【天声人語】 (朝日新聞)
アメリカは「テポドン2号の発射は深刻な挑発だ」と主張している。
しかしちょっと待って欲しい。「テポドン2号の発射は深刻な挑発だ」
と主張するには早計に過ぎないか。
アメリカの真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。
例えば北朝鮮からは「アメリカこそ軍事力に頼りきった高圧的な外交しかできない」
と主張するような声もある。
このような声にアメリカは謙虚に耳を傾けるべきではないか▲
思い出してほしい、過去にも何度もアメリカは北朝鮮の叫びを無視している。
アメリカは北朝鮮の「アメリカこそ軍事力に頼りきった高圧的な外交しかできない」
という主張を間違いであるかのような発言をして、批判を浴びた。

確かに北朝鮮には瀬戸際外交しかできないという問題もある。
だが、心配のしすぎではないか▲
アメリカの主張は一見一理あるように聞こえる。
しかし、だからといって本当にアメリカは「テポドン2号の発射は深刻な挑発だ」
と主張できるのであろうか?
それはいかがなものか。的はずれというほかない▲
事の本質はそうではではない。その前にすべきことがあるのではないか。
アメリカは、未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。
アメリカの主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。▲
アメリカに疑問を抱くのは私達だけだろうか。
「テポドン2号の発射は深刻な挑発だ」と主張したことに対しては北朝鮮の反発が予想される。
「アメリカこそ軍事力に頼りきった高圧的な外交しかできない」という主張を支持する声も聞かれなくもない▲
アメリカもそれは望んでいないはず。しかしアメリカはユダヤ人しか愛せないのである。
「テポドン2号の発射は深刻な挑発だ」と主張する事はあまりに乱暴だ。アメリカは再考すべきだろう。
繰り返すがアメリカはユダヤ人しか愛せないのである▲
アメリカが「テポドン2号の発射は深刻な挑発だ」と主張したことは波紋を広げそうだ。
今こそ冷静な議論が求められる。
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