する声が多く上がったが、厚労省は「全庁的に取り組んでもらいたい」と求めたという。

2020/12/19 06:46 読売新聞
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20201219-567-OYT1T50090.html

工程表
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