しばらく勃ちが悪かったせいで自然に抑えられていた欲望が
気分の上向きに乗じて鎌首をもたげてきた
嫌悪と苦痛にもがくふんたが見たい
真っ白な肢体を羽交い締めにした俺のすべてを否定するように頭を伏せ眉根を寄せ瞼を固く閉じ
鼻と口を塞いだ手にしなやかな指先を血が滲むほど突き立てるふんた
荒さを増す生温い吐息と唇の震えが俺の掌を痺れさせる
力と意地の限りを尽くして抜け出そうと足掻き
無意味と悟るにつれ抵抗が弱まっていくまでの一部始終を、全身で、ゼロ距離で感じたい
再び目を開けたふんたの瞳に宿る諦念と絶望を俺の視線で飲み込みたい