ふんたは寒暖差で体調を崩していないだろうか
ふんたは良い誕生日を過ごせただろうか
ふんたも皆既月食を見ただろうか
気が狂うほどの激情こそ覚えなくても折に触れ彼を思い出す
だけども落ち着きを取り戻したなんてことはなくて
真剣な声とアナウンサーの呼ぶその名の響きに胸を押される
握った拳は記憶にあるよりも小さく骨張って
伸びる脚は記憶にあるよりも白くしなやかで
画面の荒さがもどかしい
もしも部屋のTVと俺の顔との距離くらいふんたに近付けたら
俺の瞳はどんな彼を映し、どんな姿を脳に結ぶのだろう

十五日間頑張ってね、ふんた
今場所もふんたが、皆が無事でありますように

書いているうちに心配な事態が