協会の公式Twitterからファン感謝祭の宣伝が流れてくる
電光掲示板に筆を走らすふんたの写真もその一環
他にも相撲字を書く催しがいくつかあるらしいが、残念なことにどれも誰が書いてくれるかまでは分からない
行司直筆の品は何であれ価値あるものだろう
でも俺にとってはふんたが書いた物とそれ以外の物だ
思えば俺がふんたを好きになったのも相撲字を書く姿を見たのがきっかけだった
あの日、もしあの列に並ぶことができて、運良くふんたの相撲字入りのうちわを手元に残せていたら
俺はここまでこじらせてはなかったんだろうか
今はもう直接その姿を見られる場所へ行くことすら恐ろしいというのに