大粒の雨が打ちつける窓ガラス、閉じたままのカーテン
埃を被った吊り下げ灯、退色し凹んだ畳
しばらく干せていない布団、脱ぎ捨てたままの寝間着
ああ、ここは俺の部屋だ
代わり映えのしない古く汚れた住処
頼りない体を組み敷かれ、薄く目を開け、白い頬を朱に染めて、
切なさとわずかな媚を孕んだ声を漏らして、全身を時折びくりと震わせ、
あそこにいるのは、ふんた
なすがままにされている大好きな人
あり得ないアングルで見つめているのは、俺
それならふんたを貪っているのは誰なんだろう
情欲しかないおぞましい声色で「さぁ俺の白ジャムをたっぷり飲んで思う存分生クリームをぶちまけるんだ」と語りかけているのは
認められないまま意識は途切れてひとりきり
今朝の記憶、あれは俺
封じ込めなければと歯を食いしばったのに
またこうしてふんたの姿に体の奥を熱くしながら専ブラに思いの丈を書き殴っている