やっぱり雨の日は嫌いだ
煩悩を焼く炎も燻り消えてしまうから
湿気を含んだ燃え殻が嫌な臭いを帯びて内臓にこびりつく
たっぷり砂糖を混ぜ込んだ生クリームの甘さが恋しくなって
画面の向こうにあるふんたの肉体を夢想する
なめらかで、白くて、吸いつくようで、
ふわっと柔らかくて、つんと立って、とろりと溶けて
妄想が生んだものは妄想でないと消せない
ふんたの生クリームを啜り尽くすと少しだけ澱みが浄化される
止まらない負のサイクル
それを紛らわす陽の光が恋しい