「こうのとりのゆりかご」に対して

西独逸φ ★ 投稿日: 2007/02/25(日) 19:07:05 ID:???0
親が育てられない新生児を預かる「赤ちゃんポスト」は、子捨ての助長か命の救済か―。

熊本市の慈恵病院が進めている国内初の赤ちゃんポストの設置について、安倍晋三首相は「ポストという
名前に大変抵抗を感じる」と発言。「子捨ての勧めになりかねない」と、強く反対した。塩崎恭久官房長官も
「美しい国づくりを目指す安倍内閣からしても」と強調した上で、「親が子を捨てる問題が起きないため、どう
したらいいか考えるのが人間として大事だ」と、慎重な姿勢を示した。

これに対し、慈恵病院側は新生児や子どもの虐待、遺棄、死に至るケースから「救える命がある」ことを重視。
「(救える命を救うという)意図が政府に伝わっていない」と、もどかしさを隠さない。

厚生労働省は「ポスト設置自体は関係法令に違反していない」と事実上容認しており、赤ちゃんポストの実現
の可能性は高まっていた。

そこへ「子どもは国の宝。家族の素晴らしさや価値を再認識することも必要」(一月の施政方針演説)と考える
安倍首相の反対発言である。首相の言葉の影響で、厚労省も困惑気味だ。

どちらの言い分にもそれぞれ理があるようにみえる。賛否両論をめぐって国民も迷ってしまうことだろう。ただ、
赤ちゃんポストという名前は、人の命の重さに比べ、軽々しすぎるのではないか。