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力士になりたかった角界最重量107キロの行司/秋場所だから木村秋治郎に聞いた(前編)
[2022年9月8日6時0分]
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202209070001087.html
力士になれなかったのは、新弟子検査に合格しなかったためだ。15歳だった1986年3月、春場所前の検査を受けた。当時の体格基準は身長173センチ以上、体重75キロ以上。身長171センチの秋治郎は、2センチ足りなかった。
検査担当は、元横綱北の富士の九重親方。秋治郎はそっと背伸びをしたが「お前、何してんだ。ダメダメ。下ろしなさい」と怒られ、落とされた。
現在は基準が167センチ、67キロに緩和され、力士数が減っている事情もあり、基準に満たなくても目をつぶってもらえる。だが、当時は力士志願者が多く、厳格にふるいに掛けられた。
秋治郎は、こう振り返る。「3月、5月ともに受けましたが落ちた。『お前はもう顔を覚えられているから、7月は見送れ』と言われ、9月も11月もダメでした」。待乳山親方(元小結幡竜山)が付き添ってくれたが、他の親方から「また連れてきたの? もう連れてくるなって」と責められたほどだった。