ふんたの夢を見た
どこか高い所から伸ばされたふんたの右手を俺はしっかり握っていた
表情は分からなかったがその掌は温かかった
柔らかい感触が不意になくなり、枯葉のようにくしゃりと潰れた
ふんたはどこにもいなかった
開いた手には砕けた何かの破片だけが残っていた