陽気と心身の不安定さを忘れようと作業に没頭していたらふんたの出番が迫っていた
動かせど動かせど温まらない両手でふんたの首に触れたくてたまらない
神経と血管の集まる部位、生命を繋ぐ柱
その温かさを皮膚で直に感じたい
突然の接触と冷感に短く声を上げ、肩を震わせるふんた
今日は指先に力を込めたり爪を立てたり歯を寄せたりはしないよ
ふんたの熱が俺の冷え切った全身に届くまでこうしていたいだけなんだ

ここまで書いて物言いがついてしまった
確かに体は熱くなり始めたけどそうじゃないんだよ